【(フランス語復習まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき12(avec +名詞)】
avecという前置詞を覚えたけれど、冠詞がつくときとつかないときがあるみたい。
何がちがうの?
この記事を読むと、
- 前置詞avecのうしろの名詞に冠詞がつかない場合
- 前置詞avecのうしろの名詞に冠詞がつく場合
についてわかるようになります。
目次
前置詞avecのうしろの名詞に冠詞がつかない場合
結論から書くと、
- うしろの名詞が抽象的な名詞
- 他の名詞を形容していない
- 意味として状態(どんな風に、どう)を表している
とき、
avecのうしろの名詞は冠詞がつかない
とされています。
たとえば、
J’attends avec patience.
(辛抱強く待ちます)
のように使います。
※patienceという抽象的な意味、動詞を形容=状態
前置詞avecのうしろの名詞に冠詞がつく場合
前置詞avecのうしろの名詞に冠詞がつく場合は形が3つあります。
- avec+部分冠詞+抽象名詞
- avec+冠詞+限定された抽象名詞
- avec+冠詞+非抽象的な名詞
です。
ちょっとわかりづらいので、掘り下げます。
avec+部分冠詞+抽象名詞
avecのうしろが
- 抽象的な名詞
- 他の名詞を形容していない
- 意味として状態(どんな風に、どう)を表している
であり、
部分冠詞をつけるとき
は、
部分冠詞を使ってもよい
とされています(トートロジーになってしまいましたね)。
こういう部分冠詞を使うとときは、
一部分という意識
があるときです。
たとえば、
J’attends avec de la patience.
(わたしはちょっとは忍耐強く待ちます)
のように使います。
※patienceという抽象的な名詞に部分冠詞がつき、量的な意味が具体化している
比較:
J’attends avec patience.
(辛抱強く待ちます)
avec+冠詞+限定された抽象名詞
同じように、avecのうしろが
- 抽象的な名詞
- 他の名詞を形容していない
- 意味として状態(どんな風に、どう)を表している
のときは冠詞がつかないのですが、
同じ名詞が別の言葉で限定される
とき、
冠詞がつく
という規則があります。
たとえば、
J’attends avec une patience incroyable.
(わたしはフルパワーで(信じられないほどの忍耐力で)待ちます)
のように使います。
※patienceがincroyableという意味で限定されている
※比較
J’attends avec patience.
(辛抱強く待ちます)
J’attends avec de la patience.
(わたしはちょっとは忍耐強く待ちます)
J’attends avec une patience incroyable.
(わたしはフルパワーで(信じられないほどの忍耐力で)待ちます)
avec+冠詞+非抽象的な名詞
avecのうしろの名詞が具体的なものである場合、
冠詞がつく
とされています。
たとえば、
Avec un zeste de citron, ce gâteau serait meilleur.
(レモンのひとかけらを使えば、このケーキはよりよいものになるだろう)
のように使います。
※zestは具体的なもの
avecと冠詞の関係に慣れると
avecのうしろの名詞に冠詞がつくかつかないかは、僕たち学習者には悩みの種の1つ。
特に、うしろの名詞が抽象名詞でありながら
- 冠詞がつかない
- 部分冠詞がつく
- 限定されてその他冠詞がつく
と3つ分かれるのが難点です。
というか、
avec+部分冠詞+抽象名詞
が最難関かと思います(抽象的なのに一部分って)。
というわけで、さらっと使い方を頭に入れた後は、インターネットを使った勉強法がおすすめです。
たとえば、
- ネット検索ページやツイッターなどでavec、avec+部分冠詞を検索し実際の用例を読む(インプット)
- 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
- avecを使ったオリジナルな文を作る(アウトプット2)
というようなステップを踏むのがよいかと思います。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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