【(フランス語復習まとめ)フランス語の名詞の性の見分け方の5つの規則】
フランス語の名詞の性の区別は苦労していませんか?
この記事を読むと、
- フランス語の名詞の性の見分け方の5つの規則
- 名詞の性別区別で注意しなければならない3つのこと
についてわかるようになります。
目次
フランス語の名詞の性の見分け方の5つの規則
結論から書くと、
- 意味上の性別
- 国や地域の名前
- 色の形容詞、言語名、動詞の不定詞を名詞として扱うとき
- 外来語
- 名詞の語形
の5点で、名詞が男性であるか女性であるかを見分けることができます。
掘り下げます。
意味上の性別
名詞の意味の性別がそのまま名詞の性になります。
- 男性的意味:le père (父親)
- 女性的意味:la mére(母親)
国や地域の名前
国や地域の名前は
- 語末がe:女性名詞:la France
- それ以外:男性名詞:le Japon
です(例外も多少あり)。
色の形容詞、言語名、いくつかの動詞の不定詞を名詞として扱うとき
すべて男性名詞。
- 色の形容詞を冠詞をつけて名詞化:le vert(緑色)
- 言語:le portugais(ポルトガル語)
- 動詞の不定詞の名詞化:le pouvoir(能力)
すこし補足すると、
- 色の形容詞はvert(緑色の)などの色としての名詞化
- le portugaisにはポルトガル人(男性)の意味も
- 動詞の不定詞の名詞化はJe peux, tu peuxの不定詞pouvoir(~できる)などの名詞化
ということです。
外来語
外来語には男性名詞的傾向があります。
le sushi(寿司)
le sandwich(サンドウィッチ)
など。
名詞の語末の語形
語尾による性の傾向もあります。
男性名詞語尾:
-age:le voyage(旅行)
-al:le journal(新聞)
-(e)au:le bureau(仕事机)
-et:le paquet(パッケージ)
-ier:le pommier(リンゴの木)
-isme:le journalisme(ジャーリズム)
-ment:le mouvement(移動)
-oir:le soir(夕方)
-phone:le téléphone(電話)
女性名詞語尾:
-ade:la salade(サラダ)
-ance:la balance(体重計)
-ée:l’arrivée(到着)
-esse:la richesse(裕福であること)
-ette:la raquette(ラケット)
-eur:la fleur(花)
-ence:l’expérience(経験)
-ie:la sociologie(社会学)
-ise:l’entreprise(企業)
-ion:la question(質問)
-té:la qualité(品質)
-ude:la solitude(孤独)
-ure:la femeture(閉鎖)
※語尾で覚えるための2つのコツ
1:先に語末語形だけ復唱して覚える
2:以下みたいな考え方もあり
-eで終わっていたら『だいたい』女性名詞(-age、-isme、-phoneは男性名詞)
名詞の性別の見分け方で注意しなければならない3つのこと
- 規則には例外がある
- 同形同音異義語で性別がちがう
- 見分けるだけでなく仕分けたほうが覚える
とう3点に注意する必要があります。
掘り下げます。
規則には例外がある
上に紹介した4つの規則は絶対的な物ではありません。
例外があるので気を付けましょう。
たとえば、
国名で-eが語末は女性名詞という規則
がありますが、
Mexique, Cambodge
などは男性名詞です。
そういった例外はいつくもあるので、
名詞の性の分け方の規則は傾向
という感じで覚えておきましょう。
同形同音異義語で性別がちがうときもある
同形同音異義語というのは、
- スペル
- 発音
が同じだけど
- 意味がちがう
という言葉です。
フランス語の名詞の中には、
同形同音異義語で名詞の性が異なるものがある
ので注意しましょう。
たとえば、
un livre de français:本
une livre de tomates:500g単位
un manche de couteau:ナイフの柄
une manche de robe:ドレスの袖
le mode subjonctif:(文法の)接続法
la mode des années 1980:80年代の流行
le Tour de France:ツアー(ツールドフランスのツールの部分です)
la tour Eiffel:エッフェル塔
le poste de TV:テレビの受信機
la poste:郵便局
un mémoire:論文
la mémoire:記憶
などです。
見分けるだけでなく仕分けたほうが覚える
フランス語の参考書やネットにはいくつものフランス語の名詞の性の見分け方が紹介されています。
が、正味見ているだけではなかなか頭に入りません。
そこでおすすめは、
自分で実際に仕分けること
です。
実際に仕分けることにより、読んでいる以上に頭の中が整理され、名詞の性が身に着くようになります。
特に
フランス語学習初期はかならず自分の手で名詞を性で仕分ける
ようにしてみましょう。
また、フランス語初心者でなくてもフランス語の名詞の性に困っているという方も、ぜひ1度仕分けてみましょう。
面倒くさいなぁと思うかもしれませんが、実際に仕分け作業をするとこの名詞はこっち、これはあっちとテトリスみたいでおもしろいです。
でもそれでも、単語だけで名詞の性を覚えようとしても忘れていきます。
仕分け作業で規則や傾向を覚えたら、あとはあまり神経質にならず、文を読むときに一緒に覚えるといいかと思います。
文なら、自然と冠詞とともに名詞がでてくるからです。
おすすめの読むものに関しては、
【(徹底解説)フランス語の読解(リーディング)のおすすめ勉強方法】
が参考になるかと思います。
フランス語の名詞の性別は大変ですが……
ぶっちゃけフランス人も名詞の性を間違えたりしています。
日本人が漢字を読めなくて赤っ恥みたいな感じでしょうか(汗)
しかし、外国の人が日本の漢字の読み方を多少間違っていても僕たちはそんなに気にしないですよね?
それと同じで、僕たちがフランス語の名詞の性を間違って使ってしまっても、相手はそこまで気にしません。
そのため、基礎を忘れず、気楽に覚えるようにするのがよいかと思います。
名詞の仕分けのおすすめ方法については【フランス語の単語の性を本格的に覚えるなら後からがよい理由】をご参考くださいませ。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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