【(フランス語復習まとめ)フランス語の過去形(複合過去)をわかりやすく】

フランス語の過去形はêtreやavoirを使うものがあって頭がこんがらがる……。

 

この記事を読むと、

 

フランス語の過去形(複合過去)の作り方

 

についてわかるようになります。

 

基本的な2つの作り方(肯定文・否定文)

 

フランス語の複合過去は、

 

肯定文:

  • Avoir + 過去分詞
  • Être + 過去分詞

 

で作ることができます(ここで使うAvoirとÊtreは複合過去を作るための助動詞です。単語としての意味はありません)。

 

動詞の活用は助動詞に対して行われるので、

 

Avoir + 過去分詞:

  • J’ai + 過去分詞
  • Tu as + 過去分詞
  • Il a + 過去分詞
  • Nous avons + 過去分詞
  • Vous avez + 過去分詞
  • Ils ont + 過去分詞

 

Être + 過去分詞:

  • Je suis + 過去分詞
  • Tu es + 過去分詞
  • Il est + 過去分詞
  • Nous sommes + 過去分詞
  • Vous êtes + 過去分詞
  • Ils sont + 過去分詞

 

のように変わります。

 

否定文はAvoirやÊtreをたとえば、ne…pasで挟んで作ります。

 

否定文:

  • Ne avoir pas + 過去分詞
  • Ne être pas + 過去分詞

 

ただもちろん、エリジオンが起きるので、

 

Avoir + 過去分詞:

  • Je n’ai pas + 過去分詞
  • Tu n’as pas + 過去分詞
  • Il n’a pas + 過去分詞
  • Nous n’avons pas + 過去分詞
  • Vous n’avez pas + 過去分詞
  • Ils n’ont pas + 過去分詞

 

Être + 過去分詞:

  • Je ne suis pas + 過去分詞
  • Tu n’es pas + 過去分詞
  • Il n’est pas + 過去分詞
  • Nous ne sommes pas + 過去分詞
  • Vous n’êtes pas + 過去分詞
  • Ils ne sont pas + 過去分詞

 

のように違いがでてきます。

 

過去分詞は、

 

  • 基本:動詞の語尾の-er → -é
  • 例外:それぞれ確認

 

となります。

 

たとえば例として、

 

J’ai mangé ça.:わたしはそれを食べた

Je n’ai pas mangé ça.:わたしはそれを食べなかった

 

Je suis venu.:わたしは来た

Je ne suis pas venu.:わたしは来なかった

 

というふうに作れます。

 

Êtreを必要とする動詞

 

ほとんど多くの動詞は、avoirを使って複合過去を作ることができます。

そのため、複合過去のときにÊtreを必要とする動詞は個別に覚える必要があります。

 

Êtreを必要とする動詞:

  • 再帰動詞
  • 15の自動詞(とその派生形)

 

なので、少し骨が折れるのが15の自動詞です。

 

  • apparaître:現れる
  • naître:生まれる
  • aller:行く
  • venir:来る
  • monter:上る
  • arriver:到着する
  • entrer:入る
  • passer:通る
  • rester:留まる
  • partir:出発する
  • sortir:出る
  • descendre:降りる
  • tomber:落ちる
  • retourner:戻る
  • mourir:死ぬ

 

派生形と上で書いたのは、たとえば

 

venirの派生としてrevenir

 

などがあるからです。

 

これら15の動詞は自動詞ですが、中には同じ単語で他動詞の意味を持っているものもあります。

そして他動詞として使う場合は、複合過去にするときは助動詞はavoirが必要となります。

 

たとえば、passerは、

 

Passer:

  • 通る:自動詞:Être + passé
  • (テストなどを)受ける:他動詞:Avoir + passé + 直接目的語

 

のように分かれます。

 

ちなみに個人的には、

 

人は現れ生まれて行き来し、階段を上り、その場所に到着し、入り通り留まっても、いずれ出発し、その場を出て降りて、落ちたり戻ろうとするが死んでいく

 

みたいな文を作って覚えました。

 

といわけでたとえば、

 

  • Je me suis lavé les mains.:わたしは手を洗いました。
  • Je suis venu.:わたしは来ました。

 

のようになります。

 

過去分詞の性数の一致

 

フランス語の複合過去では性数の一致があります。

ただ、

 

Avoir + 過去分詞

  • 基本は性数一致なし
  • 直接目的語が動詞より前に置かれた場合は性数一致あり

 

Être + 過去分詞

  • 基本的に性数一致あり

 

となります。

 

なので基本は、

 

  • Tu m’as raconté une histoire hier.:昨日、君はあるお話を教えてくれた。
  • Je suis venue.:わたしは来ました(わたしが女性のとき)。

 

のようになります。

 

なのでネックになるのが、Avoir + 過去分詞のときの、

 

  • 直接目的語が動詞より前に置かれた場合は性数一致あり

 

です。

 

これには、

 

  • Que節の前に直接目的語がある
  • 人称代名詞が動詞より前にある
  • 質問文や感嘆文やお祈り文などで直接目的語が文頭に置かれている

 

の3種類があります。

 

たとえば、

 

  • C’est une histoire que tu m’as racontée hier.:これが君が昨日教えてくれた話だ。
  • Kenji et Shiori, je les ai vus hier.:ケンジとシオリなら、昨日見かけたよ。
  • Quelles fleurs as-tu achetées pour elle ?:彼女にどんな花を買ったの?

 

のようになります。

 

フランス語の複合過去の作り方

 

フランス語の複合過去は、過去形のための助動詞が2つあったり、性数の一致があったりと少し難しい部分です。

 

しかし、きちんと整理しながら勉強していけば必ず使えるようになっていくので、会話などで少しずつ使っていくことがおすすめです。

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー


 

 

現代フランス広文典[改訂版]


 

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