【カタカナをやめたのにフランス語の発音(子音が難しい)が上達しない理由】

カタカナで発音を覚えてしまうと発音が上手にならないと聞いて、カタカナ無しで頑張ってるのにフランス語の発音が上達しない。

 

どうして?

 

この記事を読むと、

 

  • カタカナをなくすだけでは発音の上達につながらない理由
  • どうすればいいのか

 

についてわるようになります。

 

カタカナはフランス語を勉強するときの天敵!ですが……

 

日本にいる分には、カタカナは便利で重宝します。

 

しかし、フランス語を初めとした外国語を学ぶときには、発音の上達の邪魔者になってしまいます。

 

とくに、単語帳や参考書のフランス語にカタカナ(時々ひらがなも)でふりがなが振ってあるもので勉強してフランス語を覚えてしまうと、のちのちフランス語を話したり聞いたりするときに、

 

  • 片言のフランス語になる
  • 聞き取れない

 

といった問題につながってしまいます。

 

そこで、カタカナのない参考書なら大丈夫だろうと、カタカナ無しでフランス語を勉強したりするのですが、それでもあまり発音が上達しないことがあります。

 

なぜなら、

 

カタカナを使わないだけでは、フランス語の発音の上達には足りないから

 

です。

 

カタカナを使わなくしたそのあとに

 

カタカナを使わないでフランス語を勉強するのは第一条件です。

 

しかしその後、とくに僕たち日本人がフランス語などの外国語を学ぶ際は、

 

子音を子音として認識する練習

 

も大切です。

 

なぜかと言うと、僕たち日本人は

 

子音を聞いたときに、聞こえていない母音を入れてしまう高い傾向があるから

 

です。

 

例えば、アメリカのTRUMP元大統領のTRUMPという名前は、母音はひとつ『U』(発音はa)だけですが、僕たちは

 

トランプ=ToRaNPu

 

3つも持たせてしまいます。

 

発音するときに追加するということは、聞いているときにも追加しつつ聞いてしまっているということです。

 

母音挿入

 

と呼ばれる現象です。

簡単に言うと、

 

聞こえてない『あ』とか『お』といった母音の幻聴を聞いてしまう

 

というものです。

 

そして以前は、母音挿入はひらがなやカタカナといった文字の影響だとも言われていました。

 

が、実はちがいます。

 

というのは、理化学研究所の馬場れい子氏たちの研究によると、

 

”日本の子どもは生後12ヶ月の時点ですでに

 

  • 子音だけの音
  • その子音+母音

 

聞き分けができなくなっている(フランス人の同じ年齢の子どもはできる)”

 

ということがわかっているからです。

 

つまり、

 

文字を知らない日本人の子ども(カタカナを知らない)も、大人の日本人と同じように母音挿入してしまっている

 

ということです。

 

その結果、

 

カタカナを使わないようにフランス語の発音を学んでも足らない

 

ということが起こってしまうのです。

 

フランス語の子音を子音として認識する方法

 

カタカナを読む時点で母音を挿入してしまいます。

そのため、

 

カタカナ(やひらがな)を使わない

 

というのは必須です。

 

そのあとで、

 

子音を子音として認識する練習

 

をする必要があります。

 

子音を子音として認識する(聞こえるようにする)練習方法

 

2つの方法があります。

 

  1. 子音を聞いて認識する音(母音)を減らす
  2. 子音を聞いて認識する音(子音)を増やす

 

このうち、個人的には2のほうが比較的簡単かと思うので紹介します。

 

なぜなら、

 

生後12ヶ月には始まっている母音挿入をなくすのはほぼ不可能

 

だからです。

それは、日本語を忘れさせる、ということと同じ意味かと思います。

 

子音を聞いて認識する音(子音)を増やす

 

やり方は至極単純です。

 

音の認識のパラダイムシフト  

 

です。

 

つまり、

 

  • フランス語の子音を聞きつつ
  • 母音があるように聞こえると認めつつ
  • この音はフランス語では子音であるので母音はないという認識を持つように努め
  • フランス語の子音の認識にひとつ加える

 

のです。

 

たとえば、

 

t

 

という子音を聞きつつ、 

 

  • トゥのように『ゥ』みたいな母音があるように聞こえると認め
  • フランス語ではこの音は子音であり母音はないという意識も持つように努める 

 

というものです。

 

そのような練習を重ねると、ある時tの音を聞いたときに、

 

トゥでありt(フランス語の子音)である

 

とパッと意識に上るようになってきます(僕の場合は)。

 

子音を子音として発音する練習方法

 

これも至極単純です。

子音を発音する際に母音が入る隙を与えなければよいのですから、

 

  • 短く
  • 素早く
  • 発音する

 

ように練習してみましょう。

 

自然と母音のない音を発音しているはずです(それでも、子音を子音として認識する練習をしていないと、自分の耳には母音を発音しているように聞こえます)。

 

フランス語の子音を聞き分け、発音できるようになりましょう

 

僕たち日本人にはなかなかハードな純粋な子音の認識。

 

しかし、練習を通じて認識できるようにはなれます。

 

子音の認識の練習には『耳で覚えるはじめてのフランス語 発音マスター編』が使えるかと思います(よかったら【フランス語の発音を勉強するのにオススメな参考書―『耳で覚えるはじめてのフランス語 発音マスター編』】をご参考くださいませ)。

 

もちろん母音や、フランス語のメロディの練習(【フランス語の勉強は何から始めればよいのですか?—メロディから始めましょう】をご参考ください)も重要なので、忘れないようしましょう。

 

 

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