【(フランス語復習まとめ)副詞の位置をわかりやすく】
フランス語の副詞はどこに置くのが正解なの?
この記事を読むと、
フランス語の副詞の位置
についてわかるようになります。
目次
副詞と一緒に使われる言葉
結論から書くと、フランス語の副詞は、
- 文
- 形容詞
- 別の副詞
と一緒に使われます。
言い換えると、
副詞は:
- 文に意味を追加する
- 形容詞に意味を追加する
- 別の副詞に意味を追加する
となります。
掘り下げます。
形容詞に意味を追加する副詞
形容詞に意味を追加する副詞は、
副詞 + 形容詞
の順番で使われます。
なのでたとえば、
Il est gentil.
彼は親切だ。
Il est très gentil.
彼はとても親切だ。
のようになります。
別の副詞に意味を追加する副詞
別の副詞に意味を追加するときも形容詞と同じで、
副詞 + 大本の副詞
の順番で使います。
なのでたとえば、
Il a mangé lentement.
彼はゆっくりと食べた。
Il a mangé très lentement.
彼はとてもゆっくりと食べた。
のようになります。
文に意味を追加する副詞
結論から書くと
- 単純時制
- 複合時制
- 否定形
- 動詞の原形
- 文頭か文末
- 例外
の6つのケースでフランス語の副詞の場所を覚える必要があります。
単純時制
フランス語の単純時制とは、
Je mange, je mangeraiのような動詞1つで時間を表している時制
のことです(J’ai mangéやJe suis sortiなどはいわゆる動詞が2つあるので複合時制)。
そして
単純時制の文での副詞の位置:動詞の後ろ
です。
そのため、
Je mange beaucoup.
わたしはたくさん食べる。
のようになります。
複合時制
上でも少し言及しましたが、複合時制とは
J’ai mangéやJe suis sortiのようないわゆる動詞2つで時間を表している時制
のことです。
動詞2つと書きましたが、少し詳しく書くと複合時制の動詞の部分は
助動詞 (avoir, être) + 動詞の過去分詞
となっています。
そして複合時制のときの副詞の位置は、
- 助動詞 + 副詞 + 動詞の過去分詞の形のみ
- 助動詞 + 動詞の過去分詞 + 副詞の形のみ
- どちらでもよい
の3つに分かれます。
なので先に
- 助動詞 + 副詞 + 動詞の過去分詞の形のみの副詞
- 助動詞 + 動詞の過去分詞 + 副詞の形のみの副詞
を覚えてしまうとよいかと思います。
- 助動詞 + 副詞 + 動詞の過去分詞の形のみの副詞:音の短い質・量・頻度に関連した副詞(bien, mal, trop, assez, tellement, presque, toujours, parfois, sûrementなど)
- 助動詞 + 動詞の過去分詞 + 副詞の形のみの副詞:tôt, tard, vite, ici, là-bas, dehors, ensemble, avant, lentement, facilement, sériuesement, régulièrementなど
なのでたとえば、
Il a bien mangé.
彼はよく食べた。(Il a mangé bien.は文法的に間違い)
のようになったり、
Il a mangé lentement.
彼はゆっくりと食べた。(Il a lentement mangé.は文法的に間違い)
のようになります。
そういった規制のない副詞は、
On s’est souvent parlés.
On s’est parlés souvent.
僕たちはよく話した。
のように場所はどちらでもよい(助動詞と過去分詞の間のほうがよりよいようです)とのことです。
否定形
フランス語の否定形はne…pasのように2つの言葉で挟みます。
そして、副詞のルールは
- 否定形の文の副詞は2つ目の否定の言葉の後ろ
- 確実性を表す副詞(certainement, généralement, peut-être, probablement, sans douteは通常
となります。
なのでたとえば、
単純時制:
Je ne mange pas trop.
わたしは食べすぎない。
Je ne mange peut-être pas.
わたしはたぶん食べない。
複合時制:
Je n’ai pas trop mangé.
わたしは食べすぎなかった。
Je n’ai peut-être pas mangé.
わたしはたぶん食べなかった。
のようになります。
動詞の原形
フランス語の文には動詞の原形(不定詞)が使われる文があります。
たとえば、
Je veux manger ça.
わたしはそれを食べたい。
のようなときです。
こういったときは、
副詞 + 動詞の原形
の順番になります。
なのでたとえば、
Je veux toujours manger ça.
わたしはそれをいつも食べたい。
のようになります。
文頭か文末
時間や場所の副詞は、文頭か文末に置くことが多いです。
なのでたとえば、
Ici, nous avons mangé ensemble.
Nous avons mangé ensemble ici.
ここでわたしたちは一緒に食べた。
のようになります。
例外
Vraiment(本当に)という副詞は、
否定文で使われると場所によって意味が変わる
ということが起きます。
たとえば、
Je n’aime vraiment pas ça.
ガチでそれが嫌いだ。
Je n’aime pas vraiment ça.
それはあまり好きじゃない(嫌いじゃないけど、いいけど…のようなニュアンス)。
のようになります。
フランス語の副詞の位置
フランス語の副詞は、
- 単純時制(基本は動詞の後ろ)
- 複合時制(基本は助動詞と過去分詞の間 + 間か過去分詞の後ろの固定の位置)
- 否定形(基本は2つめの否定の言葉の後ろ)
- 動詞の原形(基本は原形の前)
- 文頭か文末(時間や場所の副詞)
- 例外(否定文でのvraimentの位置)
を少しずつ覚えていくとよいかと思います。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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