【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・11 (繋辞で指示代名詞)】

あれやこれやと違っていると信じている外国語のルールが、実は日本語と似ていたら……もっと簡単に習えると思いませんか?

 

繋辞(けいじ)文のフランス語。

これまで習ったのを覚えていますか?

 

  • 国籍 (Je suis japonais.)
  • 曜日 (On est lundi.)
  • 地位 (Je suis étudiant.)
  • 日付 (Aujourd’hui, on est le 27 mars.)
  • 時間期 (Il est 10 heures vingt.)

 

でした。

今回は指示代名詞文についてです。

 

 

指し示す繋辞?

 

 

指示代名詞という言葉を知っていますでしょうか。

何か聞いたことがあるけれどムニャムニャ……でも漢字からどことなく推測は出来る!

と言いたいところなんですが、この『指示』は「あれこれしなさい」の『指示』ではありません。

『指し示す』の『指示』です。

記号であらわすと

 

 

……今矢印の先端を見ませんでしたか?

その効果のことです!

 

日本語では大きくわけて6つあります。

 

これは

それは

あれは

ここは

そこは

あそこは

 

大きく6つといったのは、『こちらは』のように意味は同じだけれど、使う機会が違う言葉があるからです。

『こ・そ・あ』の違いは『近距離、中距離、遠距離』・『自分のところ、話している相手のところ・そのどっちでもないところ』など色々ありますが、3つに分けて言えるのが特徴的です。

 

 

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気になるフランス語の指示代名詞は??

 

Ce

 

です。

……え?

1つだけ??

 

そうなんです!

簡単ですね!

と思ったら大間違いだ!!

 

以前の記事でフランス語は名詞の性別や数に敏感と書きました。

その法則がここにも発動してしまうのです。

つまり、

 

これは箸です(箸一本)。

これは箸です(箸一本以上)。

 

で形が変わってきます。

日本語でも『これらは』などと使いますが、あえて強調するときに使いますね。

フランス語ではそのあえてのときじゃなくても使うわけです。

というわけで、

 

Ce + 繋辞être + 冠詞 + 名詞.

 

という基本形があり、

 

単数:C’est ____.

複数:Ce sont _____.

 

という形になります。

 

 

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でも……冠詞って?

 

以前の記事で冠詞についてちょろっと書きました。

 

Nous somme le 21 Novembre.

 

leは冠詞です。

この冠詞は「話しかけられている人が知っていると私は思う」ときに使うなどと説明しました。

こういう冠詞のことを定冠詞と呼びます。

 

男性:le (l’)

女性:la (l’)

 

そして数が増えたら、男女関係なく

 

複数:les

 

C’est le tour eiffel.

le tour eiffel = エッフェル塔

 

と、続く名詞の性別や数によって形が変わります。

後ろの名詞が母音aiueoで始まるときは男女ともにl’という形に変わります。

 

でも、話しかけられている人がよく知らないかもってときもあるじゃないですか。

お皿の上に、剥き出しの固形コンソメのようなものが1つ乗っていて、友人に「なにこれ?」と聞かれた時に、

 

「ああ、それ味噌キャラメル」

 

と答えるとき、そんな名古屋限定のキャラメルなんか知らないだろうなという気持ちを込めるときに使う冠詞が不定冠詞と呼ばれます。

 

男:un

女:une

複数:des

 

C’est un chat.

Ce sons des chats.

chat = 猫

※複数形なのでchatがchatsになってます。

 

というふうに、数字の1が変わっていきます。

1時がune heureと以前の記事で出てきましたね。

複数形のdesは形が違うので要注意。

 

そんな不定詞なのですが、こういうときはどうすますか?

テーブルの上にコップが1つ。

その中に透明な液体が入っている。

今日は風邪で鼻が利かない。

のどが渇いているけれど飲んでいい物だろうか?

 

「これなに?」

そしてお母さんから返ってきた言葉は、

 

「それは酢よ」

 

罠かよ!

という気持ちは抑えて、液体といった1つ2つと数えられない上によくわからないものに対して使う冠詞を部分冠詞と呼びます。

 

 

 

男:du (de l’)

女:de la (de l’)

 

C’est du vinaigre.

vinaigre = 酢

 

あれ?複数形は?

1つや2つと数えられないので、複数は存在しません

 

 

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まとめ

 

 

 

指し示すという意味の指示代名詞を使った繋辞文がある

指し示したものの数によって形が変わる

単数:C’est + 冠詞 + 名詞.

複数 : Ce sont + 冠詞 + 名詞.

 

冠詞は大きく分けて3つある。

性別や数で形が変わる。

定冠詞 (le, la les) ※母音の前ではl’

不定冠詞 (un, une, des)

部分冠詞 (du, de la) ※母音の前ではde l’

 

問題

次のフランス語を冠詞に注目しつつ日本語で無理やり考えてみましょう。

 

1 : C’est le chien. ※chien = 犬

2 : C’est la vache. ※vache = 雌牛

3 : C’est un homme. ※homme = 男性

4 : Ce sont des femmes. ※femmes = 女性

5 : C’est du vin. ※vin = ワイン

答え

1:これはあの、ほら、あの犬ですよ。

2:これは、あの、あれあれあれ、あなたも知ってるあの雌牛ですよ。

3:これは男性です(抽象画を指しつつ)。

4:これは女性です(抽象画を指しつつ)。

5:これはワインです(ぶどうジュースとは違いますよ)。

 

どうだったでしょうか。

なんとなくイメージがつかめたでしょうか?

参考になればうれしいです。

指示代名詞を使った繋辞文は、冠詞や名詞の数や性が関わってきて大変なので、次回も書いていきます。