【(フランス語復習まとめ)疑問詞のあるフランス語の疑問文の作り方をわかりやすく・2(疑問形容詞:quel)】

フランス語のquelを使った疑問文の作り方がよくわからない……。

 

この記事を読むと、

 

フランス語の疑問形容詞quelを使った疑問文の作り方

 

についてわかるようになります。

 

フランス語の疑問文の基本的なルール

 

まず、フランス語の疑問文の基本的なルールとして、

 

  • ?の前には半角スペースを入れる:Tu as mangé ça ?
  • 人称代名詞主語と動詞を倒置したときはハイフン(-)を入れる(動詞の最後が母音で終わるときはtを間にいれる):A-t-il mangé ça ?

 

というものがあります。

 

そして、疑問詞を使った疑問文については、

 

  • 文型がいくつかある
  • 疑問詞の種類によってできるものとできないタイプの文型がある

 

ので、疑問詞のタイプ別に勉強するのがおすすめです(一気に勉強すると混乱必須です(個人談))。

 

この記事では、

 

疑問形容詞:quel

 

について深掘りしていきます。

 

疑問形容詞quelを使った疑問文の基本的なルール

 

疑問形容詞quelは、名前のとおり形容詞です。

形容詞なので、名詞を形容します。

 

そして名詞を形容する方法は2つあります。

 

たとえば、

 

  • Je suis japonais.:être動詞を挟んで、形容詞japonaisが主語のjeを形容している(属詞形容詞と呼ばれます)
  • J’ aime bien la musique japonaise.:形容詞japonaiseが名詞la musiqueを直接的に形容している(付加形容詞と呼ばれます)

 

のようになります。

 

どちらも、

 

形容する名詞がどんなもの(状態、性質、身分、立場など)であるか

 

を表しています(『わたし』はどんな人?→日本人。どんな音楽が好き?→日本の音楽が好き。)

 

そしてこれに対応し、疑問形容詞quelを使った文も2つのタイプで名詞を形容詞します:

 

  • Quel + être動詞 + 名詞
  • Quel + 名詞

 

そして、形容詞であるため、

 

形容する名詞の性数に形を一致させる

 

必要があります。

 

Quel:

  • 男性単数:quel
  • 男性複数:quels
  • 女性単数:quelle
  • 女性複数:quelles

 

ちなみに発音はすべて同じです。

 

疑問形容詞quelを使った疑問文を作ってみる

 

上にも書いたとおり、疑問形容詞を使った疑問文は、

 

  • Quel + être動詞 + 名詞
  • Quel + 名詞

 

の2つのタイプに分かれます。

 

Quel + être動詞 + 名詞タイプの疑問文

 

Être動詞を挟んだタイプの疑問文の作り方は1つだけです。

 

Quel + être動詞 + 名詞

 

なので、そのまま

 

Quel est votre nom ?

あなたのお名前は?

 

のように作ります。

 

ここで気を付けたいのが、

 

Quels sont les étudiants qui ont fait ça ?

 

のような文です(僕はQuel est votre nom ?のような文に慣れていたので、初めうまく理解できませんでした)。

 

これは、上でも書いたとおり、quelには『どんな』のように性質や身分などの意味があるので、

 

  • どの学生がしたのか
  • どんな学生がしたのか

 

などという解釈ができます(文脈によります)。

 

なので返答としては、

 

  • Ce sont les étudiants de la classe A. (A組の学生たちです。)
  • C’est Pierre et Marie. (ピエールとマリーです。)

 

のようなものが想定できます。

 

Quel + 名詞タイプの疑問文

 

Quelと名詞が直接くっつくタイプの疑問文の作り方は4つあります。

 

  1. 疑問詞+元の文
  2. 疑問詞が元の場所
  3. 疑問詞+est-ce que+元の文
  4. 疑問詞+倒置文

 

  • 下にいくほどフォーマル度が上がります
  • 元の文というのは、倒置していない文のことを指します

 

なのでたとえば、

 

彼はどんな本を買いましたか:

  1. Quel livre il a acheté ?
  2. Il a acheté quel livre ?
  3. Quel livre est-ce qu’il a acheté ?
  4. Quel livre a-t-il acheté ?

 

のようになります。

 

(超重要)女性名詞に気を付ける

 

フランス語の動詞は、過去分詞になると性数の一致が起きます。

通常は複合過去で助動詞êtreが必要な動詞(例:mourirなど)で性数の一致が起こります。

 

が、

 

直接目的語が動詞より前に来る場合、複合過去でavoirが必要な動詞も性数一致をする

 

という決まりがあります。

 

そのため、

 

Quelが形容する名詞が直接目的語・女性名詞の場合:

  1. 疑問詞+元の文:性数一致あり
  2. 疑問詞が元の場所:性数一致なし
  3. 疑問詞+est-ce que+元の文:性数一致あり
  4. 疑問詞+倒置文:性数一致あり

 

という違いがでてきます。

 

すなわち、

 

彼女はどんな車を買いましたか:

  1. Quelles voitures elle a achetées ?
  2. Elle a acheté quelles voitures ?
  3. Quelles voitures est-ce qu’elle a achetées ?
  4. Quelles voitures a-t-elle achetées ?

 

のようになります。

 

疑問形容詞(quel)を使った疑問文を作るなら

 

疑問形容詞であるquelを使った疑問文は、

 

  • Quel + être動詞 + 名詞
  • Quel + 名詞

 

のように名詞を形容する方法で大きく2つに分かれます。

 

さらにQuel + 名詞タイプの疑問文は、

 

  • 疑問詞+元の文
  • 疑問詞が元の場所
  • 疑問詞+est-ce que+元の文
  • 疑問詞+倒置文

 

の4つの方法で疑問文を作ることができます。

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー


 

 

現代フランス広文典[改訂版]


 

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