【(フランス語復習まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき7(特殊な文法表現)】
フランス語の文を読んでいると、ときどきniとかqueのあとで名詞に冠詞がついていない気がするけど、どうなの?
この記事を読むと、
名詞に冠詞がつかないフランス語の特殊表現6つ
についてわかるようになります。
目次
冠詞がつかないフランス語の6つの特殊表現
結論から書くと、
- ni…ni…:~も~もない
- soit…soit…:~かあるいは~か
- tant…que…:~も~も
- …et…:~にもいろいろある
- en tant que…:~として
- Jamais…:一度も~がない
の…のところにくる名詞には冠詞がつかないことがあります。
※JamaisのJが大文字なのは、冒頭に来る表現のときだからです。
掘り下げます。
ni…ni…
ni…ni…:~も~もない
が
不定冠詞(un, une, des)、部分冠詞(du, de la)を必要つする名詞と一緒になる
とき、
冠詞がつかない
というルールがあります。
たとえば、
En France, il n’y a ni lion, ni tigre, ni panthères.
(フランスにはライオンもトラも豹もいません)
のように使います。
(重要)定冠詞(le, la, les)がつく名詞はついたまま使われます。
たとえば、
Il n’aime ni le vin ni la bière.
(彼はワインもビールも好まない)
のように使います。
soit…soit…
soit…soit…:~かあるいは~か
に使われる名詞には冠詞がつきません。
たとえば、
Soit modestie, soit paresse, il n’a jamais rien écrit.
(謙遜なのか怠惰なのか、彼は今まで何も書いたことがない)
のように使います。
tant…que…
tant…que…:~も~も
に使われる名詞には冠詞がつきません。
たとえば、
Ils étaient cinquante, tant hommes que femmes.
(男も女も合わせて彼らは50人います)
のように使います。
…et…
…et…:~にもいろいろある
前後に同じ名詞が入るこの表現には冠詞がつきません。
たとえば、
Il y a mensonge et mensonge.
(うそにもいろいろある)
のように使います。
en tant que…
en tant que…:~として
と一緒に使われる名詞には冠詞がつきません。
この『~として』は『実際に~という立場で』という意味があります。
たとえば、
Il a accepté sa nomination en tant que président.
(彼は議長としての指名を受け入れた)
のように使います。
Jamais…
(文頭)Jamais…:一度も~がない
が
強調として使われ、主語の名詞が一般的な『概念』を表す場合
は冠詞がつきません。
たとえば、
Jamais baigneurs n’étaient venus dans ces parages.
(海水浴客がこの近辺に来たことはこれまでなかった)
のように使います。
冠詞のつかない特殊表現を使えるようになると
表現力が上がります。
正直、読んだり聞いたりするだけなら、紹介した特殊表現は前後の文脈から意味がわかります。
しかし、いざ自分で表現しようとすると、冠詞がつかない、ということを頭に入れておかないと間違いになってしまいます。
というわけで、冠詞のつかない名詞が使われる特殊表現に慣れるのに、インターネットを使った勉強法がおすすめです。
たとえば、
- ネット検索ページやツイッターなどで紹介した特殊表現を検索し実際の用例を読む(インプット)
- 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
- …におく名詞を好きなものに変えてオリジナルな文を作る(アウトプット2)
というようなステップを踏むのがよいかと思います。
紹介した特殊表現は、
- ni…ni…:~も~もない
- soit…soit…:~かあるいは~か
- tant…que…:~も~も
- …et…:~にもいろいろある
- en tant que…:~として
- Jamais…:一度も~がない
です。
検索用に使ってください。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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