【ある程度フランス語がわかるのに発音が通じない原因と3つの上達法】
フランス語の文法や単語は知っているのに、話すと通じない。
どうすればいいの?
この記事を読むと、
- フランス語のレベルはある程度あるのに話すと通じない原因
- フランス語を話して通じるようになる方法
についてわかるようになります。
目次
フランス語のレベルはある程度あるのに話すと通じない
僕が初めてフランスへ行ったのは、仏検で2級を取った後でした(ワーキングホリデーでの渡仏)。
仏検2級には会話の試験もあります。
ですから、仏検2級に合格できた時点で、
フランス語を話せるぞ
などと思いながらたどり着いたパリのシャルル・ド・ゴール空港。
あれ…通じない?
き、きっと空の長旅で疲れててうまくいかなかったんだよと、気持ちを切り替えて手配しておいた寮に着いてから寮母さんと話すと、
やっば……通じない……。
フランス語がわかるのに通じない理由
当時の僕は、フランス語2級に合格していたということからわかる通り、
- フランス語の文章をある程度書ける
- フランス語の文章をある程度読める
状態でした。
リスニングに関しては、
毎日聞いていたフランス語のラジオの内容がある程度は理解できる
状態でした。
そのため、
見たり聞いたりして理解できるフランス語レベルを文にして話せる力があると思っていた
のですが、
まったくの勘違い
でした。
なぜなら、
フランス語の発音と会話の練習なしに、話せるはずがない
というシンプルな理由を忘れていたからです。
ある程度はわかるフランス語が通じるようになる3つの練習方法
というわけで、
フランス語の初心者以上なのに話すと通じない
という方(これからフランス語を学ぶという方は【フランス語初級者が時短できるたった1つのおすすめなフランス語の勉強法】をご参考ください)に是非とおすすめする勉強法は、
発音に注意を向けてフランス語を話す練習をする
ことです。
具体的には、
- フランス語の発音方法を再チェック
- 聞いて意味のわかるレベルのフランス語の音声教材を手に入れ真似る
- フランス語ネイティブと話す
です。
掘り下げます。
フランス語の発音方法を再チェック
まずはフランス語の個々の音の発音方法の復習をしましょう。
フランス語を学び始めたときに、フランス語の発音方法も学んだかと思うのですが、まだ覚えているでしょうか?
たとえばフランス語の母音の数は16個。
そのすべてを発音するときの口舌喉鼻肺の動き、覚えていますか?
僕は覚えていませんでした。
正直、
フランス語の文法や単語の勉強をしているうちに忘れてしまって、シャドーイングするときも何となく聞こえてきた音を真似していただけ
でした。
そんな状態で発音しても相手に通じるはずがありません。
なぜなら、フランス語の音を使わない僕たち日本人が、フランス語を聞くだけで真似る音は、
日本語の音
だからです。
どうしてかというと、
え、そんな口の動きするの?
えっ、舌がそんな風に!?
と日本人が思うような発音方法がフランス語にはあり、たとえフランス語を聞いて真似しようとしても、
知識なしにそのような発音方法を真似することができないから
です。
そのため、
フランス語の音を作るためには、フランス語の音を作るための発音(調音)方法を知る必要がある
のです。
※発音方法に自身がないという方には【フランス語の発音はいくつ覚えればいいの?】がご参考になるかと思います。
聞いて意味のわかるレベルのフランス語の音声教材を手に入れ真似る
フランス語の個々の音の発音方法を復習したら、
フランス語を聞いて真似するタイミング
です。
フランス語の発音方法が頭に入っているので、
口舌喉鼻肺の動きに気を付けながらフランス語のシャドーイング
することができるかと思います。
また、
フランス語の文のメロディーを再確認できる環境
でもあります。
いくら個々のフランス語の発音ができるようになっても、
フランス語のメロディーがなければフランス語の各音を作れても日本語
のまま。
つまり、
ワタシ、アメリカカラキッマシタネ。
ドッゾヨロシックオネガイシマス。
のように漫画で表現されるような独特なアクセントを持った外国の人の日本語のようになってしまい、フランス人には通じにくいです。
というわけで、フランス語の音声のある教材を探すわけですが、ポイントは、
聞いて意味が理解できるレベル
のものを探すことです。
理由は単純で、
聞いて意味が理解できないと字幕を読むばかりになってしまうから
です。
おすすめのフランス語のリスニング教材については【(まとめ)フランス語のリスニングにおすすめな教材】をご覧くださいませ。
(最重要)フランス語ネイティブと話す
フランス語の発音方法の復習が終わったあと、フランス語の音声教材で発音の練習をしながらしたほうがよいことが、
フランス語ネイティブと話す
です。
その理由はシンプルに、
相手に伝わって初めて発音は完成する(会話の練習は実際の会話の経験でしか上がらない)
からです。
個々のフランス語の発音方法の知識を復習しフランス語の音声を真似しても、
発音したフランス語がフランス語のネイティブに伝わるかどうか
は、
実際にフランス語ネイティブと話す
ことでしか確認しようがありません。
きつい言い方をすれば、
発音の独りよがり状態からの脱出
が必要になります。
というわけで、フランス人ネイティブと話す練習をする必要があるのですが、初めのうちは
フランス語教授法の資格を持ったネイティブのフランス語講師
から習うのがおすすめです。
なぜなら、
- 間違いの原因を理解しないと、学習者は同じ間違いを繰り返す
- フランス語教授法の資格を持ったネイティブ講師は、直感で間違いに気が付く+間違いについて解説ができる
からです。
ネイティブであるという状態だけでは、間違いについてきちんとした解説ができないことが普通です。
僕たち日本人も、日本語を勉強している外国の人の『は』と『が』の間違いを直せても、その訂正の理由を説明できる人は日本語教師以外では少ないのではないでしょうか。
というわけで、初めは半年ほどアクセント教育にも力を入れているベルリッツ・フランス語などで資格を持った講師からオンラインレッスンを受けて、ある程度レベルが上がってから、言語学習者交流アプリなどを使ってランダムなネイティブとコミュニケーションをとりつつ練習するのがおすすめです。
せっかくフランス語がわかるようになったのだから
ある程度フランス語がわかるようになっているのに、発音が原因で相手に通じない、と諦める必要はありません。
今からでも間に合います。
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