【(フランス語復習まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき9(de+地名)】

de Franceとde la Franceの2つの表現を見たことがあるけど、どちらが正解なの?

 

この記事を読むと、

 

  • de+地名で冠詞がつかないとき
  • de+地名で冠詞がつくとき

 

についてわかるようになります。

 

フランス語の地名とdeが一緒になったときに冠詞がつくかつかないかの3つの基準

 

フランス語の地名の前に前置詞deがつくとき、そのあとに冠詞がつくかつかないかのちがいは、

 

  • 地名の名詞の性
  • 県名
  • 国名

 

で大きく3つに分かれます。

 

掘り下げます。

 

地名の名詞の性

 

フランスの地域圏と旧州の名前は

 

  • 女性名詞なら冠詞がつかない
  • 男性名詞なら冠詞がつく

 

というふうに分かれます。

たとえば、

 

le canal de Bourgogne

(ブルゴーニュ運河)

 

le vin du Languedoc

(ラングドックのワイン)

※du = de + le

 

のように使います。

 

de+県名

 

フランス語の県名がdeと一緒になるとき、

 

  • 原則冠詞がつく
  • -やetで結ばれた県名は1つめの単語が女性名詞ならつかない(男性名詞ならつく)

 

という2つの形に分かれます。

 

たとえば、

 

le chef-lieu de la Vienne

(ヴィエンヌ県の県庁所在地)

 

les habitants du Gard

(ガール県の住民)

 

les habitants de Seine-et-Oise

(セーヌ・エ・オワーズ県(女性名詞)の住民)

 

のように使います。

 

de+国名

 

フランス語の国名がdeと一緒になるとき、

 

  • de+冠詞+国名(男性名詞)
  • de+国名(女性名詞)
  • de+冠詞+国名(女性名詞)

 

の3つに分かれます。

 

たとえば男性名詞の例は、

 

l’Ambassade du Japon

(日本大使館)

 

のように使います。

 

難しいのは、

 

  • de+国名(女性名詞)
  • de+冠詞+国名(女性名詞)

 

です。

掘り下げます。

 

de+国名(女性名詞)

 

女性名詞の国名とdeが一緒になったときに冠詞がつかない場合は、

 

  • 出発点
  • 所属
  • 区別
  • 称号・屋号
  • 最上級表現の補語

 

とされています。

たとえば、

 

出発点

 

Il vient de France.

(彼はフランスから来た)

 

所属

 

les diplomates de France

(フランス(所属の)外交官)

 

区別

 

Les vins d’Alsace, de la Loire et d’autres régions de France sont aussi appréciés par les connaisseurs.

(アルザス、ロワールそしてフランスの他の地方の各種ワインも通の評価を得ている)

 

称号・屋号

le roi de France

(フランスの王)

 

Banque de France

(フランス銀行)

 

最上級表現の補語(意味を限定する言葉)

 

la plus belle région de France

(フランスでもっとも美しい地方)

 

のように使います。

 

de+冠詞+国名(女性名詞)

 

国名が女性名詞であり、

 

  • 前にある名詞の動作主であるような場合(~の力による、みたいな意味)
  • 前にある名詞の所有者であるような関係(~が持っている、みたいな意味)
  • 前にある名詞がひとつしか存在しない場合
  • 形容詞がつくとき

 

の4つのパターンで、

 

女性名詞の国でもde+冠詞になる

 

とされます。

 

掘り下げます。

 

国名が前にある名詞の動作主であるような場合(~の力による、みたいな意味)

 

la production de blé de la France

(フランス(による)小麦生産高)

 

国名が前にある名詞の所有者であるような関係(~が持っている、みたいな意味)

 

le territoire actuel de la France

(フランス(が持っている)の現在の領土)

 

前にある名詞がひとつしか存在しない場合

 

la capitale de la France

(フランスの首都)

 

形容詞がつくとき

 

la carte de la France physique

(フランスの自然地理)

 

deと地名の冠詞の有無が分かるようになると

 

国名と県名には要注意な前置詞deとの組み合わせ。

使いこなせるようになれば、意味の理解や表現の豊かさが広がります。

 

とは言え、フランス語での地名や国名や県名は日本人にそれほど馴染みがありません。

 

そのため、おすすめの勉強方法はインターネットを使った勉強方法がおすすめです。

 

特に地域名ではウィキペディアに頼りましょう。

 

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー


 

 

現代フランス広文典[改訂版]


 

 

せっかく勉強したフランス語を忘れてしまわないためにもネイティブとの会話練習がおすすめです→ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中)

 

 

フランス語の勉強ならこちらもおすすめです:

ネイティブ講師とフランス語会話を練習するなら
>> ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中なのでお急ぎで(通常料金19800円から))