【(フランス語復習まとめ)フランス語の形容詞の複数形の作り方:4つの規則】
フランス語の形容詞は数で形が変わるそうだけど、性でも形が変わるし、複雑な気がして頭が痛い。
わかりやすく教えてほしい……。
この記事を読むと
- フランス語の形容詞が複数形になるとき
- フランス語の形容詞が複数形に変わるまでのプロセス
- フランス語の形容詞の複数形の作り方の規則
についてわかるようになります。
目次
フランス語の形容詞が複数形になるとき
2つのタイミングでフランス語の形容詞は複数形になります。
そのタイミングとは、
- 複数名詞を直接形容する
- être動詞(やdevenir)を挟んで主語の複数名詞を形容する
です。
たとえば、
françaises
は
français(フランスの、フランス人の)という形容詞の女性形であるfrançaiseの複数形
ですが、
複数名詞を直接形容:filles françaises(フランス人の女性たち)
être動詞(やdevenirなど)を挟んで主語の複数名詞を形容:Elles sont françaises.(彼女たちはフランス人(女性)だ。)
となります(sontはêtreが三人称複数形に活用したもの)。
(重要)フランス語の形容詞が複数形に変わるまでのプロセス
フランス語の形容詞は、
- 性で変化
- 複数形に変化
という順番で複数形になります。
つまり、
男性名詞(複数)を形容する場合:
- 性別で変化なし
- 複数形に変化
女性名詞(複数)を形容する場合:
- 女性形に変化
- 複数形に変化
というふうに分かれます。
女性名詞(複数)を形容するときは
プロセスが2回ある
ので要注意です。
僕は学習初期に、
形容詞を女性形にしたのに複数形にし忘れる
ということを多々していました(汗)
形容詞の女性形の作り方については【(まとめ)フランス語の形容詞の女性形の作り方】をご参考くださいませ。
フランス語の形容詞の複数形の作り方4つの規則
フランス語の形容詞の複数形化には大きく4つの規則があります。
- 変化なし
- sを語尾に加える
- xを語尾に加える
- 語尾がauxに変化する
です。
大切なことなので繰り返しますが、
形容詞の複数形への変化は、性変化した(もしくはしない)形をもとにして行われます。
掘り下げます。
1- 変化なし:
-sで終わる:
bas – bas(低い)
-xで終わる:
doux – doux(やわらかい)
形容詞としての数字:
les huit athlètes(8人のアスリート)
形容詞としての花や果物、宝石:
les lèvres cerise(サクランボのような色をした唇)
外国語由来の形容詞:
les filles sexy(セクシーな女性)
2 – sを加える:
long – longs(長い:男性形)
longue – longues(長い:女性形)
3- xを付け加える:
-eau : nouveau-nouveaux(あたらしい)
4 – auxに変化:
-al: national – nationaux(国の)
例外:
-alだけどsを追加:
banal – banals(へいぼんな)
fatal – fatals(致死にいたるような)
final – finals(最後の)
naval – navals(海軍の)
…など
-alであり、auxに変化とsを追加の2つ形をもつ:
idéal – idéals – idéaux(理想的な)
jovial – jovials – joviaux(陽気な)
…など
フランス語の形容詞の複数形を覚えるコツ
フランス語の形容詞は複数形にしても音が変わることがほとんどありません。
そのため、
音読
は複数形を覚えるのにほぼ無意味かと思います。
おすすめは、
- さらっと規則を知る(インプット1)
- リーディングを通じて復習(インプット2)
- ライティングを通じて物にする(アウトプット)
という3ステップです。
フランス語のリーディングやライティングに関しては、
もご覧くださいませ。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
せっかく勉強したフランス語を忘れてしまわないためにもネイティブとの会話練習がおすすめです→ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中)
フランス語の勉強ならこちらもおすすめです:
- 【この11冊でだいじょうぶ!フランス語学習におすすめな教科書・参考書・テキストのまとめ】
- 【(徹底比較)フランス語の試験はどれを受けるべき?仏検、DALF、DELF、TCF、TEFの概要と3つの比較】
- 【フランス語が話せるようになるためのあと一歩を教えます】
- 【(徹底解説)独学でフランス語を勉強する方法・コツ】
- 【(徹底解説)フランス語会話ができるようになる4ステップの勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の発音のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の聞き取り(リスニング)のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の文法のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語単語の効率的な勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の読解(リーディング)のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語のライティング(フランス語作文)のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の綴り(スペル)を覚えるおすすめな2ステップ】
ネイティブ講師とフランス語会話を練習するなら
>> ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中なのでお急ぎで(通常料金19800円から))
はじめまして。
複数形の変化で、以下の場合についてどのようになるのかを教えて下さい。
belle femme と、bel hommeを
「美しい女性たち」と「美しい(ハンサムな)男性たち」といった、複数形で使用したい場合はどのように変化させれば良いのでしょうか?
宜しくお願い致します。
こんにちは!
1- belle femme >> belles femmes
2- bel homme >> beaux hommes
になります。
美しいという形容詞のフランス語は、すでにご存じのように、
単数:
男性形: beau
女性形: belle
複数:
男性形:beaux
女性形: belles
が基本としてあります。
そして例外として、無音のhや母音で始まる男性名詞の前の『単数形』は、
bel
となります。
そのため、
単数:
男性形:beau (もしくはbel)
女性形: belle
複数:
男性形:beaux
女性形: belles
となり、名詞が複数形の場合は、
男性形:beaux
女性形: belles
のどちらかを、形容する名詞の性から選ぶことになります。
その結果、
1- belle femme >> belles femmes
2- bel homme >> beaux hommes
という答えになります。