【(まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき6(慣習的な表現)】

フランス語の文で、動詞のあとに冠詞がないものをときどき見かける気がする、あと新聞記事のタイトルとか……なにか決まりはあるの?

 

この記事を読むと、

 

  • 慣習的なフランス語の言いまわしで冠詞を使わない場合

 

についてわかるようになります。

 

フランス語で冠詞がつかない6つの慣習

 

結論から書くと、

 

  • 呼びかけ
  • 列挙
  • 広告
  • 新聞や本のタイトル
  • 慣用句
  • 動詞句・副詞句・非人称構文句

 

の6つの場面では、冠詞がつかない表現が使われます。

 

掘り下げます。

 

呼びかけ

 

Mesdames et Messieursとして日本語でも同じみな表現を初めとして、

 

誰か、何かに呼びかけるときに冠詞はつかない

 

というルールがあります。

詩や小説などでは、物に呼びかけたりしますね。

 

O lac ! roches muets ! grottes ! forêt obscure !

(おお、湖水よ、もの言わぬ岩よ、洞窟よ、暗い森よ)

 

などと使います。

 

列挙

 

何かを並べ立てて言うときも冠詞がつかないことが多いです。

たとえば、

 

Le musée Picasso présente de nombreuses œuvres de l’artiste : peintures, sculptures, dessins, collages.

(ピカソ美術館ではピカソによる、絵画、彫刻、デッサン、コラージュを多く展示しています)

 

のように使います。

 

広告の強調部分

 

広告のキャッチフレーズというんでしょうか、ちらしやビラ、号外などで一番目を引く箇所は、フランス語では冠詞がつきません。

 

たとえば、

 

Maison à vendre

(家、売り出し中)

 

Violents orages dans le Midi

(フランス南部で暴風注意)

 

のように使います。

 

新聞や本のタイトル

 

広告に似ていますが、本や新聞のタイトルにも冠詞がつかないことが多いです(『Le Petit Prince(星の王子様)』のように固有なものへは冠詞がつくものもあります)。

 

たとえば、

 

Livre de grammaire

(文法書)

 

などのように使います。

 

慣用句

 

いわゆる決まり文句、成句、イディオムには冠詞がつかないものがあります。

たとえば日本でも有名な、

 

Noblesse oblige.

(ノブレス・オブリージュ(高貴なものには責任が伴う))

 

のように使われます(フランス語由来だったのですね!)

 

動詞句・副詞句・非人称構文句

 

いわゆる、動詞や副詞、il y a・il estといった非人称構文と冠詞がつかない名詞が合体したいくつかのものにも冠詞がつきません

 

僕たちには一番やっかいなものです。

よく使われる表現に多いです。

 

ということは、僕たちも読んだり聞いたりして理解するだけでなく、書いたり話したりする必要になります。

 

よく使う20個を列挙すると、

 

  • avoir chaud:暑い
  • avoir froid:寒い
  • avoir raison:正しい
  • avoir tort:間違っている
  • avoir faim:空腹である
  • avoir soif:喉が渇いている
  • avoir mal:痛い
  • avoir peur:怖い
  • avoir honte:恥ずかしい
  • avoir patience:忍耐強い
  • avoir sommeil:眠い
  • avoir affaire à:用がある
  • avoir besoin de:必要である
  • avoir envie de:欲しい
  • Il y a moyen de:できる
  • Il y a lieu de:理由がある
  • Il est temps de:時間である
  • Il est question de:問題となっている
  • pour mémoire:参考までに
  • contre nature:自然に反して

 

などがあります。

 

冠詞のつかないフランス語の慣用的な表現が使えるようになると

 

圧倒的にフランス語の理解度と表現力が増します。

 

しかし、今回紹介した6つの慣習的に冠詞を使わない場面の中でも、特に動詞句・副詞句・非人称構文句に関するものは、残りの5つに比べると暗記するのが必須です。

 

そのため、意味と使い方をさらっと頭に入れたあとは、インターネットを使った勉強法がおすすめです。

 

たとえば、

 

  1. ネット検索ページやツイッターなどで紹介した動詞句・副詞句・非人称構文句を検索し実際の用例を読む(インプット)
  2. 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
  3. 前置詞のあるものは、その後におく名詞を好きなものに変えてオリジナルな文を作る(アウトプット2)

 

というようなステップを踏むのがよいかと思います。

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー

 

 

現代フランス広文典[改訂版]

 

 

ベルリッツ