【(フランス語復習まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき14( en+名詞)】
フランス語の文を読んでいると、enのあとは前置詞がついていないことが多いけど、ときどきついているものもある……なにが違うの?
この記事を読むと、
- 前置詞enのあとに冠詞がつかないとき
- 前置詞enのあとに冠詞がつくとき
についてわかるようになります。
※en+地名については、別の記事【(まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき7(à, en, dans+地名)】をご参考ください。
目次
前置詞enのあとに冠詞がつかないとき
フランス語の前置詞enのうしろに名詞が来る場合、
冠詞がつかないのが基本
です。
たとえば、
Je suis en voyage.
(わたしは旅行中である)
のように使います。
前置詞enのあとに冠詞がつくとき
前置詞enのあとに冠詞がつく場合は
- 慣用句として
- enがdansに変わる(名詞が限定されたとき)
の2つです。
掘り下げます。
慣用句として
フランス語の古語のなごりで、enのうしろに慣用句がつくものがあります。
よく使われるものとして、
- en l’absence de:の留守中は、~がないので
- en l’air:空中に、架空の
- en l’espace de:の期間に
- en l’espèce:とくにこの場合には
- en l’honneur de:~に敬意を表して
- en la matière:その分野に関しては
- en l’occurrence:この場合には
- en la demeure:送れると
- en l’an 1789:1789年に
などがあります。
たとえば、
Aucun progrès réel ne pourra être réalisé en l’absence de confiance mutuelle.
(互いの信頼がなしに、本当の進捗は実現されえない)
のように使います。
enがdansに変わる
形容詞や補語などがenのあとの名詞につく場合、
dans+冠詞+名詞
の形に変わります(名詞の前かうしろに形容詞や補語がきます)。
たとえば、
Je me suis perdu en forêt.
(わたしは森で迷った)
Je me suis perdu dans une forêt profonde.
(わたしは深い森で迷った)
のように使います。
(重要)
- 形容詞がついていない
- 同じ名詞
であり
dans+冠詞+名詞
か
en+名詞
で意味が分かれることがあります。
その場合、
具象的(dans)
と
抽象的(en)
となります。
たとえば、
Je suis dans la prison.
(わたしは刑務所にいる)
Je suis en prison.
(わたしは服役中である)
のように意味が分かれます。
前置詞en+名詞が使えるようになると
前置詞enのうしろの名詞に冠詞がつくつかないを理解しておくと、表現の幅が広がります。
中でも、
- enがdansに変わること
- 慣用句で冠詞がつくこと
を知っておくのがとくによいかと思います。
とはいえ、一度読んだだけでは忘れてしまいます。
上で紹介したことを簡単に頭に入れたあとは、インターネットを使った勉強法がおすすめです。
たとえば、
- ネット検索ページやツイッターなどでen、en+冠詞の慣用句を検索し実際の用例を読む(インプット)
- 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
- enを使ったオリジナルな文を作る(アウトプット2)
というようなステップを踏むのがよいかと思います。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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