【(フランス語復習まとめ)フランス語で倒置が起きる6つのケース】
疑問文で倒置されることは知っているけど、他にもありそう……。
この記事を読むと、
フランス語で倒置が起きる6ケース
についてわかるようになります。
目次
フランス語で倒置が起きる6つのケース
結論から書くと、
- 疑問文の作り方の1つとして
- 『~です』の『~』に当たる形容詞(属詞)が文頭にあるとき
- 感嘆詞を使わないで作る感嘆文
- 接続法の1つの作り方として
- 接続詞無しに他の節の中に別の節を入れるとき
- ある種の表現に導かれる節
の6つのケースで、主語や動詞(や代名詞)の倒置が起きます。
このうち、
- 接続詞無しに他の節の中に別の節を入れるとき
- ある表現に導かれる節
に関しては、
倒置しなくてもよいときもある
ので注意しましょう。
掘り下げます。
疑問文の作り方の1つとして
フランス語で倒置として一番なじみがあるケースではないでしょうか。
疑問文の形としては一番丁寧とされます。
たとえば、
Aimez-vous la musique ?
(音楽はお好きですか)
のように使います。
『~です』の『~』に当たる形容詞(属詞)が文頭にあるとき
主語と形容詞の間にêtre等がある文の形容詞のことを属詞と呼びます。
Les véritables amis sont rares.
(本当の友だちはめったにいない)
のraresのような場所にある形容詞です。
この形容詞が文頭に来ると、倒置が起きます。
Rares sont les véritables amis.
(めったにいない、本当の友だちは)
感嘆詞を使わないで作る感嘆文
感嘆文というのは、掛け値なしの気持ちを表現する文です。
そしてたとえば、
Comme le temps passe vite !
(時間が経つのがなんて速いんだ!)
のcommeのような単語のことを感嘆詞(形容詞や副詞があります)と呼びます。
そういった感嘆詞を使わずに感嘆文を作るときに倒置が起きます。
たとえば、
Cet enfant est-il aimable !
(なんて親切な子どもだろう)
のようになります。
接続法の1つの作り方として
フランス語の接続法で、
- 願望
- 仮定
- 対立
- 譲歩
- 時
を表す文で、
続く文を接続法にさせる接続詞付きの文がないとき
倒置が起きます。
たとえば、
Puissiez-vous réussir !
(あなたが成功しますように!)
のようになります。
文語的表現です。
接続詞無しに他の節の中に別の節を入れるとき
ここからは、
倒置しなくてもよいときがある2つのケース
について紹介していきます。
1つ目が、
接続詞無しに他の節の中に別の節を入れるとき
です。
これは例えば、
Donc, dit mon père, elle a perdu ça.
(『つまり』…父が言う。彼女はこれをなくしたのか)
のように、
Mon père dit que ~.
の構文のように、直接話法の伝達部分(queのうしろ)が、
本来の箇所(queのうしろ)じゃないところに置かれた場合
に倒置が起きます。
ただし、
il me semble
(わたしには~と思える)
は
me semble-t-il
のように
倒置にしてもしなくてもよい
とされています。
そして、
je pense
je suppose
je crois
je sais
je m’en doute
ce me semble
(かもしれない)
のような、
話し手の意見を述べる言葉は倒置しない
とされています。
ある種の表現に導かれる節
すごく抽象的なサブタイトルですが、
ある種の表現を使った時に表れる倒置
のことです。
- 倒置は任意
- 文語に多い
というものです。
3つのタイプがあり、
- ある副詞(句)で始まる文
- 時、場所、様態の状況補語で始まる+主語が一般名詞(人称代名詞やceなどは不可)
- 関係代名詞に導かれる+主語が一般名詞(人称代名詞やceなどは不可)
というものです。
掘り下げます。
ある副詞(句)で始まる文
à peine:~するやいなや、ほとんど~ない
ainsi:そのように
aussi:それゆえ
aussi bien:だから
au moins:少なくとも
du moins:それでも
encore:とはいえ
en vain:むなしく
peut-être:たぶん
sans doute:おそらく
toujours:とにかく
tout au plus:せいぜい
といった
副詞(句)で始まる文
では倒置が起きることがあります。
たとえば、
A peine sait-il nager.
(彼はほとんど泳げない)
時、場所、様態の状況補語で始まる+主語が一般名詞(人称代名詞やceなどは不可)
そのとき、ここで、など
『何かが起きる』『誰かが何かする』という文の時間や場所やどう、という情報が文頭に置かれたとき
倒置が起きることがあります。
そしてこの場合、
主語は一般名詞(代名詞以外の名詞)のみ倒置可能
というものです。
たとえば、
Alors s’éleva une clameur.
(そのとき大きな叫び声が上がった)
のようになります。
関係代名詞に導かれる+主語が一般名詞(人称代名詞やceなどは不可)
関係代名詞とは、
- 2つの文に同じ言葉が使われる
- その言葉を代名詞として2つの文をつなげる
ときの代名詞のことです。
たとえば
Je sais ce que la parole de Paul suggère.
(ポールの言葉が何を示しているのかわたしにはわかる)
のce que(そのもの・こと)のような言葉です。
そして関係代名詞である、
- que
- auquel
- lequel
- dont
- où
が使われ、
関係代名詞に続く文の主語が一般名詞(代名詞以外の名詞)
のときに倒置が起きることがあります。
たとえば、
Je sais ce que suggère la parole de Paul.
(ポールの言葉が何を示しているのかわたしにはわかる)
のようになります。
フランス語の倒置を覚えましょう
フランス語で倒置が起きるのは、
- 疑問文の作り方の1つとして
- 『~です』の『~』に当たる形容詞(属詞)が文頭にあるとき
- 感嘆詞を使わないで作る感嘆文
- 接続法の1つの作り方として
- 接続詞無しに他の節の中に別の節を入れるとき
- ある種の表現に導かれる節
の6つの場合です。
個人的には疑問文の倒置以外はあまり使わないので忘れがちでした(フランス語の文を読んでいるとでてくる)。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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