【(徹底解説)フランス語の聞き取り(リスニング)のおすすめ勉強方法】

フランス語の聞き取り(リスニング)が難しい。

どうやって勉強すればいいんだろう?

 

この記事を読むと、

 

フランス語のリスニング力を上げるためのおすすめな勉強方法

 

についてわかるようになります。

 

(超重要)フランス語のリスニングが上手になるために必要な3つのもの

 

結論から書くと、

 

  • フランス語の音への慣れ
  • フランス語の発音の知識
  • フランス語の音を通じて意味を理解する練習

 

の3点が、フランス語のリスニング力を上達させるために必要なものです。

 

 

フランス語の音への慣れ

 

フランス語のひとつひとつの音も大切ですが、

 

  • フランス語のリズム
  • フランス語のメロディ

 

といったものにも慣れる必要があります。

 

ひとつひとつの発音を具体的にうまく認識できなくても、

 

聞いてフランス語だと認識できる(フランス語っぽさがメロディやリズムからわかる)

 

という状態が理想的です。

 

なぜなら、

 

chとかrとかemといった個々の発音が理解できても、フランス語のメロディやリズムによってそういった個々の音がまったく違うように聞こえてしまうことがある

 

からです。

 

フランス語のリズムやメロディの身につけ方については、【フランス語の勉強は何から始めればよいのですか?—リズムとメロディから始めましょう】にまとめてあるので、ご参考くださいませ。

 

 

フランス語の発音の知識

 

フランス語の各音が実際にどのように口元で作られているかという知識

 

を知っているほうがリスニング力の向上に役立ちます。

 

なぜなら、聞こえてきた音の中に、僕たち日本人にはほかの音との違いが微妙なもの(例えばBとVの違い)があったときに、

 

  • 知識として違いがあることを知っている
  • 実際に作り方を再現して自分で違いを確かめられる

 

という状態になるからです。

また、

 

アンシェヌマンなど単語と単語の音がつながって発音されるルール

 

なども知識として理解しておいたほうが、リスニング中の単語の認識にも役に立ちます。

 

 

フランス語の音を通じて意味を理解する練習

リスニング力の向上というのは、

 

フランス語の音だけを聞いて意味を理解する

 

ことです。

そのため、リスニング中は字幕や台本を使わないのが鉄則です。

 

でも、どうやってそれを踏まえて勉強したらいいのでしょうか?

深掘りしていきます。

 

 

フランス語のリスニングのおすすめ勉強方法5選

 

結論から書くと、

 

  • フランス語を読まない
  • 発音も同時に勉強する
  • 聞き流しをしない
  • 意味の把握を大事にする
  • 生の会話のやり取りをする

 

の5点がフランス語の聞き取りが上達する勉強のコツです。

 

それぞれ簡単に解説していきます。

 

フランス語をなるべく読まない

 

リスニングの勉強でいちばんしてしまう失敗は、

 

フランス語を読みながらリスニングの勉強をしてしまいがち

 

ではないでしょうか。

 

聞き取れないからと文字を読んでしまうと、

 

勉強が文字主体

 

になってしまいます。

しかしリスニングは、

 

意味をフランス語の音で理解できる

 

ことが一番大切です。

 

書いてある文と音が一致していない!

 

というのは、フランス語を勉強したことがある人なら遭遇する問題。

しかし実はそれは本末転倒

 

音と書いてある文は一致しない

 

というのが現実です。

実際は

 

  • 文字は目に見えないフランス語の音を無理やり具象化しているだけ
  • 文字化できない音情報も多数ある

 

ということが起きています

そのため、

 

文字に頼りながら勉強するようになってしまうと、リスニング力が上達しなくなる

 

ということが起きます。

というわけで、

 

リスニング勉強中は文字はなるべく読まない

 

ようにしましょう。

 

発音も同時に勉強する

 

リスニング力を上げるには

 

発音の勉強も同時にする

 

のがよいです。

 

なぜなら、

 

  • フランス語の音を知る
  • フランス語の音のルール知る

 

ことによって、音の分別がしやすくなるからです。

 

たとえば日本人にとっては『シ』と『スィ』の音はほとんど同じです。

というか、基本『シ』だけです。

 

しかしフランス語ではまったくの別物

音がちがうということは、音の作り方もちがいます

 

そしてアンシェヌマンやリエゾンといった、

 

フランス語の音ルールは知っておいたほうがリスニングの理解力が段違い

 

です

 

それは、

 

複数の単語の頭(語頭)とおしりの音(語末)がくっついて発音されているときの、単語の認識度が高まる

 

からです。

 

 

聞き流しをしない

 

一時期、日本で『聞き流すだけで英語が話せるように!』という教材が流行りました。そしてYouTube で探すと、フランス語版もあります。

しかし実際にリスニングの力をあげるには、意識的に聞く必要があります。

 

特にフランス語学習の初めのころは、

 

  • 使われている音に注意を払う
  • 発音の勉強で得た知識と照らし合わす

 

ということが最重要。

 

そうしないと、

 

いつまで経っても似ているの音の聞き分けや、フランス語の音のルールが定着しない

 

ということになります。

 

意識的に聞くようにして、勉強するようにしましょう。

 

意味の把握を大事にする

 

フランス語のリスニング力が上達するというのは、

 

