【(フランス語復習まとめ)フランス語の形容詞の前にdesじゃなくてdeを置くとき】
フランス語のdeって日本のパン屋さんやかわいい形小物のお店の名前にも使われてよく見かけるけど、『~の』っていう意味なんでしょ?
名詞と名詞のあいだにdeっていれて、カフェ・デ・~みたいに。
J’ai visité de nombreux sites historiques pendant mon voyage.
……じゃあ、この文のdeって何?
visitéって、動詞……だよね?
そのつぎのnombreux sites historiquesは名詞と形容詞みたいだし……複数形だからdesじゃないの?
この記事を読むと、
- フランス語の形容詞の前にdeがつくとき
- 同じ条件でもdeにならないとき
についてわかるようになります。
目次
形容詞の前のdeの正体はdesです
フランス語の名詞の前には基本的には冠詞が付きます(冠詞についてよくわからない方は【(まとめ)フランス語の冠詞のわかりやすい使い分け】をちらっとご覧下さいませ)。
その冠詞には3タイプ8種類あって、そのうちの1つ、
- タイプ:不定冠詞(un, une, des)
- 種類:des
が形を変えたものが
J’ai visité de nombreux sites historiques
のdeです。
どんなときに不定冠詞のdesがdeになるの?
結論から書くと、
- 形容詞が名詞の前に置かれている
- 名詞が複数形である
- 不定冠詞が意味的に必要である(定冠詞や部分冠詞や冠詞が要らないときではない)
ときに、
de+形容詞複数形+名詞複数形
になります。
たとえば、
J’ai visité de nombreux sites historiques pendant mon voyage.
は、旅行中にたくさんの歴史的スポットを訪れた、という意味の文です。
そして、この『たくさんの歴史的スポット』は意味としては、
- 1つでなく(unを使う可能性が消える)
- 『あの』歴史的スポットのような特定の歴史的スポットでなく(定冠詞lesの可能性が消える)
- 『単純にたくさんの』という意味
です。
そのため、
数えられる名詞が不特定で、1つじゃない時に使われる不定冠詞のdes
が使われています。
フランス語のnombreux(多くの)は男性形なら複数形も形の変わらない形容詞で、名詞の前に置かれるタイプの形容詞のひとつ。
sitesは男性名詞siteの複数形で、景勝地や何かアクティビティをする場所という意味。
historiquesは形容詞historiqueの複数形で、歴史的なという意味。
そのような4つの言葉に、
不定冠詞desが形容詞が名詞の前にある場合はdeに変身するルール
が加わり、
de nombreux sites historiques
となっています。
(重要)同じ条件なのにdesがdesのままなときもあります
結論から書くと、
冠詞+形容詞+名詞
という順番になっていても、
形容詞+名詞の部分で1つの単語としてなっているような言葉(複合語)の前に置かれたとき
は、
不定冠詞desはdesのまま
です。
たとえば、
- des grands-pères(祖父たち)
- des jeunes gens(若者たち)
- des petits pois(グリーンピース(複数))
とかです。
grands-pèreのように『-(ティレ)』で形容詞と名詞が結ばれていてばわかりやすいのです。
しかしjeunes gensやpetits poisのように、ただの形容詞と名詞の並びの場合は、正直記憶するしか方法はありません(僕はpetits poisのことを、単なる小さい豆のことだと長らく思っていました)。
desはdeになるという規則は忘れやすいので要注意
des+形容詞+名詞
↓
de+形容詞+名詞
※例外あり
という文法規則はシンプルでありながら、シンプルであるがために忘れがちです。
気を付けましょう。
名詞の前に置かれる形容詞に関しては【(まとめ)フランス語の形容詞の位置の決め方】が参考になるかと思います。
おすすめの勉強方法は、リーディングやライティングを通じての勉強です。
リーディングを通じて覚える
グーグル検索とかツイッターを使って5個くらいのde+形容詞の例を探してみましょう。
たとえば、
- 検索サイトでde+好きな形容詞を検索して使用例を見る
- ツイッターでde+好きな形容詞と検索してつぶやき例を見る
※形容詞の形を複数形にしておきましょう(形容詞の複数形の作り方は【(まとめ)フランス語の形容詞の複数形の作り方:4つの規則】をご参考くださいませ)。
と、いろいろな用法に触れることができておすすめです。
ライティングや会話を通じて覚える
やはり語学が一番身につくのは、自分で実際に使ったときです。
ライティングやフランス語会話に関しては
をご覧くださいませ。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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フランス語の勉強ならこちらもおすすめです:
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