【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・1(繋辞文って)】

外国語を学んでいるときにこんなことを考えたことはないでしょうか?

日本語は他の言語と違いすぎるから難しいんだ!

 

しかしそれは本当でしょうか?

日本語と中国語、日本語と英語、日本語とヴァイ語、そして日本語とフランス語はそんなにも違うものなのでしょうか?

 

本当は僕たちがそう信じたいだけで、実際は根っこのところで似ていたらどうしますか?

僕がフランスの大学院で学んでいる言語学は、そんなことを念頭にして研究されています。

 

嫌いな人については色んなことが鼻に付くもの。

あいつが好きな緑色だから私は嫌い……とか。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。

外国語学習も同じです。

一度嫌いになってしまうと、あれやこれやが日本語と違うからと思いついてしまう。

 

でも、僕たちは日本語についてどれだけのことを知っているのでしょうか。

あれやこれやと違っていると信じている外国語のルールが、基本的なところでは日本語と似ていたら……仲良くできると思いませんか?

 

 

イコール文(繋辞文)って?

 

1+1は何ですか?

バカにすんなよ。2に決まっているだろ。

そうですよね。

1たす1は2。

だって、1+1=2だから。

 

このいわゆる、『AはBです』の文のことを繋辞(けいじ)文と呼びます。

『です』のことを繋辞(別名コピュラ)と呼びます。

繋辞の使われる文なので繋辞文です。

 

私=シンジ → 私はシンジです。

シンジ=私 → シンジは私です。

 

なーんだ簡単じゃん。

と思ってしまったあなたへ!

じゃあ、次の文はどうでしょうか?

 

私=学生 → 私は学生です。

学生=私 → 学生は私です。

チョコレート=甘い → チョコレートは甘いです。

甘い=チョコレート → 甘いはチョコレートです。

…。

………。

定食屋さんで部長に何を注文したのか聞かれました。

「あっ、僕はかつ丼です」

僕=かつ丼????

 

どんどんおかしくなっていくのが分かるかと思います。

 

 

じゃあ結局、繋辞文って何なの?

 

ダブルスタンダードのどっかの国のようなものです(笑)

平等を説きながらも、裏は不平等なまでにお金儲けをしている。

平等な顔と不平等な顔をあわせもつのが日本語やフランス語の繋辞文なのです。

 

 

まとめ

 

『AはBです』のような形をもった文を繋辞(けいじ)文と呼びます。

『です』は繋辞と呼ばれます(別名は『コピュラ』)。

繋辞を使った文なので繋辞文。

 

日本語やフランス語では繋辞文は二面性を持っています。

 

(^^)…平等な顔をした繋辞文を指定文と呼びます。

例:私はシンジです。

 

(‘Д’)…不平等な顔をした繋辞文を措定(そてい)文と呼びます。

例:あ、僕はかつ丼です。

 

ここまで来たら気になるのは、

日本語の繋辞文では何が言えるの?

フランス語では?

ですね!?

 

それは次回です!

 

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