【(フランス語復習まとめ)量としての中性代名詞のenの使い方をわかりやすく】

フランス語の中性代名詞のenは量の代わりになるっていうけどどういうこと?

 

この記事を読むと、

 

量として使うときの中性代名詞enの使い方

 

についてわかるようになります。

 

中性代名詞・en

 

フランス語の中性代名詞の1つであるenは、

 

  • Deを伴った名詞

 

を繰り返さないために使われる代名詞です。

 

この2つを一緒に勉強すると混乱するので、この記事では、

 

量のen

 

について掘り下げます。

 

量のためのフランス語の中性代名詞enをざっくりと

 

中性代名詞のenを量について使う場合は、

 

  • 直接目的語が対象
  • 特定されている名詞には使わない
  • 対象となる名詞が消える
  • 対象となる名詞の一部が残る

 

というのがざっくりとしたルールとなります。

 

直接目的語が対象

 

量に関する中性代名詞のenは、

 

直接目的語とのみ交換が可能

 

です。

 

直接目的語とは、

 

動詞に前置詞なしでくっつく名詞

 

のことです(多くの場合、日本語の助詞『を』がついた名詞と動詞の組み合わせと一緒になります)。

 

なのでたとえば、

 

Je mange du pain.

パンを食べる。

 

J’en mange.

それを食べる。

 

のようになります。

 

特定されている名詞には使わない

 

量のenは

 

不特定の名詞にだけ使える

 

という決まりがあります。

 

特定と不特定の違いは、

 

  • 特定:定冠詞や所有名詞などと一緒に使わている
  • 不特定:抽象的にしか量がわからない

 

というものです。

 

なのでたとえば、

 

Je mange du pain.

パンを食べる。(男性名詞の部分冠詞のdu)

 

J’en mange.

それを食べる。

 

は大丈夫ですが、

 

Je mange le pain.

そのパンを食べる。

 

は、

 

定冠詞が使われた特定のパンを指しているので中性代名詞のenと交換できない

 

ということになります。

 

ちなみにですが、

 

Je fais du sport.

スポーツする。

 

J’en fais.

それをする。

 

のように、一見量とは関係ないような名詞でも、

 

  • 直接目的語である
  • 特定されていない

 

ので中性代名詞のenを使うことができます。

 

対象となる名詞が消える場合、消えない場合

 

量を表す中性代名詞のenを使うばあい、

 

  • 名詞がそっくり消える
  • 名詞は消えるが量を表した部分が残る

 

の2パターンが起こります。

 

名詞がそっくり消える

 

名詞がそっくり消える場合は、

 

  • 部分冠詞
  • 複数不定冠詞

 

と一緒に使われている場合です。

 

なのでたとえば、

 

部分冠詞:

Je mange du pain.

パンを食べる。

 

J’en mange.

それを食べる。

 

複数不定冠詞:

Je mange des sushi.

寿司をいくつか食べる。

 

J’en mange.

それを食べる。

 

のようになります。

 

名詞は消えるが量を表した部分が残る

 

名詞自体はenと交換になっても、量を表した部分が残るケースがあります。

それは、

 

  • 数詞
  • 抽象的な量の表現
  • 具体的な量の表現

 

のときです。

 

たとえば、

 

数詞

 

Je mange deux sushi.

寿司を2つ食べる。

 

J’en mange deux.

それを2つ食べる。

 

抽象的な量の表現

 

Je mange beaucoup de sushi.

寿司をたくさん食べる。

 

J’en mange beaucoup.

それをたくさん食べる。(前置詞のdeの部分は消えます)

 

具体的な量の表現

 

Je mange une part de sushi.

寿司の一切れを食べる。

※寿司ケーキを想像してください

 

J’en mange une part.

それの1切れを食べる。(前置詞のdeの部分は消えます)

 

のようになります。

 

注意:quelquesと不特定の量のための中性代名詞enを使うとき

 

量の中性代名詞のenを使うときに気を付けたいのが、

 

quelques(いくつかの)が元の文についているとき

 

です。

 

この場合、

 

男性名詞:quelques-uns

女性名詞:quelques-unes

 

と一緒に使う必要があります。

 

なのでたとえば、

 

男性名詞:

Je mange quelques sushi.

寿司をいくつか食べる。

 

J’en mange quelques-uns.

それをいくつか食べる。

 

女性名詞:

Je mange quelques frites.

フライドポテトを何本か食べる。

 

J’en mange quelques-unes.

それを何本か食べる。

 

のようになります。

 

不特定の直接目的語のための中性代名詞en

 

不特定の量の代わりになる中性代名詞のenは、

 

  • 直接目的語が対象
  • 特定されている名詞には使わない
  • 対象となる名詞が消える
  • 対象となる名詞の一部が残る

 

というルールがあります。

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー


 

 

現代フランス広文典[改訂版]


 

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