【(フランス語復習まとめ)フランス語の形容詞が動詞のうしろにあるとき3パターン】
フランス語の文を読んでいると、ときどき普通の動詞の後ろに形容詞がある気がする……どういう意味なの?
この記事を読むと、
- フランス語の形容詞が動詞のうしろに置かれる3パターン
- 動詞のうしろに形容詞が置かれたときの意味
についてわかるようになります。
目次
フランス語の形容詞が動詞の後ろにおかれる3パターンとは?
結論から書くと、
- être系動詞(devenir, paraîtreなど)のあとに性数一致で
- 一般動詞のあとに性数一致で
- 様々な動詞のあとに性数一致『なし』で
の3パターンがあります。
たとえば、
Elle est française.(彼女はフランス人です)
Elles sont venues nombreuses ici.(彼女たちはおおぜいでここに来た)
Elles sont fort riches.(彼女たちは非常にお金持ちである。
のような文です。
動詞のあとに形容詞がおかれるときの意味のちがい
これまた結論から書くと、
- être系動詞(devenir, paraîtreなど)のあとに性数一致で:主語を形容する
- 一般動詞のあとに性数一致で:動詞の状況説明
- 様々な動詞のあとに性数一致なしで:イディオム的な使い方
というような意味の使い方があります。
掘り下げます。
être系動詞(devenir, paraîtreなど)のあとに性数一致で:主語を形容する
~は~である系列の動詞を使う場合は、
主語がどうなのか
ということを形容詞は意味しています。
たとえば、
Elle est française.(彼女はフランス人です)
という文は、
Elleがどんな主語であるか
を
française(フランス国籍の)
という形容詞(性数一致)で語っています。
一般動詞のあとに性数一致で:動詞の状況説明
副詞に似た扱いをされているのが、形容詞のこの使い方です。
Elles sont venues nombreuses ici.(彼女たちはおおぜいでここに来た)
本来、形容詞は名詞を修飾するものですが、この使い方のときの意味としては
動詞によって表されている行為がどうやってなされているのか
について語っています。
ほかにも、
Les enfants sont revenus sales du parc.(こどもたちは公園から汚れて帰ってきた)
Nous assistions attentifs à l’expérience.(わたしたちは注意深く実験に立ち会っていた)
などのような例があります。
様々な動詞のあとに性数一致『なし』で:イディオム的な使い方
形容詞でありながら性数の一致がない使い方です。
慣用句として覚えておくのがよいかと思います。
なんで性数一致がないのかフランス人に聞くと、
c’est comme ça (そういうものだよ)
と返答される率ナンバーワンです。
僕の持っている本に載っている例を紹介すると、以下のようなものがあります。
- être fort +形容詞(とても(形容詞)である)
- sentir bon(いいにおいがする)
- peser lourd(それなりな重さがする)
- couper fin(うすく切る)
- coûter cher(高い値段がする)
- voir grand(野心を持つ、大志を抱く)
- voir clair(意味をよく理解する)
- travailler dur(よく働く)
- marcher droit(まっすぐ歩く)
- chanter faux(音程をはずして歌う=音痴である)
- parler fort(大きな声で話す)
- s’habiller jeune(若い恰好をする)
どれも主語が複数形でも女性形でも性数の一致はしません。
動詞のあとの形容詞にご用心
フランス語を読んでいるときは比較的大丈夫なのですが、ある程度文法の知識がついてきて、自分で文を作って話したり書いたりするときに、とくに
- 一般動詞のあとに性数一致で
- 様々な動詞のあとに性数一致なしで
のような形容詞の使い方は、ついつい間違えがちになってしまうこともあります。
あれ、この場所に形容詞って変だよな。副詞にしなきゃ……でダメ出しをくらったり(汗)
動詞のあとにおかれる形容詞の使い方に注意しておきましょう。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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