【(まとめ)フランス語で冠詞がつかないとき1(分量の表現)】

フランス語の文を読んでいると、ときどき冠詞のついていない名詞があるけど、どうして?

 

この記事を読むと、

 

  • 分量表現を使ったときにフランス語の冠詞がつかない場合
  • 分量表現を使ってもフランス語の冠詞がつく場合

 

についてわかるようになります。

 

フランス語の冠詞について

 

僕たち冠詞を必要としない日本人にはフランス語の冠詞は奇々怪々。

とくに部分冠詞という冠詞があって、学校で習った英語よりも冠詞の数が多いのでさらに難解。

 

そこに冠詞がない場合もあるのでよけいに複雑に。

 

とういわけでひとまず簡単にまとめると、フランス語における冠詞を使う表現には4つあります。

 

  • 定冠詞(le, la, les, l’)
  • 不定冠詞(un, une, des, d’)
  • 部分冠詞(du, de la, de l’)
  • 無冠詞

 

です。

 

この中でもこの記事では

 

無冠詞

 

であるときについて書きます。

しかし、

 

無冠詞を使うルールがたくさんある

 

ので、いくつかにわけて書きます。

 

※定冠詞、不定冠詞、部分冠詞については、

 

【(まとめ)フランス語の冠詞のわかりやすい使い分け】

 

をご参考ください。

 

分量表現を使ったときにフランス語の冠詞が消える場合

 

フランス語で分量表現を使うとき、

 

  • 冠詞が消える
  • 冠詞が残る

 

の2パターンがあります。

 

まずは、冠詞が消えるパターンについて書きます。

 

  • 分量表現+不定冠詞+名詞
  • 分量表現+部分冠詞+名詞

 

という並びになったとき、

 

冠詞の部分が消滅

 

します。

 

部分表現は、

 

副詞

beaucoup de:たくさんの

plus de:より多くの

trop de:たくさんすぎる

assez de:じゅうぶんな

autant de:同じくらいの

moins de:より少ない

peu de:すこしの

 

名詞

un kilo de:1キロの

une tranche de:一切れの

une heure de:一時間の

un paquet de:一束の

un morceau de:ひとかたまりの

une goutte de:一滴の

une bouteille de:ひと瓶の

 

のようにdeを使った表現のことです。

たとえば、

 

Il y a beaucoup d’arbres fruitiers dans ce jardin.

(この庭には実のなる木がたくさんある)

 

Je voudrais une tranche de jambon.

(一切れのハムが欲しい)

 

のように使います。

 

分量表現を使ってもフランス語の冠詞が消えない場合

 

同じような分量表現を使った場合でも、

 

  • 定冠詞が必要
  • bien de+部分冠詞か不定冠詞

 

のときは

 

冠詞はそのまま

 

です。

 

掘り下げます

 

分量表現+定冠詞+名詞なら冠詞はキープ

 

うえで紹介した、deをともなう分量表現

 

定冠詞(le, la, les)が続く場合は冠詞が残る

 

ので注意しましょう。

 

ただし、前置詞deは定冠詞と並ぶと合体して形を変えます。

 

  • de + le = du
  • de + la = de la
  • de + les  = des 

※女性定冠詞の形は変わりません。

 

たとえば、

 

Beaucoup des arbres fruitiers que j’ai plantés ont souffert du froid.

(わたしが植えた多くの果物の木は寒さに苦しんでいる)

※Beaucoup de les arbres fruitiers que→Beaucoup des arbres fruitiers que

 

のように使います。

 

bien de+部分冠詞・不定冠詞なら冠詞をキープ

 

分量表現の中でも、

 

bien de (多くの) はdu, de la, desを使わなければならない

 

というルールがあります。

このとき、desは不定冠詞のdesです

 

たとえば、

 

Je me suis fait bien du souci.

(わたしはたいへん心配した)

 

Vous avez bien de la chance.

(あなたはまったく運がいい)

 

Bien des gens ignorent ce détail.

(多くの人が詳細を知らない)

 

のように使います。

 

(重要)bien d’autresは無冠詞です。

たとえば、

 

Bien d’autres questions restent en suspens.

(たくさんの他の問題が未解決のままになっている)

 

のように使います(名詞の前に形容詞があって定冠詞(leとか)がつかない場合に、deがつくというパターンです)。

 

分量表現のときに冠詞が要らないことを覚えると

 

冠詞は悩みの種ですが、冠詞がないときも悩みの種です。

むしろフランス語を学んでいると、冠詞がないときのほうが悩みの種になりませんか?(僕だけですか?)

 

今回はひとまず分量表現と冠詞についてのみでしたが、まだまだいろいろなルールのときに、冠詞が無くなることがあります。

 

すこしずつまとめていこうと思っているので、よしなに。

 

分量表現と冠詞の有無について頭に入れた後は、インターネットを使った勉強法がおすすめです。

 

たとえば、

 

  1. ネット検索ページやツイッターなどで分量表現(定冠詞を入れたもの入れないもの)・bien deを検索し実際の用例を読む(インプット)
  2. 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
  3. 分量表現の後におく名詞を好きなものに変えてオリジナルな文を作る(アウトプット2)

 

というようなステップを踏むのがよいかと思います。

以下の表現をコピペしたりして検索してみましょう。

 

beaucoup de:たくさんの

plus de:より多くの

trop de:たくさんすぎる

assez de:じゅうぶんな

autant de:同じくらいの

moins de:より少ない

peu de:すこしの

 

un kilo de:1キロの

une tranche de:一切れの

une heure de:一時間の

un paquet de:一束の

un morceau de:ひとかたまりの

une goutte de:一滴の

une bouteille de:ひと瓶の

 

そして、

 

bien de : 多くの

 

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー

 

 

現代フランス広文典[改訂版]