【(フランス語復習まとめ)命令形の基本をわかりやすく】
フランス語の命令形ってどうやって作るの?
この記事を読むと、
フランス語での命令形の作り方
についてわかるようになります。
目次
フランス語の命令形をざっくりと
あとから見直すためにも書くと、
- 『命令形』の中にはお願いや一緒に何かする提案も含まれる
- 2人称(単複数)と1人称(複数)が使われる
- -er動詞、aller、-v(f)rir動詞の2人称単数の最後のsは取られる
- -er動詞、aller、-v(f)rir動詞の2人称単数の最後のsは中性名詞のyとenがある場合は復活する
- いくつかの動詞は接続法として現れる
- 肯定の命令形では代名詞は動詞の後ろに置かれる
- 否定の命令形では代名詞は動詞の前に置かれる(通常の文型)
の7つがフランス語の命令形を使えるようになるためのざっくりとしたまとめです。
掘り下げます。
『命令形』の中にはお願いや一緒に何かする提案も含まれる
フランス語の参考書などでは一括して命令形としてまとめられていることが多いのですが、いわゆる命令形は
- 2人称単数の動詞の活用
- 2人称複数の動詞の活用
- 3人称単数の動詞の活用
で作ります。
そしてそれぞれ、
- 2人称単数の動詞の活用:帰れ、のような命令形
- 2人称複数の動詞の活用:お帰り下さい、のようなお願い(Vousを使って話す相手や、複数の人に対する丁寧な命令形)
- 3人称単数の動詞の活用:帰りましょう、のような一緒にする提案
にあたります。
2人称(単複数)と1人称(複数)が使われる
上でも書きましたが、フランス語の命令形は基本的には
- 2人称単数の動詞の活用
- 2人称複数の動詞の活用
- 3人称単数の動詞の活用
で作ります。
それぞれの人称にあたる人称代名詞がTu、Vous、Nousであるため、
- 2人称単数の動詞の活用を使った命令形:Tuを使う相手に対する命令
- 2人称複数の動詞の活用を使った命令形:Vousを使う相手に対する命令(お願い)
- 3人称単数の動詞の活用を使った命令形:自分を含んだNousで一緒に何かをする提案
となります。
-er動詞、aller、-v(f)rir動詞の2人称単数の最後のsは取られる
命令形の1つの作り方である、
- 2人称単数の動詞の活用
ですが、
- -er動詞(いわゆる規則活用動詞)
- Aller
- -V(f)rirで終わる動詞
の2人称単数の最後のsは取る
というルールがあります。
なのでたとえば、
Manger:食べる
- Mange:食べろ
Aller:行く
- Va:行け
Ouvrir:開く
- Ouvre:開けろ
Offrir:贈る
- Offre :贈れ
のようになります。
-er動詞、aller、-v(f)rir動詞の2人称単数の最後のsは中性名詞のyとenがある場合は復活する
命令形では、-er動詞、aller、-v(f)rir動詞の2人称単数では最後のsが削られますが、
中性代名詞のyやenといっしょに使う場合はsを復活させる(リエゾンする)
というルールがあります。
なのでたとえば、
Manger:食べる
- Mange:食べろ
- Manges-en:それらを食べろ
Aller:行く
- Va:行け
- Vas-y:そこへ行け
のようになります(ハイフンについては後述します)。
いくつかの動詞は接続法として現れる
いくつかの動詞は、
接続法が命令形として使われる
というルールがあります。
特によく使われるのが、
- Être
- Avoir
- Savoir
- Vouloir
です。
それぞれ、
Être:
- Sois
- Soyez
- Soyons
Avoir:
- Aie
- Ayez
- Ayons
Savoir:
- Sache
- Sachez
- Sachons
Vouloir:
- Veuillez
のように活用した動詞を使います。
注意が必要なのが、
Vouloir:
- Veuillez:動詞の不定詞とともに公式文書などで「どうか~してください」という依頼の形として使われます(例:Veuillez écrire votre nom:ご署名をお願いします)
です。
肯定の命令形では代名詞は動詞の後ろに置かれる
フランス語では、通常の肯定文では
Je lui donne ce livre:彼(彼女)にこの本をあげる
のように、人称代名詞や中性代名詞は動詞の前に置かれます
しかし、
肯定の命令形では
Donne-lui ce livre:彼(彼女)にその本をやれ
のように、
ハイフンでつながれて動詞の後ろに置かれる
ということがあります。
ただ、
- 間接目的語の代名詞を使うとき
- 直接目的語の代名詞を使うとき
- 中性代名詞を使うとき
- 複数の代名詞を使うとき
で微妙に異なるルールがあるので、詳しくは
- 【(フランス語復習まとめ)直接目的語の人称代名詞を使った命令形の作り方をわかりやすく】
- 【(フランス語復習まとめ)間接目的語の人称代名詞を使った命令形の作り方をわかりやすく】
- 【(フランス語復習まとめ)命令形で2つの人称代名詞があるときの順番をわかりやすく】
- 【(フランス語復習まとめ)中性代名詞enを使った命令形の作り方をわかりやすく】
- 【(フランス語復習まとめ)中性代名詞yを使った命令形の作り方をわかりやすく】
- 【(フランス語復習まとめ)代名詞のある否定の命令形の作り方をわかりやすく】
をご参考ください。
否定の命令形では代名詞は動詞の前に置かれる(通常の文型)
肯定の命令形では動詞の後ろに置かれる代名詞ですが、
否定の命令形では動詞の前に置かれる(通常の文と同じになる)
というルールがあります。
なので、
否定の命令:Ne lui donne pas ce livre:彼(彼女)にこの本をやるな
肯定の命令:Donne-lui ce livre:彼(彼女)にその本をやれ
のようになります。
ちなみにですが、
否定の命令は肯定文から主語を取り外すだけ(2人称単数については一定の動詞については語末のsを取り外す必要あり)
です。
フランス語で命令形を作るなら
フランス語で命令形を作る場合は、
- 『命令形』の中にはお願いや一緒に何かする提案も含まれる
- 2人称(単複数)と1人称(複数)が使われる
- -er動詞、aller、-v(f)rir動詞の2人称単数の最後のsは取られる
- -er動詞、aller、-v(f)rir動詞の2人称単数の最後のsは中性名詞のyとenがある場合は復活する
- いくつかの動詞は接続法として現れる
- 肯定の命令形では代名詞は動詞の後ろに置かれる
- 否定の命令形では代名詞は動詞の前に置かれる(通常の文型)
というようなルールがあります。
ネイティブの友だちができるまで、命令や一緒に何かする提案を使うことは稀かと思います。
が、ネイティブから言われることはあるので、最低でも聞いて理解できるようにしておくのがおすすめです。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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