【(フランス語復習まとめ)アクサングラーブとアクサンテギュのeの違い】
フランス語の読解や作文の勉強をしていると、é、èのどっちの綴りで書けばいいのか迷う……。
この記事を読むと、
アクサングラーブとアクサンテギュのE違い
についてわかるようになります。
目次
どちらがグラーブでどちらがテギュ?
僕は今でもときどきアクサングラーブとアクサンテギュってどっちがéでどっちがèかと迷うときがあります。
アルファベットの上のチョンの向きはどっちがどっちだっけ、と。
そんなとき使うのが
- グラーブ(grave)は重大といった意味
- 重大には『重い』という言葉が入っている
- 重いから『落ちていく』感じ→è
という思考の流れで思い出す方法です。
右に落ちていくイメージは、横書きの文章では左から右に進んでいるから、です(昔の日本語やアラビア語では違いますが)。
アクサン・グラーブが判別できれば残りがアクサン・テギュとわかるのでアクサン・テギュの覚え方は持っていません。
ちなみに、フランス語では
アクサングラーブ:accent grave
アクサンテギュ:accent aigu
と書くのですが、日本語表記では、
中点なし:
アクサングラーブ
アクサンテギュ
中点あり:
アクサン・グラーブ
アクサン・テギュ
と分かれていることが多いです。
accent graveとaccent aiguのEの音の違い
アクサングラーブとアクサンテギュのEは音が違います。
むしろ、綴りでeと表記のあるものは4つの音の違いがあります。
無音のe:
règle(定規)の最後のeのような発音されない
力ないe:
revenir(再び来る)のように口をちょっとだけ開いた状態の音(日本語的にはエと認識されない)
普通のe:
caméra(カメラ)のようなエ(日本語的には普通のエと認識される)
口を開いたe:
mer(海)のように強いエ(日本語的には強めのエと認識される。口の開きも大きくなる)
そして基本的には、
アクサングラーブのè:強いe
アクサンテギュのé:普通のe
という音の違いがアクサン記号で生じます。
ここで気を付けたいのが、アクサンの記号がついていなくてもmerのように口を開いたeの音として発音されるものがあることです。
そして、アクサンがあるからそう発音するのではなく、
そういう音で発音するからアクサンテギュをつけたeで書いた
というところも重要です。
eの音の区別が済んだところで、アクサングラーブとアクサンテギュの綴りの違いについて書いていきます。
アクサングラーブのèの綴りが現れる場所
アクサングラーブのè(強いエ)が現れる場所は2か所です。
語末の複数形のsじゃないsの前:
très(とても)
procès(裁判)
次の音節のeの文字が無音のeのとき:
règle(定規)
sorcière(魔女)
アクサンテギュのéの綴りが現れる場所:
アクサンテギュのé(普通のエの音)が現れる場所も2か所です。
一番初めの音節にeの母音(普通のエ)がある:
étudiant(学生)
célébrité(有名人)
一番最後にeの母音(普通のエ)がある(無音のeや複数形のsが来ても):
célébrité(有名人)
mangé(e)(s)(mangerの過去分詞)※女性形の無音のeや複数のsは発音されない
語中にeの母音(普通のエ)があり次の音節のeも発音されるとき:
caméra(カメラ)
célébrité(有名人)
注意の子音
上で説明したようなケースであっても、注意が必要なときがあります。
それは、
二つの子音が連続して続いた場合は直前のeにアクサン記号がつかない
ときです。
espoir(希望):spと2つの子音が連続して続いているため語頭でもアクサンがつかない
poubelle(ゴミ):語末のeは無音だが、llと2つの子音が連続しているためアクサンがつかない
アクサングラーブとアクサンテギュのeの綴りの違い
アクサングラーブとアクサンテギュのeの綴りの違いを知るには、
- eの綴りには4つの音が存在すること
- アクサングラーブは開いた口のエに似た音
- アクサンテギュは普通のエに似た音
であることをまず頭に入れたうえで各ルールを勉強していくほうが、スペルだけをひたすら書いて覚えていくよりは効率がよくなるはずなのでおすすめです。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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