【(フランス語復習まとめ)フランス語の形容詞autre(ほかの)の意味と使い方】
autreって単語がフランス語の文を読んでいるとでてくるけど、使い方がいくつかあるようでよくわからない。
この記事を読むと
- autreの概要
- autreを使った文の作り方
についてわかるようになります。
形容詞autreとは
- 別の
- 他の
- もう一方の
- ~とはちがった
などと訳されることが多く、
- 同じではない
- 補足的な
という意味があります。
autreは代名詞としても使われますが、この記事では主に形容詞のautreについて書いていきます。
autreの形の変化と冠詞との組み合わせ
autreの形の変化
autreの形は2つ。
単数形:autre
複数形:autres
性での変化はしません。
性での変化はしません。
(重要なことなので2回)。
組み合わされる冠詞の可能性
autreを使った文は、
- 不定冠詞(un, une, des)+autre(s)+名詞
- 定冠詞(le, la, les)+autre(s)+名詞
- 冠詞なし+autre+名詞
がメインです。
エリジオン(冠詞や前置詞などの最後の文字と次の単語の初めの文字が母音の時に『’』で合体させること)によりleとlaを使う場合は、
l’autre
に統一されます。
(重要)des autres+複数名詞とは?
結論から書くと、
des autres+名詞の複数形とあっても、このdesは不定冠詞のdesではない
ということが起きます。
説明します。
フランス語を読んでいると、
- d’autres+複数形名詞
- des autres+複数形名詞
の2つがでてくることがあります。
これらはそれぞれ、
- d’autres+複数形名詞=des+autres+名詞
- des autres+複数形名詞=de(前置詞)+les+autres+名詞
という構造を元々持っています。
d’autres+複数形名詞
は、
- 形容詞が前に置かれ
- 複数名詞である
ときに、
- 不定冠詞desはdeになる
という規則(詳しく知りたい方は【(重要)フランス語の形容詞の前にdesじゃなくてdeを置くとき】をお読みください)で、
- de autres+複数形名詞
となったところを、deとautresがエリジオン(冠詞や前置詞などの最後の文字と次の単語の初めの文字が母音の時に『’』で合体させること)を起こし、
d’autres+複数形名詞
になっています。
それとはちがい、
- des autres+複数形名詞
は、
- 前置詞de+les→des
となるという規則で、
de les autres+複数形名詞→des autres+複数形名詞
になっています。
そのため、もし定冠詞(le, la, les)を使った場合は、
- l’autre (le+autre, la+autre)
- les autres (les+autres)
- des autres (de+les+autres)
の3つの形があります。
形容詞autreを使った文の作り方
うえにも書いた通り、autreを使った文では、
- 不定冠詞(un, une, des)+autre(s)+名詞
- 定冠詞(le, la, les)+autre(s)+名詞
- 冠詞なし+autre(s)+名詞
という形がメインで使われます。
そのほかにも
- 名詞+être(などの動詞)+autre
という形でも使われます。
例外もあるので、それについても書きます。
掘り下げます。
不定冠詞(un, une, des)+autre(s)+名詞を使った文
不定冠詞とautreを使った場合、
別の、他の+数
の意味があります。
そのため、
他の数に関する単語も使うことが可能
です。
たとえば、
Je vois une autre solution.(わたしは他に1つの解決策が思いつく)
Je vois deux autres solutions.(わたしは他の2つの解決策が思いつく)
Je ne vois aucune autre solution.(わたしは他の解決策が思いつかない)
などです。
※aucunについては【(まとめ)フランス語の不定形容詞aucunの使い方】もご覧下さい。
定冠詞(le, la, les)+autre(s)+名詞
定冠詞を使った場合、autreは
もう一方の
という意味になります。
つまり、
2つあるうちの残りの
という意味です。
たとえば、
Mets l’autre manteau.
(もう1つのコートを着て)※すでに2つある内の1つのコートを着ている状態
Est-elle plus heureuse que les autres femmes ?
(彼女は他の女性たちよりも幸せだろうか?)
※女性の集団を『彼女』と『他の女性』とに分けたという意識
のように作ります。
冠詞なし+autre+名詞を使った文の作り方
autreは無冠詞でも使えます。
その場合は、
名詞、名詞 et autre(s) +名詞
というような形で使います。
意味は、
その他
です、
たとえば、
J’ai des couteaux, des verres et autres objets indispensables.
(ナイフ、グラス、その他必要なものは持っています)
のように使います。
また、諺などの昔からの決まり文句でも冠詞のないものがあります。
たとえば、
Autres temps, autres mœurs.(時代が変われば風習も変わる)
名詞+être(などの動詞)+autreを使った文の作り方
êtreやdevenirなどの動詞を使った場合は、他の形容詞と同じように通常は冠詞が要りません。
たとえば、
Mon avis est autre.(わたしの考えはちがう)
Il est devenu autre.(彼は変わった)
のように使います。
autre(~とは別の)の対象を言うときはque
autreとqueを組み合わせることにより、autreを使ったときに意識している対象を話すことができます。
たとえば
C’est un autre livre que celui qu’il m’a promis.(これは彼が私に約束したのとは別の本だ)
Il est devenu tout autre qu’il n’était.(彼は以前の彼とはまったく別人になった)
のように使います。
例外
- nous autres+名詞, 文
- vous autres+名詞, 文
という形で、
- 我々は、~
- あなた方は、~
というような
あなた方とはちがうんですよ!
的な意味を出すこともできます。
たとえば、
Nous autres Français, nous aimons la bonne cuisine.
(我々フランス人は、おいしい料理を愛す)
というように使います。
autreを使えるようになると
冠詞との組み合わせやdes autresのdesのひっかけ問題を乗り越えてautreを使えるようになると、フランス語の理解や表現力が伸びます。
意味や作り方を抑えたうえでおすすめは、インターネットを使った勉強法です。
たとえば、
- ネット検索ページやツイッターなどでun autreやd’autres、Nous autresなどで検索し実際の用例を読む(インプット)
- 気になったものを書き出してみる(アウトプット1)
- autreのあとに続く名詞を好きなものに変えてオリジナルな文を作る(アウトプット2)
というようなステップを踏むのがよいかと思います。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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