【(フランス語復習まとめ)中性代名詞yを使った命令文の作り方をわかりやすく】

フランス語の中性代名詞のyを使った命令文はどうやって作るの?

 

この記事を読むと、

 

中性代名詞yを使うときの命令文の作り方

 

についてわかるようになります。

 

中性代名詞のyについては【(フランス語復習まとめ)中性代名詞yの使い方をわかりやすく】もご覧ください。

 

中性代名詞のyを使ったフランス語の命令文の作り方の注意点についてざっくりと

 

フランス語の中性代名詞enを使った命令文では、

 

  • 基本は動詞の後ろ
  • 二人称単数でのsの復活
  • 直接目的語代名詞と一緒に使うとき

 

の3つのことについて注意する必要があります。

 

ちなみにですが、

 

  • 基本は動詞の後ろ
  • 二人称単数でのsの復活

 

については中性代名詞のenの命令文の作り方と同じです。

 

参考:【(フランス語復習まとめ)中性代名詞enを使った命令文の作り方をわかりやすく】

 

なので、

 

  • 直接目的語代名詞と一緒に使うとき

 

に一番気を付けなければなりません。

 

掘り下げます。

 

基本は動詞の後ろ

 

中性代名詞yを使った場合、命令文は

 

動詞-y.

 

となります(ハイフンは必須です)。

 

なのでたとえば、

 

Cours à la gare.:駅へ走って。

 

 

Cours-y.:そこへ走って。

 

のようになります。

 

二人称単数でのsの復活

 

フランス語の命令文では、

 

通常は2人称単数(Tu)の動詞の活用の-esのsは消す(いわゆるer動詞の2人称単数の活用と少数の他のグループの動詞)

 

という決まりがあります。

 

たとえば、

 

Tu vas à la gare..:君は駅へ行く。

 

を命令文にすると、

 

Va à la gare..:駅へ行って。

 

のように動詞からsが消えます。

 

しかし、

 

  • 命令文では中性代名詞yと直接くっつく動詞の2人称単数のsは付ける
  • 復活したsのenはリエゾンする

 

という特別なルールがあります。

 

なのでたとえば、

 

Tu vas à la gare..:君は駅へ行く。

Va à la gare..:駅へ行って。

Vas-y.:そこへ行って(s-yのところはリエゾンが起きます)。

 

のようになります

 

直接目的語代名詞と一緒に使うとき

 

中性代名詞のyは基本的には間接目的語と同じ扱いを受けます。

そのため、フランス語の命令文では直接目的語と一緒に使うことができます。

 

※直接目的語人称代名詞を使った命令文の作り方については【(フランス語復習まとめ)直接目的語の人称代名詞を使った命令文の作り方をわかりやすく】をご覧ください。

 

さて直接目的語人称代名詞と中性代名詞yを一緒に使った命令文を作るときは、

 

  • 動詞-直接目的語人称代名詞-yの順番になる
  • 直接目的語人称代名詞の単数の1~3人称はそれぞれm’y、t’y、l’yに変わる

 

となります。

 

動詞-直接目的語人称代名詞-yの順番になる

 

命令文では、中性代名詞は最後に来ます。

なのでたとえば、

 

Promène-nous au centre-ville.:わたしたちを町の中心地に連れて行って。

Promène-nous-y.:わたしたちをそこに連れて行って。

 

のようになります。

 

直接目的語人称代名詞の単数の1~3人称はそれぞれm’y、t’y、l’yに変わる

 

直接目的語人称代名詞を使った命令文では、単数の1人称と2人称は強勢形であるmoi、toiが使われます。

 

そして、

 

中性代名詞yと直接目的語人称代名詞を一緒に使うときは単数の1~3人称代名詞はm’y, t’y、l’yとなる

 

という決まりがあります。

 

なのでたとえば、

 

Promène-moi au centre-ville.:わたしを町の中心地に連れて行って。

Promène-m’y.:わたしをそこに連れて行って。

 

Promène-toi au centre-ville.:町の中心地へ散歩してきなさい。

Promène-t’y.:そこへ散歩してきなさい。

※このケースでは、再帰動詞のse promenerの命令文になっています。

 

Promène-le(la) au centre-ville.:彼(彼女)を町の中心地に連れて行って。

Promène-l’y.:彼(彼女)をそこに連れて行って。

※l’yの形になると、男女の区別は文脈からの判断になります。

 

のようになります。

 

(重要)中性代名詞yを使わない命令文

 

上で書いたような、中性代名詞yと直接目的語代名詞を同時に使う方法は上品な感じを与えます。

 

そのため、

 

日常的には動詞-直接目的語代名詞 場所の副詞.

 

が使われるケースが多いです。

 

なのでたとえば、

 

Promène-moi au centre-ville.:わたしを町の中心地に連れて行って。

Promène-m’y.:わたしをそこに連れて行って。

Promène-moi là-bas.:わたしをそこへ連れて行って。

 

のようになります。

 

もちろんlà-basだけでなく、ici, dedans, dessusといった言葉も使えるので、文脈に沿った言葉を入れるようにします。

 

フランス語で中性代名詞yを使った命令文の作り方

 

フランス語の命令文を中性代名詞yを使って作るときは、

 

  • 基本は動詞の後ろ
  • 二人称単数でのsの復活(yとリエゾンする)
  • 直接目的語代名詞と一緒に使うとき(上品:m’y、t’y、l’yの形になる・日常的:場所の副詞を使う)

 

に注意して作るようにします。

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー


 

 

現代フランス広文典[改訂版]


 

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