【(フランス語復習まとめ)フランス語のOnとL’onのちがい】
フランス語のonって、ときどきl’onになったりしているけど、どういうときにl’onになるの??
この記事を読むと、
フランス語の代名詞OnとL’onのちがい
についてわかるようになります。
目次
L’onのL’とは?
Onの前につくL’は、
音的に心地よさをもたらすための音(音便上の音)
です。
というわけで、
L’には具体的な意味はない
です。
しかし、
きちんとした場所でL’onが使えないと汚い音がしているという印象を与えてしまう
ので、いつ使うべきか覚えておいたほうがよいです。
Onを使うべき3つのケース
まず、音便上のL’を使わないケースを紹介します。
- 文頭
- dontのあと
- Lの音で始まる言葉の前
の3つのケースです。
たとえば、
文頭:On y va ?(じゃあ始めようか?)
dontのあと:Ce sont les livres dont on parle.(これが我々が話している本です)
Lの音で始まる言葉のまえ:Je pense qu’on loue ce vélo ici.(ここで自転車を借りようと思う)
のようになります。
文頭に関しては説明は要らないかと思います。
dontのあとにonが来ると、リエゾンが起こります(tとoが一緒になって発音される)。
そのため、後で紹介するononという音を避ける必要がないため、音便上のL’を付けなくてもよいとされます。
Lの音で始まる言葉のまえにl’onがあると、Lの音が連続してしまうので避けられます。
※紹介した3つの音便上のL’を使わないケースは、次に紹介する音便上のL’を使うときのケースの際であっても適応されます。
L’onを使うべき3つのケース
音便上のL’を使うケースも、3つにわけられます。
- ononという音を避けるため
- 連母音を避けるため
- conという音を避けるため
です。
軽く掘り下げます。
ononという音を避けるため
フランス語には、notionなど-onの音でおわる言葉がたくさんあります。
そういう言葉の後ろでは、l’onを使いononという連続した音を避けます。
たとえば、
Dans cette notion, l’on fait…(この考えで、わたしたちは……)
のようになります。
しかし上でも書いたように、dontはonという音で終わりますが、onとのリエゾンによってononという音にならない、ので音便上のL’を使わなくてもよいです。
連母音を避けるため
連母音とは、
- 母音が2つ以上続いていること
- 2つ以上続いた母音が違う音だとある言語で見なされていること
というものです。
たとえば、
C’est chez nous où l’on peut bien manger. (我が家の食事がいちばん)
のようになります。
とくに、et, ou, où, à qui, à quoi, qui, quoi, si…のあとに注意しましょう。
conという音を避けるため
conとは、フランス語でバカ野郎といった侮蔑言葉です。
そのため、たとえば
C’est ce qu’on dit.(それが言っていることだ)
としてしまうと、
conと同じ音がでて耳心地がよくない
という理由で音便上のL’が使われます。
というわけで、
C’est ce que l’on dit.(それが言っていることだ)
のほうが好まれます。
同じ状況でconの音になりがちな言葉の代表格は、
que, lorsque, puisque, quoique
です。
※注意
lの音で始まる言葉の前ではL’onを使わないというルールのほうが優先されるので、
C’est ce qu’on lui dit.(それが彼(女)に言っていることだ)
のようになります。
L’onとOnを使い分けましょう
L’onのL’は意味はないが、耳心地がよいので使われる音便上のことばです。
Onを使うとき:
- 文頭
- dontのあと
- Lの音で始まる言葉の前
をまず頭にいれ、
L’onを使うとき:
- ononという音を避けるため
- 連母音を避けるため
- conという音を避けるため
に気を付けるようにしましょう。
※フランス語の文法の勉強の仕方については、
もご参考くださいませ。
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