【(フランス語復習まとめ)中性代名詞yの使い方をわかりやすく】
フランス語の中性代名詞のyの使い方がよくわからない……àを含む言葉のかたまりと交換するだけでいいんじゃないの?
この記事を読むと、
フランス語の中性代名詞yの使い方
についてわかるようになります。
中性代名詞yをざっくりと
この記事では主に、中性代名詞のyについて参考書などで一度は学んだことがあるけど、なんか理解しにくかった人向けに説明していきます。
フランス語の中性代名詞の1つであるyを使えるようになるには、
- 人とモノでの違い
- 動詞の種類による違い
- à以外と交換されるとき
の3つについて意識しておくことがおすすめです。
こちらもお役に立ちそう:
人とモノでの違い
中性代名詞のyを使った例文としてよく参考書にあるのが、
Je pense à XXX.
という文のà XXXの部分を
J’y pense.
とするものです。
ただしこの場合、
XXX =
- モノ:y
- 人:à + 強勢形
と分かれることに注意が必要です。
なのでたとえば、
Je pense à ce projet(その計画について考える)
J’y pense(それについて考える)
Je pense à Audrey(オドレイについて考える)
Je pense à elle(彼女について考える)
のようになります。
※ペットのような愛玩動物などにも人:à + 強勢形が使えるようになっています。
動詞の種類による違い
中性代名詞のyについては、
à + 強勢形の一般化はしないようにする
ことにも気を付ける必要があります。
言い換えると、すべての文を
Je pense à Audrey(オドレイについて考える)
Je pense à elle(彼女について考える)
のように自動的に言い換えてしまわないようにすることが大切です。
なぜなら、たとえば
Je rends ce chocolat à Audrey(オドレイにこのチョコレートを返す)
という文は、Je rends ce chocolat à elleではなく、
Je lui rends ce chocolat(彼女にこのチョコレートを返す)
のように、間接人称代名詞を使うからです。
そこで問題になるのが、
いつ間接人称代名詞を使い、いつà + 強勢形を使うか
ではないでしょうか(モノのときはこの違いは生じません)。
そこで注意が必要になるのが副題にもなっている、
動詞の種類
です。
結論から書くと、
à + 人を代名詞を使って言い換えたい場合:
- 間接他動詞:à + 強勢形
- 普通の他動詞:間接人称代名詞
のような違いがあります。
間接他動詞というのは、上の例でも使ったpenser à XXXのように動詞とその目的語の間に前置詞(àやde)が必要な動詞のことです。
間接他動詞は僕たち非ネイティブが考えても判別ができないので、基本は辞書に頼ることになります(たとえばpenserの項目にはpenser de, penser àについての定義が掲載されています) 。
ちょっとだけ頼りになりそうなのが、
間接他動詞の前置詞の後ろは人もモノも来るが、普通の他動詞のàの後ろには人だけが来がち
という目安です。
à以外と交換されるとき
中性代名詞のyは、場所の表現とも交換することができます。
ただし場所の表現は、
- その場にいる(àやenやsurなどいろいろ)
- その場に向かう (よくàで表される)
- その場から向かってくる (よくdeで表される)
の3つに分かれます。
そして、中性代名詞のyが使えるのは
- その場にいる(àやenやsurなどいろいろ)
- その場に向かう (よくàで表される)
の2つのケースです(その場から向かってくるは、deで表されるのでもう1つの中性代名詞enを使います)。
そのためたとえば、
Je vais au café(喫茶店へ行きます)
J’y vais(そこへ行きます)
Le chat est sur la chaise(猫が椅子の上にいます)
Il y est(彼はそこにいます)
のように言い換えることができます。
フランス語の中性代名詞y
フランス語の中性代名詞のyは、
- 人とモノでの違いがある
- 動詞の種類による違いがある
- à以外と交換されるときがある
ことに気を付けて使うようにするとよいかと思います。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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