【(フランス語復習まとめ)フランス語の冠詞のわかりやすい使い分け】
フランス語の冠詞、たくさん種類があって付け方がわからない!
この記事を読むと、
- フランス語の全種類の冠詞
- フランス語の冠詞の使い分け
- フランス語の冠詞の3つのタイプと意味
についてわかるようになります。
目次
フランス語の冠詞は全部で8つ
冠詞は日本語にはありません。
そのため、フランス語の冠詞は覚えるしかありません。
まずはフランス語で使われる冠詞全8つに目を通しましょう。
le
la
les
un
une
des
du
de la
です。
以下、この8つの冠詞について説明していきます。
フランス語の冠詞の使い分け
紹介した冠詞は文法的には、
- 名詞の性
- 名詞の数
で使うものが決まります。
男性名詞
- 単数:le, un
- 複数:les, des
- 数えられない:du
女性名詞
- 単数:la, une
- 複数:les, des
- 数えられない:de la
注意点は2つあります。
- 複数形になると性別の区別がなくなる(男性も女性もlesかdes)
- 英語とはちがい、数えられない名詞にも冠詞がつく
です。
最重要注意点は、
- le
- la
- de la
の3つは母音(文字ではなくて音であることに注意)が初めにある名詞に使われる場合は、
l’
l’
de l’
となることです。
- 名詞の性に関しては【フランス語の単語の性を本格的に覚えるなら後からがよい理由】
- 複数形に関しては【(まとめ)フランス語の名詞の複数形の作り方】
が参考になるかと思います。
冠詞の3つのタイプと意味の使い分け
紹介した8つのフランス語の冠詞は、3つのタイプに大別できます。
そのタイプとは、
- 定冠詞(le, la, les)
- 不定冠詞(un, une, des)
- 部分冠詞(du, de la)
です。
すこし掘り下げます。
定冠詞(le, la, les)
- ユニークなもの:le Soleil(太陽)
- 一般的なもの:Les jeunes adorent les jeux vidéo.(若者っていうのはテレビゲームが好きなものだ)
- 数量単位: 1 euro le kilo(1キロで1ユーロ)
- およその数:les 20 euros(約20ユーロ)
- 体の部位(文の他の部分で誰の体についてかわかっているとき):Il écrit de la main gauche.(彼は左手で書く)
- 限定されたもの(以下ような条件で)
- 関係節:La route que nous avions prise…..(僕らが選んだ道は)
- 補語:La route de Tokyo à Nagoya(東京から名古屋への道)
- コンテキスト:Nous sommes rentrés en voiture de Nagoya à Tokyo hier soir. La route était encombrée.(昨日の夜、名古屋から東京まで車で帰りました。道がすごく混んでました)
不定冠詞(un, une, des)
- 数えられるもの:un courriel(1通の手紙)
- 限定したくない名詞:Un client a appelé.(ある顧客が電話してきた)
- 一家の一員:un Dubois(デュボワ家の1人(男))
- 人や場所の側面:Il imaginait une Marie idéale.(彼は理想的なマリーを想像していた)
- 芸術品・製品:un Renoir(ルノワールの絵一枚)
- 感情的に限定されたもの(以下のような条件で)
- 形容詞:un paysage magnifique(すばらしい景色)
- 関係節:un paysage qui fait réver(夢見させるような景色)
- 補語:un paysage d’hiver(冬の景色)
- ほんとうに(賞賛、軽蔑):Lui, c’est un homme.(彼、彼こそが男っつうもんだ)
部分冠詞(du, de la)
- 数えられないものにつく:de l’eau(水)
- 数えられる名詞の抽象化:On trouve en lui du collégien.(彼には中学生っぽさがある)
- スポーツ、楽器、教科(faireとともに):faire du ski, faire de la guitare, faire du français(スキーをする、ギターを弾く、フランス語を習う)
- 強調(強調文・感嘆文で):Ça, c’est du vin !(これこそがワイン)
注意点は、
- 定冠詞:既知のもの(すでに話題になった)
- 不定冠詞・部分冠詞:未知のもの(まだ話題にしていない)
に大別できることです。
そのため不定冠詞と部分冠詞のちがいは、基本的には
名詞が数えられるかそうでないかのちがい
とも言えます。
が、日本人にはこの数えられる・られないの違いは難解だったりします。
そこで昔、僕が何かの本で読んでこれはっと思ったのを紹介します。
- 割れるもの壊せるもの:数えられる名詞
- そうでないもの:数えられない名詞
というのですが、目安になるかもしれません。
冠詞の違いは重要課題
日本語には冠詞がないので、冠詞の習得はかなり難しいです。
基本は比較的簡単に頭に入るのですが、派生した意味には苦労するかと思います。
よかったら、フランス語の文を読んでいて、なんでここにこの冠詞が?と思ったら再度このページを確認してくださいませ。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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