【(フランス語復習まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき10(de+名詞)】
フランス語を読んでいると、前置詞のdeのあとに名詞がある場合、冠詞がつくときとつかないときがある……。
ちがいは何?
この記事を読むと、
- 前置詞deのあとの名詞に冠詞がつかないとき
- 前置詞deのあとの名詞に冠詞がつくとき
についてわかるようになります。
(de+地名の場合はまた別のルールがあります。詳しくは、【(まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき8(de+地名)】をご覧ください。)
目次
前置詞deのあとの名詞に冠詞がつかないとき
名詞+de+名詞という形では、deには
- 出発点
- 行為の主体
- 対象
- 所有
- 材料
- 性質
- 原因
- 内容
- 数量
というような意味があります(例文などを知りたい方は【(ちがいのまとめ)フランス語のdeとàの使い分け】をご覧下さい)
そして、名詞+de+名詞という形で、うしろの名詞に冠詞がつかない場合は
- うしろの名詞に不定冠詞(複数)がついている
- うしろの名詞に部分冠詞がついている
- うしろの名詞が前にある名詞を不特定で形容している
とされています。
掘り下げます。
うしろの名詞が不定冠詞(複数)がついている
不定冠詞はun, une, desとありますが、
複数の不定冠詞であるdesが前置詞deと結びつく
と
冠詞が消える
というルールがあります。
たとえば、
J’ai besoin de conseils.
※de+des+conseils = de conseils
(わたしはいくらか助言を必要とている)
のように使います。
うしろの名詞が部分冠詞がついている
部分冠詞はdu, de laとありますが、
du, de laが前置詞deと結びつく
と
冠詞が消える
というルールがあります。
たとえば、
Cette bouteille est pleine d’eau.
※de+de la+eau = d’eau
(この瓶は水でいっぱいである)
のように使います。
うしろの名詞が前にある名詞を不特定で形容している
前置詞deの大まかな日本語訳は助詞の『の』です。
そして名詞+de+名詞という形で、
うしろの名詞が前の名詞をただの形容詞のように形容している
とき、
冠詞が消える
というルールがあります。
たとえば、
Il y a un arrêt d’autobus là-bas.
(そこにバス停が1つある)
※特定のバスではなく、不特定な(なんでもいい)『バス』の停留所という意味。
のように使います。
前置詞deのあとの名詞に冠詞がつくとき
名詞+de+名詞の形で、うしろの名詞に冠詞がつく場合は、
- うしろの名詞が不定冠詞(単数)と結びついている
- うしろの名詞が特定的な名詞である
とされています。
掘り下げます。
うしろの名詞が不定冠詞(単数)と結びついている
不定冠詞の単数形であるun, uneが前置詞deと結びつくと、
冠詞は維持される
というルールがあります。
たとえば、
J’ai besoin d’un conseil.
(わたしは助言がひとつ欲しい)
比較:
J’ai besoin de conseils.
※de+des+conseils = de conseils
(わたしはいくらか助言を必要とている)
のように使います。
うしろの名詞が特定的な名詞である
名詞+de+名詞という形で、
うしろの名詞が特定的(限定的な)名詞で前の名詞を形容している
とき、
冠詞は維持される
というルールがあります。
たとえば、
Il y a un arrêt de l’autobus 38 là-bas.
(そこに38番バスの停留所がある)
※『38番のバス』という特定のバスの停留所
比較:
Il y a un arrêt d’autobus là-bas.
(そこにバス停が1つある)
※特定のバスではなく、不特定な(なんでもいい)『バス』の停留所という意味。
というように使います。
前置詞deと冠詞の有無を使いこなせるようになると
前置詞deと冠詞の有無がわかると、理解や表現の幅が広がります。
というか、表現力が上がります。
僕はいつもdeの後の冠詞に迷っていましたが、今回まとめてみて今後は比較的迷わず文を作れそうです。
(ただ、de+地名の場合はまた別のルールがあります。詳しくは、【(まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき8(de+地名)】をご覧ください。)
de+冠詞の使い方をさらっと頭にいれたあとは、インターネットを使った勉強法がおすすめです。
たとえば、
- ネット検索ページやツイッターなどでde(+冠詞あり、なし)を検索し実際の用例を読む(インプット)
- 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
- deを使ったオリジナルな文を作る(アウトプット2)
というようなステップを踏むのがよいかと思います。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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