【(フランス語復習まとめ)再帰代名詞の使い方をわかりやすく】
フランス語の勉強をしているけど、再帰代名詞とかって何?代名動詞と何が違うの?
この記事を読むと、
フランス語の再帰代名詞
についてわかるようになります。
目次
再帰代名詞と代名動詞の違い
多くのフランス語の参考書には、代名動詞の項のところに再帰代名詞が登場します。
それでときどき混乱してしまうこともあるのですが、結論書くと、
- 代名動詞:常に再帰代名詞と一緒に使われる動詞
- 再帰代名詞:〇〇自身という意味を表すときに使われる代名詞:me, te, se, nous, vous, se
ということになります。
再帰代名詞は
主語と一致する
という特徴があります。
具体例として、
Je m’appelle Mario.:わたしの名前はマリオです。
のm’(meがエリジオンしてm’に)の部分です。
主語が1人称単数なので、seがmeになっています。
この文の動詞のappelerは、誰それを~と呼ぶ、という意味があります。
そこで、私は私自身をMarioと呼ぶ、としたのがJe m’appelle Mario.です。
※フランス語では代名詞は動詞の前に置かれるので、再帰代名詞のmeが動詞の前に来ています。
掘り下げます。
再帰代名詞が使われる4つのパターン
再帰代名詞が使われるのは、
- 代名動詞として
- 受動態
- 〇〇自身のという意味で
- 相互的(お互いに~する)
の4つのパターンです。
代名動詞として
先にも書きましたが、
代名動詞は
常に再帰代名詞と一緒に使われる動詞
のことを指しています。
たとえば、『黙る』という意味で使われる
Se taire
という動詞などのことです。
代名動詞は、辞書にもseと一緒に掲載されています。
そして、特に再帰代名詞の意味は考えずに、動詞と一緒にまとまりとして覚えてしまうしか他ありません(再帰代名詞の人称変化は必須)。
受動態
いわゆる受け身表現で、日本語では『れる・られる』にあたります。
この用法で注意が必要なのが、
主語がモノであるときだけに使われる
というルールです。
なのでたとえば、
Le livre se lit facilement.:この本は簡単に読める
のような文ができます。
〇〇自身のという意味で
いわゆる再帰(主語が自身のことを指す用法)。
この用法には、
- 直接目的語:動詞の直接目的語として
- 間接目的語:動詞の直接目的語の所有者として
という2つの使い方が存在しています。
具体的には、
直接目的語:
Je me couche tôt.:早めに寝ます
※coucher(~を寝かしつける)という動詞の目的語を自分自身にしている
間接目的語:
Je vais me lave les mains.:手を洗ってきます
※les mains(手)の持ち主は主語のJe。C’est à moi(私のです)のように、les mains à moiという表現のà moiの部分が間接目的語に
のようになります。
相互的(お互いに~する)
お互いに~する、ということを言いたいときの表現方法の1つとしても再帰代名詞を使うことができます。
相互的な用法のときにも、再帰代名詞が直接目的語であるのか間接目的語であるのかの違いがでてきます。
具体的には、
直接目的語:
Ils s’aiment.:彼らはお互いが好きです
※aimer(~を愛する)という動詞は直接目的語を取るので、seは直接目的語
間接目的語:
Ils s’écrivent des lettres.:彼らは手紙を書きあった
※écrire(書く)という動詞は、(人)に(手紙など)を書くという形になるので、このs’は間接目的語
のようになります。
再帰代名詞を使うなら
再帰代名詞には、
- 代名動詞として
- 受動態
- 〇〇自身のという意味で
- 相互的(お互いに~する)
という4つの使い道があります。
また、再帰代名詞が直接目的語であるのか間接目的語であるのかは、過去分詞の一致に影響します(詳しくは【(フランス語復習まとめ)代名動詞の過去分詞の一致をわかりやすく】をご覧ください)。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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