【(フランス語復習まとめ)気を付けたい!フランス語の形容詞différent(e)sとdivers(es)が名詞の前後にあるときでのちがい】
英語にも似たような単語があるし、différentとdiversなんて簡単な言葉だと思っていたけど、時々名詞の前におかれたり後ろにおかれたりしているよね……。
何か意味の違いがあるの?
この記事を読むと、
- différent(e)sとdivers(es)が名詞の前におかれたとき
- différentとdiversが名詞の後ろにおかれたときのちがい
のちがいについてわかるようになります。
目次
différent(e)sとdivers(es)が名詞の前におかれたときの文の作り方
名詞の前におかれる
- différent(e)s
- divers(es)
は、
性の変化
のみあります。
数は常に複数形
です。
(重要①)名詞の前におかれたとき、différent(e)sとdivers(es)は単数形では使われない
ということに注意しましょう。
意味は、
複数の(さまざまな)
です。
『さまざまな』という意味の中にも『複数の』という意味が入っているので、意味が似ている言葉なんですね。
文の作り方としては、
- différent(e)s(冠詞無し)+名詞
- divers(es)(冠詞無し)+名詞
- 定冠詞(les)+différent(e)s+名詞
- 定冠詞(les)+divers(es)+名詞
となります。
つまり、
(重要②)名詞の前のdifférent(e)sとdivers(es)は不定冠詞や部分冠詞の複数形desを取ることはない
ということです。
定冠詞(les)を使う場合は、何かしら『範囲の限定された状況下での複数の・様々な』という意味を表したいときです。
たとえば、
Il s’est informé aux divers sources que je lui avais indiquées.
(彼は私が教えた様々な情報を調べた)
※『わたしが教えた』と限定された『様々な情報の複数』について調べた、ので定冠詞が使われています。
しかし冠詞のない場合は:
Je connais différentes personnes qui n’ont pas aimé ce film.
(この映画が好きではない複数の(様々な)人たちを知っている)
Au cours de la réunion, divers points de vue ont été exprimés.
(会合中、さまざまな(複数の)意見が交わされた)
のように、
特別に意味が限定されていないときに
使います。
différentとdiversが名詞の後ろにおかれたときの意味と使い方
通常の形容詞として使われる場合、
- différent
- divers
も形容する名詞の性数に一致します。
ですから、
différent
- différent(男性単数)
- différents(男性複数)
- différente(女性単数)
- différentes(女性複数)
divers
- divers(男性単数)
- divers(男性複数)
- diverse(女性単数)
- diverses(女性複数)
となります。
※dversはsで終わっているので、男性・複数形では形が変わりません。
注意したいのが意味の違いです。
ふたつとも、
- ちがった
- 異なった
という似た意味を持っていますが、ニュアンスが異なります。
différent:まったく異なる(何かとちがう、とした場合、その『何か』とは別物、反対のものというニュアンス)
divers:多様的な(いくつかの)というニュアンス
です。
イメージとしては、
différentを使うとき:右と左の手で犬と猫を持って『犬と猫はちがうでしょ』と説明するようなとき
diversを使うとき:両手で何頭かの子猫を抱えて『この子たち、みんな違うでしょ』と説明するようなとき
でしょうか?(汗)
文にするとたとえば、
La boutique offre à chaque client une promotion différente, déterminée par les achats antérieurs.
(過去の購入履歴によって、お店は各顧客にまったく内容の異なったプロモーションを提供している)
La boutique propose une offre diverse, déterminée par les demandes des clients.
(顧客からの要求により、お店は種々異なるオファーを提供している)
のように使います(参考:BDL)
癖のあるフランス語の形容詞différentとdiversを使えるようになると
différentとdiversは
名詞の前に置かれるときは複数形のみ
ということはいいでしょうか?
似た意味の言葉を使い分けられるようになると、フランス語の理解や表現力につながります。
意味や使い方を頭にいれたあとは、インターネットを使った勉強法がおすすめです。
たとえば、
- ネット検索ページやツイッターなどでdifférents, diverses, les différents, différente, diverseなどで検索し実際の用例を読む(インプット)
- 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
- différent, diversの前後におく名詞を好きなものに変えてオリジナルな文を作る(アウトプット2)
というようなステップを踏むのがよいかと思います。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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