  • フランス語の音を理解できる
  • フランス語の音で意味がわかる

 

ということです。

 

話されている音が何を指しているのか

 

ということはリスニング中は常に意識しておきましょう。

 

それには、日本語台本・字幕やイラストなどがある教材が大変役に立ちます。

 

  • こんなことについて話している
  • 音はこんな感じ
  • よく聞くと発音はこうだ

 

というふうに勉強していくと、そのうち

 

  • フランス語を聞くと意味が頭にわきあがる

 

ようになっていきます。

 

おすすめな教材は、

 

DVD:

 

NHK:

 

Youtube:

 

にまとめたのでご参考にどうぞ。

 

聞いて勉強もよいのですが、シャドーイングも組み合わせるとより効果的に。

 

発音の勉強で得た知識をもとに口を意識的に動かし、脳にフランス語の音を慣らしていきましょう。

 

フランス語の発音に慣れて、単語力や文法力もついてきたら、フランス語のラジオで勉強することもおすすめです。

 

おすすめなラジオ番組については、【フランス語学習におすすめなラジオ番組3選】で解説したのでご覧くださいませ。

 

 

生の会話のやり取りをする

 

リスニング力の強化には、ネイティブと話すこともかなり効果大です。

 

なぜなら、生の会話のやり取りでは、

 

  • 体調
  • 感情
  • 育ち

 

などで、相手のフランス語の音の質がつねに変わるからです。

 

具体的には、

 

  • 言い淀み
  • 言い間違い
  • 話し癖

 

といったことを指します。

 

こればかりは台本ありの教材では太刀打ちできません。

 

というわけで、ネイティブとの会話練習ですが、初めの数か月は、フランス語教授法の資格を持った講師のレッスンを受けるのがよいです。

 

なぜなら、僕たち非ネイティブの発音と作文(オリジナルの文を作ること)が合っているかどうかは、

 

ネイティブの判断にしかわからないから

 

です。

 

そしてフランス語の学習初期にネイティブとの会話の練習をしておかないと、

 

あとからそれまでに間違って覚えた発音や文法の知識を総復習する必要

 

に迫られます(個人的にフランス語の勉強で一番しんどかったことです)。

 

というわけで、例えば英語教育でも有名なベルリッツのフランス語のような、発音重視のオンラインレッスンでフランス語教授法の資格のあるネイティブとの会話練習を数か月受けておくのがよいです。

 

リスニングではないですが、文法や単語を勉強しているといろいろな疑問が出てくるかと思いますが、そういった疑問をネイティブの講師にぶつけることもできるので、

 

  • 発音
  • 作文
  • フランス語に関する疑問

 

という3つの問題を解決できるようになります(ちなみにネイティブでも資格持ちがよいのは、僕たちがネイティブでも日本語教授法の資格でもなければ『カンジ(漢字)のジの音』と『時間の時の音』の違いを説明できないのと同じ理由からです)。

 

ちなみにベルリッツのフランス語なら、無料体験もあります。

僕は初めお金をケチってあとから発音とフランス語会話の大規模な復習をすることになって後悔したので、受けるなら勉強の早めの段階がおすすめです。

 

フランス語のリスニングの勉強の注意点

 

フランス語には

 

  • フランスで話されているもの
  • ベルギーやスイスといった他のヨーロッパで話されているもの
  • アフリカで話されているもの
  • カナダで話されているもの

 

といった地域性があります。

 

僕は気づかずにカナダフランス語(ケベコワーズと呼ばれる)で勉強していて、まったく教材のフランス語が聞き取れないと落ち込んでいたことがあります

 

そしてフランス語は、日常的な会話とフォーマルな会話の話し方にかなりのちがいがあります。

 

日本の本屋などで販売されているフランス語教材はフォーマルなものが多いです。

 

そのため、進んで日常的な会話の音にも慣れるようにしましょう。

 

フランス語のちがいについては、【(超重要)フランス語会話を学ぶときの注意点】にもまとめてあるのでご参考ください。

 

 

フランス語のリスニング力が上がったら

 

フランス語のリスニング力があがると、フランス語を話すのが楽しくなります。

 

フランス語ネイティブが何を言っているのかわかるようになるから

 

です。

 

リスニングの勉強は初めはちょっと苦労しますが、その期間さえしっかり慎重に通り越してしまえば、あとは比較的容易になります。

 

なんていったって、文字を読んだり書いたりしなくていいので電車の中でも夜寝るときでも、耳だけで勉強も楽しみもできてしまいます。

 

 

記事内で紹介した参考先リンク:

【フランス語の勉強は何から始めればよいのですか?—リズムとメロディから始めましょう】

【フランス語の勉強に使えるフランス語字幕のある映画DVDのまとめ】

【NHKラジオのフランス講座(入門編)がフランス語の発音とリスニングの勉強に超おすすめです】

【(フランス語でシャドーイング)フランス人トップユーチューバー・Cyprienがフランス語学習におすすめ・日仏字幕付き動画1】

【初級~中級フランス語学習におすすめYouTubeチャンネル(日本語を話せるフランス人先生10選)】

【フランス語学習におすすめなラジオ番組3選】

【(超重要)フランス語会話を学ぶときの注意点】

・無料のフランス語体験レッスン→ベルリッツ・フランス語

 

 

フランス語の勉強ならこちらもおすすめです:

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