【語学の天才・シュリーマン方式のフランス語習得法を具体的に紹介してみた】

18カ国語をマスターしたシュリーマンの記事をネットで読んだけど、具体的には何を使ってどうやって勉強すればいいの?

 

この記事を読むと、

 

シュリーマン方式の具体的なフランス語学習方法

 

についてわかるようになります。

 

シュリーマンの5つの外国語学習法を3つに整理してみた

 

トロイ遺跡を発見したシュリーマンは、18カ国語を自由に操れた語学の天才。

その著書『古代への情熱』に紹介されている外国語学習方法は、

 

  • 毎日1時間勉強する
  • 大きな声でたくさん音読する(決して翻訳をしない)
  • 興味のある対象について常に作文を書く
  • 作文を先生に見せ、間違っているところがあれば解説を受ける
  • 間違っていた箇所を訂正し、翌日までに暗誦できるようにする

 

の5つです。

 

これをさらに抽象化すると、

 

勉強時間について:

  • 毎日1時間勉強する

インプットメインの練習:

  • 大きな声でたくさん音読する(決して翻訳をしない)

アウトプットメインの練習:

  • 興味のある対象について常に作文を書く
  • 作文を先生に見せ、間違っているところがあれば解説を受ける
  • 間違っていた箇所を訂正し、翌日までに暗誦できるようにする

 

の3つに分かれます。

 

が、これだけだと、たとえば「決して翻訳をしないとあるけど、それ意味あるの?」とか色々な疑問点が湧かないでしょうか。

 

そういった点について掘り下げているサイトがなかったので、この記事で書いていきます。

 

勉強時間について

 

外国語学習において、

 

毎日1時間勉強する

 

とシュリーマンは書いています。

 

これに関しては補足が必要で、

 

連続1時間でなくてもよい

 

というものがあります。

 

たとえば朝10分、通勤や通学中に30分、帰宅してから20分でも合計すれば1時間です。

 

インプットメインの練習

 

インプットメインの練習について、シュリーマンは

 

大きな声でたくさん音読する(決して翻訳をしない)

 

という方法を紹介しています。

 

インプットメインと僕が書いたのは、

 

インプット:

  • フランス語の文を読んで理解する(フランス語のままで)

アウトプット:

  • フランス語を読み上げる(発音の確認ということで、ある意味インプットとも言える)

 

のように、インプットのほうが重要だからです。

 

インプットがないと、アウトプット(表現)ができないので、勉強では先にインプットをしておいたほうがよいです(あと、音読しているとテンションが上がります)。

 

が、日本人がこの箇所シュリーマンの外国語勉強方法を読んで、一番初めに気になるのが

 

  • 音読をしても決して翻訳をしない

 

ではないでしょうか。

意味の分からない文章を音読しても意味あるの?的な。

 

僕たち日本人は、漢文の音読は漢字を見ればなんとなく意味が推測できます(できないものもありますが)。

 

しかしフランス語の音読については、

 

ある程度の単語・表現・文法を知っている状態でないと意味がない

 

です。

 

なので、おすすめなフランス語の音読学習方法は、

 

  • ひとまず中学レベルのフランス語の知識を頭に入れる→初心者レベルのフランス語の文の音読を始める
  • 慣れてきたら同時並行でちょっと難しい文法を勉強していく→中級者レベルのフランス語の文の音読を始める
  • 慣れてきたら同時並行でさらに難しい文法を勉強していく→上級者レベルの音読を始める

 

というふうに、ステップアップ方式で音読をしていく方法です。

 

さらに重要なのが、

 

音読するときは音声有りの教材を使ったほうがよい

 

です。

 

その理由は、

 

発音知らずで音読を進めていくと、自分勝手の発音が身についていってしまうから

 

です。

 

というわけで具体的には、

 

初心者レベルの音読用

  • 仏検3級レベルぐらいのフランス語の知識:本屋で自分に合いそうな初心者用のフランス語の本を探す(※個人的なおすすめは「星の王子さま」で学ぶフランス語文法
  • 会話フランス語音読:YouTubeで『dialogue français debutant』と検索してフランス語の字幕がついているもの
  • ニュースフランス語音読:Le français facileのExercices(ページ中段あたり)のA1やA2でフィルタリングしたもの
  • バラエティフランス語音読:kwiziqのshow(ページ中段あたり)のA1やA2でフィルタリングしたもの

 

中上級レベルの音読用

  • 中上級のフランス語の知識:本屋で自分に合いそうな初級以上の文法書を探す(※僕のおすすめは『NHK出版 これならわかるフランス語文法 入門から上級まで』)
  • 会話フランス語音読:YouTubeで『dialogue français intermediaire(中級)』や『dialogue français avancé(上級)』と検索してフランス語の字幕がついているもの
  • ニュースフランス語音読:Le français facileのExercices(ページ中段あたり)の(中級:B1やB2)や(上級:C1やC2)でフィルタリングしたもの
  • バラエティフランス語音読:kwiziqのshow(ページ中段あたり)の(中級:B1やB2)や(上級:C1やC2)でフィルタリングしたもの
  • 日常的なフランス語:Cyprien(フランスのYouTuberで、字幕が付いている動画が多い)
  • スピーチフランス語:TED(フランス語の字幕がついているもの)
  • 文学フランス語:Loyal Books(例:好きなGenreを選択→Book typeをEbooksを選択→出てきた一覧から音声があるものを選ぶ:(上部に音声、下部にEbookがあります)

