【(フランス語復習まとめ)中性代名詞enを使った命令形の作り方をわかりやすく】
フランス語の命令文は、enを使うときはどうやって作るの?
この記事を読むと、
中性代名詞enを使うときの命令文の作り方
についてわかるようになります。
中性代名詞のenについては
をご覧ください。
目次
中性代名詞のenを使ったフランス語の命令文の作り方の注意点についてざっくりと
フランス語の中性代名詞enを使った命令文では、
- 基本は動詞の後ろ
- 二人称単数でのsの復活
- 間接目的語代名詞と一緒に使うとき
の3つのことについて注意する必要があります。
掘り下げます。
基本は動詞の後ろ
中性代名詞enを使った場合、命令文は
動詞-en.
となります(ハイフンは必須です)。
なのでたとえば、
Lis des livres.:本を読んで。
は
Lis-en.:それを読んで。
のようになります。
量の中性代名詞でもあるenでは、量の表現は元の場所に残ります(参考:量としての中性代名詞のenの使い方をわかりやすく)。
そのためたとえば、
Lis un livre.:本を1冊読んで。
Lis beaucoup de livres.:たくさんの本を読んで。
はそれぞれ、
Lis-en un.:それを1冊読んで。
Lis-en beaucoup.:それをたくさん読んで。
となります。
二人称単数でのsの復活
フランス語の命令文では、
通常は2人称単数(Tu)の動詞の活用の-esのsは消す(いわゆるer動詞の2人称単数の活用と少数の他のグループの動詞)
という決まりがあります。
たとえば、
Tu manges du chocolat.:君はチョコを食べる。
を命令文にすると、
Mange du chocolat.:チョコを食べて。
のように動詞からsが消えます。
しかし、
- 命令文では中性代名詞enと直接くっつく動詞の2人称単数のsは付ける
- 復活したsのenはリエゾンする
という特別なルールがあります。
なのでたとえば、
Tu manges du chocolat.:君はチョコを食べる。
Mange du chocolat.:チョコを食べて。
Manges-en.:それを食べて(s-enのところはリエゾンが起きます)。
のようになります
間接目的語代名詞と一緒に使うとき
中性代名詞のenは基本的には直接目的語と同じ扱いを受けます。
そのため、フランス語の命令文では間接目的語と一緒に使うことができます。
※間接目的語人称代名詞を使った命令文の作り方については【(フランス語復習まとめ)間接目的語の人称代名詞を使った命令文の作り方をわかりやすく】をご覧ください。
さて間接目的語人称代名詞と中性代名詞enを一緒に使った命令文を作るときは、
- 動詞-間接目的語人称代名詞-enの順番になる
- 間接目的語人称代名詞の単数の1人称と2人称はそれぞれm’en、t’enに変わる
となります。
動詞-間接目的語人称代名詞-enの順番になる
命令文では、中性代名詞は最後に来ます。
なのでたとえば、
Lis-leur un livre.:彼らに本を1冊読んであげて。
Lis-leur-en un.:彼らにそれを1冊読んであげて。
のようになります。
間接目的語人称代名詞の単数の1人称と2人称はそれぞれm’en、t’enに変わる
間接目的語人称代名詞を使った命令文では、単数の1人称と2人称は強勢形であるmoi、toiが使われます。
しかし、
中性代名詞enと間接目的語人称代名詞を一緒に使うときは単数の1人称と2人称代名詞はm’en, t’enとなる
という決まりがあります(通常の間接目的語であるmeとteのエリジオンの形です)。
なのでたとえば、
Achète-moi un livre.:わたしに1冊本を買って。
Achète-m’en un.:わたしにそれを1冊買って。
Achète-toi un livre.:自分自身に1冊本を買いなよ。
Achète-t’en un.:自分自身にそれを1冊買いなよ。
のようになります。
フランス語で中性代名詞enを使った命令文の作り方
フランス語の命令文を中性代名詞enを使って作るときは、
- 基本は動詞の後ろ
- 二人称単数でのsの復活(enとリエゾンする)
- 間接目的語代名詞と一緒に使うとき(単数1人称2人称はm’en, t’enになる)
に注意して作るようにします。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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