【(フランス語復習まとめ)フランス語の名詞の複数形の作り方】
フランス語の名詞の複数形の作り方がよくわからなーい……!
この記事を読むと
- 基本的な複数形の作り方
- 単数形と形のまったくちがう複数形
- 複数形になる人名
- 複合名詞の複数形の作り方
- 複数形になると例外的な発音変化する単語
についてわかるようになります。
目次
フランス語の名詞の複数形の作り方の基本ルールは4つです
結論から書くと、
- 基本は発音は変わらない
- s, z, xで終わる単語はノータッチ
- sをつける
- x系をつける
という4点に気を付けましょう。
x系というのは、
- aux
- eux
- eaux
- oux
というxの形を意味します。
掘り下げます。
基本は複数形になっても発音は変わらない
フランス語は、
語末の子音を発音しない
という基本ルールがあります。
そのため、
名詞単数形に複数形のsやx系の語尾がついても発音は変化しない
ことになります。
ただし例外もあります(後述します)。
s, z, xで終わる単語はノータッチ
基本的には、
語末が-s, -z, -xで終わっている単語は複数形にしても変化はなし
です。
たとえば、
- un pays – des pays(国)
- un gaz – des gaz(ガス)
- un voix – des voix(声)
のような単語です(右が複数形)。
こういった場合は、冠詞などで区別をつけます。
sをつける
英語と似ています。
つぎに紹介するx系の複数形の規則に当てはまらない単語は
基本的にはsをつければ複数形
になります。
たとえば、
- un enfant – des enfants(子ども)
- une chaise – des chaises(椅子)
です。
※上にも書いたとおり、sをつけても発音は変化ありません。
x系をつける
名詞の複数形にsでなくx系の語末をつけるタイプの単語があります。
-au
-eu
-eau
-ou
-al
-ail
で終わる単語です。
※先に書いておくと
-al
-ail
で終わる単語は単数形と複数形で発音が変わります。
-au、-eu、-eau、-ouで終わる単語はxをつける
たとえば、
- un tuyau – des tuyaux(チューブ)
- un cheveu – des cheveux(髪)
- un bateau – des bateaux(船)
などです。
例外(euだけどsがつく):
- un pneu – des pneus(タイヤ)
- un bleu – des bleus(新人)
(重要)-ouで終わり、複数形で-ouxとなる単語は次の7つ。
- bijou – bijoux(宝石)
- caillou – cailloux(小石)
- chou – choux(キャベツ)
- genou – genoux(ひざ)
- hibou – hiboux(ふくろう)
- joujou – joujoux(おもちゃ)
- pou – poux(シラミ)
などです。
-al, ailで終わる単語は-auxをつける
(重要)上記のとおり、発音の変化があります。
たとえば、
- un animal – des animaux(動物)
- un cheval – des chevaux(馬)
- un travail – des travaux(仕事)
- un corail – des coraux(サンゴ)
などです。
- -al系名詞は10個ほど
- -ail系名詞30個ほど
の単語のみが複数形で-aux語尾になります。
そうでない場合は-sがつきます。
たとえば、
- un festival – des festivals(お祭り)
- un carnaval – des carnavals(謝肉祭)
などです。
単数形と形のまったくちがう複数形
よく使う単語で、
名詞の単数形と複数形で形がまったくちがうもの
があります。
- œil – yeux(目)
- ciel – cieux(空)
- monsieur – messieurs(ムッシュー)
- madame – mesdames(マダム)
- mademoiselle – mesdemoiselles(マドモアゼル)
- jeune homme – jeunes gens(若い人)
などです。
複数形になれる人名
基本的には人名は複数形にはなりません。
しかし、
芸術家の名前を作品の代名詞として使うときは複数形にしてもよい
というルールがあります。
ですから、
- J’ai deux Renoir.
- J’ai deux Renoirs.(ルノワールの作品を2点持っている)
の両方OKです。
複合名詞の複数形の作り方
複合名詞というのは、1つ以上の単語で構成されている名詞のことです。
フランス語ではたいがい『-』があいだに挟まれています。
たとえば
un ouvre-boîte (缶切り)
という言葉は、動詞ouvreと名詞boîte缶が複合した名詞です。
フランス語の複合名詞の複数形の作り方の基本
- 名詞+名詞
- 名詞+形容詞
- 形容詞+名詞
- 形容詞+形容詞
という形でできている名詞は、
単語全部が複数形になる
という規則があります。
たとえば、
- une porte-fenêtre – des portes-fenêtres(フレンチ窓)
- un coffre-fort – des coffres-forts(金庫)
- un grand-père – des grands-pères(祖父)
- une petite-fille – des petites-filles(孫娘)
- un sourd-muet – des sourds-muets(聴覚障碍者)
です。
例外(1つめの名詞だけ複数形):
un timbre-poste – des timbres-poste(切手)
- 動詞+名詞(直接目的語)
の複合名詞は
名詞の部分だけ複数形になる
という規則があります。
たとえば、
un ouvre-boîte – des ouvre-boîtes(缶切り)
例外(変わらない):
un porte-monnaie – des porte-monnaie(財布)
un chasse-neige – des chasse-neige(除雪車)
複数形になると例外的な発音変化する単語
複数形になると発音が意外な変化する単語があります。
とくによく使う次の3つに気を付けましょう。
文字は変わらないのに音が増える:
- un os – des os(骨)
文字が増えるのに音が減る:
- un œuf – des œufs(たまご)
- un bœuf – des bœufs(牡牛)
フランス語の名詞の複数形の覚え方は?
フランス語は名詞を複数形にするだけでも、いろいろ規則があって大変です。
おすすめは次の3ステップ。
- 単語帳で意味をさらっと確認
- 名詞の性でわける
- わけた名詞を複数形にしてみる(規則を1つか2つずつぐらいで当てはめる)
というものです。
名詞の性のわけかたは【フランス語の単語の性を本格的に覚えるなら後からがよい理由】が参考になるかと思います。
名詞の性でわけたり複数形にしたりと、単語帳を何回も見直していると自然と意味も頭に入ってくるので一石三鳥です。
ちなみにおすすめのフランス語の単語帳や辞書は、
です。
以下、それぞれの参考になると思う記事の紹介です。
・【フランス語初級者の単語の参考書なら『クラウン フランス語単語 入門』がおすすめな5つの理由】
・【こんな単語帳が欲しかった!フランス語中級者向けの単語帳なら『仏検準1級・2級対応 クラウン フランス語単語 上級』がおすすめです】
・【フランス語学習必須!フランス語学習用おすすめ電子辞書・カシオ、エクスワードXD-SX7200】
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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フランス語の勉強ならこちらもおすすめです:
- 【この11冊でだいじょうぶ!フランス語学習におすすめな教科書・参考書・テキストのまとめ】
- 【(徹底比較)フランス語の試験はどれを受けるべき?仏検、DALF、DELF、TCF、TEFの概要と3つの比較】
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