【日本人がフランス語単語を3000個覚えても会話ができない1つの原因】

日常会話に最低限必要と言われるフランス語の単語を3000個覚えたのに、話そうとすると単語がでてこない……。

 

この記事を読むと、

 

3000語を覚えてもフランス語の日常会話で困る原因と解決方法

 

についてわかるようになります。

 

最低限必要な単語を覚えても日本人がフランス語の会話で困る1つの原因

 

結論から書くと、

 

日本語の言葉をうまくフランス語の単語に落とし込めていない

 

という原因のせいで、

 

フランス語会話に最低限必須な単語を3000個覚えてもまともに会話ができない

 

ということが起きている可能性があります。

 

問題を簡略化するために、発音や文法などはできているという条件でのお話をします。

 

掘り下げます。

 

日本語をうまくフランス語の単語に落とし込めない原因

 

同じように結論から書くと、

 

ニュアンスなどで使い分けている日本語の言葉をまとめる練習が不足している

 

ことが、

 

日本語の言葉をフランス語に言い換えられない

 

原因の1つになっています。

 

というのは、日本語には

 

  • 和語
  • 漢語
  • 外来語

 

バリエーションがあり、

 

  • 丁寧語
  • ため語

 

のどちらの話し方を選ぶ必要があり、

 

バリエーションと話し方によって同じ意味でも違う言葉を選ばなければならない

 

ようになっています。

 

代表的でわかりやすい例の1つが、

 

おっぱい、母乳、牛乳、ミルク

 

ではないでしょうか。

 

母体からでる栄養素の入った乳白色の液体

 

という内容では同じ意味であるこの4つの言葉は、バリエーションでは

 

おっぱい:赤ちゃんが飲むもの

母乳:母親の胸からでるもの

牛乳:人が飲む製品

ミルク:動物に与えるもの、母乳の代替品、果物と混ぜたときの製品名

 

と分かれ、話し方では

 

丁寧語:母乳、牛乳、ミルク

和語:おっぱい

 

に分かれるのではないでしょうか(論文などでは、『母乳』という言葉のほうが『おっぱい』に比べたら使われやすい)。

 

しかし、フランス語の日常会話に必要な3000語の中には、そのような日本語の4つのバリエーションや2つの話し方に沿った違いはありません。

 

lait

 

しかありません。

 

そのため、たとえば日本での子育ては母乳でしなければならないかというような話題を問われたときに、

 

lait = 牛乳

 

とだけ覚えてしまっていると、

 

  • おっぱいってフランス語でなんて言うんだっけ?
  • いやいや、ここは学校。おっぱいじゃなくて母乳ってフランス語でなんて言うんだっけ?

 

と迷い、言葉がでてこないことがあります。

 

基礎的なフランス語単語3000語で対処できるようになる2つの方法

 

フランス語の日常会話に必要とされるフランス語を3000語覚えている状態で、うまく日本の言葉をフランス語にできない場合は、

 

  • 抽象化
  • 組み合わせ

 

という2つの方法が取れます。

 

簡単に掘り下げます。

 

抽象化

 

ここで言う抽象化とは、

 

似ている日本語の中に、今知っているフランス語の単語で言えることがないか探す

 

ということです。

 

たとえば、

 

母乳

 

という言葉をフランス語で言いたいときに、母乳に似た日本語の言葉では

 

おっぱい、牛乳、ミルク

 

があると連想し、この中では

 

牛乳、ミルク=lait

 

は知っていると思い出せたらそれを使います。

 

組み合わせ

 

ここで言う組み合わせとは、

 

日本語では微妙にちがうニュアンスを、今知っているフランス語でつけ足せないか探す

 

ということです。

 

たとえば母乳と言いたいときに、抽象化によってlaitは使えそうだと思っても、『母親の』というニュアンスを付け加えたいとします。

 

そういう場合、知っている3000語の基礎フランス語の中にはmèreという言葉があるはずなので、

 

lait de la mère

 

という組み合わせができるかと思います。

 

正確な言葉を使いたい気持ちはわかりますが

 

母乳は正確には 

 

lait maternel

 

とフランス語で言います。

 

しかし、maternelという言葉を知らなくても、

 

  • 抽象化
  • 組み合わせ

 

の方法を使うことにより、

 

現在知っているフランス語の単語であいてに意味を伝えられる

 

うようになります。

 

この方法は、

 

会話を止めない

 

ためのものです。

そのため、

 

知らない単語がでてくるたびに、会話を止めて相手の時間を奪わなくて済む

 

のでかなり有効的です。

 

そして、

 

会話のあとで母乳をフランス語でなんと言うかを調べる

 

と、

 

知らなかったくやしさや思い出のお陰で覚えやすくなる

 

ので、新しい単語を増やすのにも使えます。

 

基礎単語である3000語は、仏検でいうところの3級を合格できるレベルの単語数です。

仏検3級のレベルだと簡単な会話ならできるレベルはあります。

 

それでもできないという場合は、

 

知っているフランス語の知識をうまく活用できていない

 

だけという可能性もあるので、ぜひ

 

  • 抽象化
  • 組み合わせ

 

の練習をしつつ、ネイティブとコミュニケーションを取ってみるのがよいかと思います。

 

3000語を覚える前でも、

 

【フランス語会話を始める前に覚える単語数】

 

を参考にしていただければ、コミュニケーションを取れるようになるかと思うので、よければご覧くださいませ。

 

 

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