【(フランス語復習まとめ)フランス語の従属節の4つのタイプ】
1つの文なのに主語や動詞がたくさんある!?
どうすればいいの?
この記事を読むと、
- 従属節とはなにか
- フランス語の4つの種類の従属節
についてわかるようになります。
目次
従属節ってなに?
中学校の英語の授業のときに、
I think that …(別の文章)…
というようなのを習いましたが、この(別の文章)の部分のことを従属節と呼びます。
節とは、主語と動詞が含まれた文のことです(動詞が含まれていない『おはよう!』というようなものも文なので、節と区別しています)。
I thinkの部分は主節と呼ばれます。
主節と従属節のちがいは、漢字の違いどおりで、
主節:文の核
従属節:文の核じゃない
というものです。
主節と従属節なんか知って役に立つの?
主節と従属節を知るというのは、
2つ以上の節の関係を知る
ということになります。
たとえば、
お腹が空いた。ラーメン食べたい。
という2つの文を読んだり聞いたりしたときに、多くの人は
- お腹が空いた:理由
- ラーメンが食べたい:結果
という意味を見出すことが多いのではないでしょうか?
そのような複数の節の関連性を見つけ1つの文にしたときに、
お腹が空いたから、ラーメンが食べたい。
という文が派生し、そこに
- お腹が空いたから、(従属節)
- ラーメンが食べたい(主節)
が生まれます。
そして、
フランス語の従属節は種類によって作り方がちがう
ので、従属節に知っておくとよいかと思います。
フランス語の4つの種類の従属節
フランス語には大別してつぎの4つの従属節があります。
- la proposition subordonnée relative(関係節)
- la proposition subordonnée complétive(補足節)
- la proposition subordonnée relative interrogative directe(疑問従属節)
- la proposition subordonnée relative circonstancielles(状況補語節)
アルファベットと漢字がいっぱいで嫌になっちゃう!と思った方もいるかもしれません。
ご心配なく!
日本語での例えも加えながら、ひとつずつ説明していきます。
proposition subordonnée relative(関係節)
日本語の連体修飾語と同じです。
たとえば、
母が買ってきたラーメン
の『母が買ってきた』という節(主語と動詞がある文)が『ラーメン』という名詞を修飾しています。
この『母が買ってきた』部分のことをsubordonnée relativeと呼びます。
フランス語では、
qui
que
dont
où
といった
単語(関係代名詞と呼ばれます)を名詞とその名詞を修飾している節の間に挟む必要
があります。
たとえば、
Le livre que tu vois appartient à ma sœur.(君が見ているその本はわたしの姉(妹)のである)
という文の
Le livre que tu vois(君が見ている本)
の箇所のことです。
proposition subordonnée complétive(補足節)
これは日本語だと格助詞『と』を伴って導かれる節のことです。
文を別の文で修飾するときに使います。
たとえば、
母が買ってきたラーメンとわたしは言った。
の『母が買ってきたラーメンと』の部分のことです。
フランス語では
que
が使われます。
たとえば、
Je pense qu’il fait beau aujourd’hui.(今日晴れると思います)
の
qu’il fait beau aujourd’hui.
の箇所です。
proposition subordonnée relative interrogative directe(疑問従属節)
日本語だと、
- 疑問詞+か
- 疑問詞+動詞+か
- 動詞+どうか
の3つに導かれる節です。
たとえば、
- あなたが誰かわかりません。
- あなたがいつ来るかわかりません。
- あなたが食べるかどうかわかりません。
というような文です。
どうしてこの3つに分かれるかわかりますか?
実は、
- あなたが誰かわかりません:疑問詞部分だけを聞きたい
- あなたがいつ来るかわかりません:動詞の部分を聞きたい
- あなたが食べるかどうかわかりません:イエスかノーかを聞きたい
と分かれています。
フランス語では2つに分かれます。
- 疑問詞(qui, que comment, quand…など)
- si(イエス、ノーの質問の時)
です。
逆に言うと、日本語の上記のような質問文をフランス語にする場合は、
- イエスかノーを聞きたいとき
- そうじゃないとき
の2つにわかれます(日本語では主語や動詞が省略されることがあるので)。
たとえば、
Il me demande si je vais bien. (彼は調子はどうかとわたしに聞いた)。
はsiがあるのでイエスorノーを聞いています。
Il nous demande qui mange du chocolat.(彼は誰がチョコレートを食べるかと聞いた)
は、siではなくquiが使われているので、疑問詞の箇所の答えを聞きたい文です。
- si je vais bien
- qui mange du chocolat
の箇所が疑問従属節です。
proposition subordonnée relative circonstancielles(副詞節)
日本語では、接続助詞や接続詞が使われます。
たとえば、
- お腹が空いたから、ラーメンを食べよう。
- お腹が空いた。だから、ラーメンを食べよう。
のような文の『から』、『だから』の箇所です。
これは日本語でもフランス語でも、
- 原因
- 理由
- 目的
- 時間
- 比較
- 条件
- 譲歩
などでいろいろ表現があります。
しかし、
フランス語では接続詞だけを使う
ことになります。
助詞がないからです。
たとえば、
Il ne mange pas de viande parce qu’il est végétarien.(彼はベジタリアンだから肉を食べません)。
という文の、
parce qu’il est végétarien
の箇所が副詞節です。
フランス語の従属節を知ると
フランス語の従属節について知っておくと、長い文章に対応できるようになります。
実際には、紹介した従属節のもとには、意味によって従属節がわけられているのですが、文法的な分け方としてはこの4つで足りるはずです。
復習を兼ねてもう一度書くと、
- proposition subordonnée relative(関係節):名詞をquiやqueなどの関係代名詞で修飾
- proposition subordonnée complétive(補足節):主節をqueで修飾
- proposition subordonnée relative interrogative directe(疑問従属節):主節をsiやquiなどの疑問詞で修飾
- proposition subordonnée relative circonstancielles(状況補語節):主節をいろいろな接続詞で修飾
です。
フランス語の文の読解やライティングで迷った場合は、ぜひ利用してみてください。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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