 

が個人的なおすすめです(中上級の音読は、教材自体の尺が長いものが多いので、区切ってするのも手です。勉強が嫌になってしまったら身もふたもないので)。

 

ちょっとしたコツとしては、

 

  • 音読の教材はぱっと見8割以上が理解できるものを選ぶ
  • 音読中は内容は8割ぐらい理解できていればいい

 

という気持ちですることです。

 

逐次すべて理解できないと駄目だということはありません(日本語でもときどき理解できない言葉があっても、文全体としては理解できている状態ってありませんか)。

 

これは音読の勉強で大切なのは、

 

外国語の文の理解と、特にその音に慣れること

 

なので、ちょっとくらい理解できない文があっても気にしないで進めるほうがいいからです。

 

アウトプットメインの練習

 

アウトプットメインの練習についてシュリーマンは、

 

  • 興味のある対象について常に作文を書く
  • 作文を先生に見せ、間違っているところがあれば解説を受ける
  • 間違っていた箇所を訂正し、翌日には暗誦できるようにする

 

という方法を紹介しています。

 

もっと単純化して書くと、

 

オリジナルの文を作って、フランス語の先生に見てもらって、きちんとなった文を覚えて言えるようにする

 

です(僕のブログでもよく紹介している方法です)。

 

ちなみにアウトプットメインと僕が書いた理由は、先生に解説を受けて理解する箇所がインプットで、他はアウトプットだから、です。

 

それはさておき、大切なところをちょっと解説していくと、

 

興味のある対象について常に作文を書く

 

フランス語が使えるようになるという状態は2つあります。

それは、

 

  • 社会的に必要なフランス語:挨拶や買い物や病院でのやりとりなど
  • 個人的に必要なフランス語:趣味や興味があることの話しなど

 

です。

 

そして2つ目の、

 

  • 個人的に必要なフランス語

 

ができるのに適した勉強方法が、

 

興味のある対象について常に作文を書く

 

です。

 

なぜかと言うと、

 

自分が話したいことに必要な単語、表現、文法の勉強になる

 

からです。

 

作文を先生に見せ、間違っているところがあれば解説を受ける

 

作文を先生に見せて、必要な訂正や解説を受けることは必須です。

この段階をしないと、作文を書いても無意味です。

 

その理由は、

 

僕たち非ネイティブは自分が作ったフランス語の文の正誤を判断ができない

 

からです。

 

具体的には、

 

  • 基本的な単語や文法の間違い
  • 発音が伝わるのか(音読用サイトと違い、正解の音声がない)
  • 文法的には間違っていなくても、フランス語では違う表現をするのが普通

 

などについては、僕たちは手探りの状態で作文を書くことになります。

 

なので、フランス語の先生に作文を確認(ついでに発音も確認)してもらう作業が必須です。

言い換えると、

 

フランス語の作文を書いたままでは、間違ったフランス語を覚えてしまっている可能性がある

 

ので、

 

書きっぱなしにしないで、フランス語の先生に見てもらいましょう

 

ということになります。

 

で、そのフランス語の先生なのですが、このシュリーマン方式でする場合におすすめはitalkiです。

その理由はシンプルに、比較的自由に時間を選べるからです(あとレッスン単位で料金を払うというのも個人的にはグッドポイントです)。

 

でも、すでに現在フランス語のレッスンを受けている場合は、そのままレッスンの最中に先生に作文を見てもらう(まとめてとかでもいいので)のも手です。

 

間違っていた箇所を訂正し、翌日には暗誦できるようにする

 

自分の作文をフランス語の先生に訂正を受けてもそのままでは意味がありません。

 

  • もう一度自分で書き直す(直した理由を理解しながら)
  • 暗誦できるようにする(音読もおすすめ)

 

という

 

復習によって頭に定着させる

 

ことも重要です(やりっぱなしは駄目)。

 

これを繰り返すことにより、

 

自分が話したいことが、正しく表現でき、口頭でも通用するようになる

 

ということが起きます。

 

シュリーマン方式のフランス語習得方法

 

外国語習得の天才シュリーマンの勉強方法を具体例に落とし込むと、

 

勉強時間について:

  • 毎日1時間勉強する

インプットメインの練習:

  • 大きな声でたくさん音読する(決して翻訳をしない)

アウトプットメインの練習:

  • 興味のある対象について常に作文を書く
  • 作文を先生に見せ、間違っているところがあれば解説を受ける
  • 間違っていた箇所を訂正し、翌日までに暗誦できるようにする

 

という大きく3つに大別できます。

 

時間に関してはともかく、インプットやアウトプットの練習についてはかなり参考になるのでおすすめです。

 

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