【(フランス語復習まとめ)フランス語のdeとàの使い分け】
Je viens du Japon.
Je vais au Japon.
の意味はわかるけど、名詞+de+名詞と名詞+à+名詞は何がちがうの?
日本語だと、両方「~の~」と訳せるみたいだけど……(汗)
この記事を読むと、
名詞+de+名詞の意味
名詞+à+名詞の意味
名詞+de+名詞と名詞+à+名詞の比較
について分かるようになります。
目次
名詞+de+名詞の意味9選
前置詞deで2つの名詞が繋がるとき、de+名詞には
- 行為の主体
- 対象
- 所有
- 出発点
- 材料
- 性質
- 原因
- 内容
- 数量
が主な意味になります。
掘り下げます。
行為の主体
何かの行為が名詞のとき、その行為をした人・ものをdeで表します。
たとえば、
le départ du train
(列車の発車)
※『列車が発車する』の名詞化
のように使います。
対象
何かの行為の目標をde+名詞で表します。
たとえば、
l’étude de la grammaire
(文法の研究)
のように使います。
所有
誰のもの、を表すときに使います。
この場合、
名詞+de+人称名詞、一般名詞
となります。
たとえば、
le livre de Paul
(ポールの本)
のように使います。
※
行為の主体を意味するdeの影響により、le livre de Paulには文脈により、
- ポールが所有する本
- ポールが書いた本
の2つの意味の解釈があります。
繰り返しですが、解釈は文脈で決まります。
しかし、もし人称名詞であるPaulが代名詞である場合、
前置詞の後の代名詞は強勢形になる
というフランス語のルールと合わせ、
創作物+de+人称名詞強勢形
とすると、『作者』という意味にすることができます。
たとえば、
le livre de lui
(彼の書いた本)
のように使います。
出発点
いわゆる「~からの」という意味で使います。
どこから来たのかという意味です。
たとえば、
le train de Paris
(パリからの列車)
のように使います。
(注意)
deが出発点や対象、所有も表すため、le train de Parisは文脈によって
- 出発点:パリから出発する(してこっちへ来る)列車(パリ発の列車)
- 対象、所有:パリへ向かう列車(パリ行きの列車)
の両方の意味となります。
明確に区別したい場合は、
- 乗り物+en provenance de+場所(場所発の)
- 乗り物+à destination de+場所(場所行きの)
を使い、
le train en provenance de Paris(パリ発列車)
le train à destination de Paris(パリ行き列車)
とします。
材料
ものが何で出てきているかをde+名詞で表します
たとえば、
une chaise de bois
(木製の椅子)
のように使います。
性質
本来から持っている特徴を表すときにde+名詞が使えます。
たとえば、
une affaire d’importance
(重要な要件)
のように使います。
原因
感情などの原因をde+名詞で表せます。
たとえば、
des larmes de joie
(よろこびの涙)
のように使います。
内容
何か入れ物的なもののその中身について言いたいときにde+名詞が使われます。
たとえば、
une tasse de café
(一杯のコーヒー)
※コーヒーカップという入れ物にコーヒーという中身があるというイメージ
のように使います。
数量
何かの数や量について表すときにde+名詞(数量)が使われます。
たとえば、
un voyage de cinq jours
(5日間の旅行)
のように使います。
名詞+à+名詞の意味6選(deと比較しながら)
2つの名詞が前置詞àで結ばれるとき、à+名詞には、
- 用途
- 様式
- 所属
- 組成
- 特徴
- 所有
が主な意味となります。
de+名詞と重なる意味のものは比較しながら掘り下げます。
用途
あるものを何に使うのかを表すときにà+名詞を使います。
たとえば、
une tasse à café
(コーヒーカップ)
※比較
une tasse de caféは『コーヒー(の入った)一杯』
のように使います。
様式
何かがある一定の型で作られている場合、à+名詞で表すことができます。
たとえば、
un jardin à la française
(フランス式の庭園)
のように使います。
所属
何か、誰かがどこの団体の指揮下にあるかを表すときにà+名詞を使うことができます。
たとえば、
un professeur à la Sorbonne
(ソルボンヌの教授)
のように使うことができます。
組成
化合物の成分の割合をà+名詞で表すことができます。
たとえば、
l’or à dix-huit carats
(18金)
のように使います。
特徴
何か誰かの特徴を表すときにà+名詞を使うことができます。
たとえば、
un homme à cheveux blanc
(白髪の男)
のように使います。
所有
何かを持っている人をà+人称代名詞強勢形で表すことができます。
たとえば、
un livre à lui
(彼の本)
※比較
un livre de Paul(ポールの(所有の)本・ポールが書いた本)
un livre à lui(ポールの(所有の)本)
un livre de lui(ポールが書いた本)
のように使います。
フランス語のdeとàの使い分けがわかるようになると
日本語では多く助詞『の』で訳せてしまうため、フランス語の『名詞de名詞』『名詞à名詞』の使い分けが、特に表現するときに難しくなってしまいます。
そのため、
助詞の『の』で訳すのと同時に、どのような意味があるのかを知っておく
のが使い分けのコツかと思います。
上で紹介した意味をさらっと頭に入れた後は、インターネットを使った勉強法がおすすめです。
たとえば、
- ネット検索ページやツイッターなどでdeやàを検索し実際の用例を読みつつ『意味』意識する(インプット)
- 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
- deやàを使ったオリジナルな文を作る(アウトプット2)
というようなステップを踏むのがよいかと思います。
検索時には、
名詞+de+名詞
- 行為の主体
- 対象
- 所有
- 出発点
- 材料
- 性質
- 原因
- 内容
- 数量
名詞+à+名詞
- 用途
- 様式
- 所属
- 組成
- 特徴
- 所有
のどれであるか意識してみてください。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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