【(フランス語復習まとめ)Ne…ni…ni(二重否定)の使い方をわかりやすく】

フランス語の勉強をしているんだけど、否定表現のni…niの使い方がよくわからない……。

 

この記事を読むと、

 

Ni…niを使った否定表現

 

についてわかるようになります。

 

Ni…niを使ったフランス語の否定表現をざっくりと

 

フランス語でni…niを使った否定表現は、

 

  • Ne…ni…ni
  • Ne…pas…ni
  • Ni…ni…ne

 

が基本となります(…には言葉が入ります)。

 

  • ヌニニ
  • ヌパニ
  • ニニヌ

 

と何度か口頭で繰り返して覚えるのがおすすめです。

 

どれも、

 

複数の否定

 

のために使われ、大きくは

 

動詞の後の複数の否定:

  • Ne…ni…ni
  • Ne…pas…ni

 

複数の主語の否定:

  • Ni…ni…ne

 

で違います。

 

深堀りします。

 

Ne…ni…niとNe…pas…niを使ったフランス語の二重否定表現をざっくりと

 

Ne…ni…niとNe…pas…niは、

 

動詞の後の複数の否定

 

に使われます。

 

Ne…ni…niとNe…pas…niの違いは、

 

  • Ne…ni…ni:スタンダード
  • Ne…pas…ni:口頭でよく使われる

 

というものです。

 

動詞の後に来るのは、

 

  • 副詞
  • 形容詞
  • 名詞
  • 別の動詞

 

などです(基本は何でも否定できます)。

 

このうち、名詞、別の動詞、文には少し注意が必要です。

 

掘り下げます。

 

副詞の複数否定:

 

副詞の複数否定では、副詞の前にniを置きます。

 

たとえば、

 

Ce n‘est ni bien ni mal.

良くも悪くもない。

 

のようになります。

 

形容詞の複数否定:

 

形容詞の複数否定も、副詞と同じで形容詞の前にniを置きます。

 

なので、

 

Elle n‘est ni gentille ni sympathique.

彼女は親切でもフレンドリーでもない。

 

のようになります。

 

名詞の複数否定:

 

名詞の場合も、名詞の前にniを置きます。

 

ただ注意点は、

 

  • 不定冠詞が必要な名詞は無冠詞にする
  • 人称代名詞の直接目的語(いわゆる「わたしを」のような言葉):ni + 強勢形
  • 人称代名詞の間接目的語(いわゆる「わたしに」のような言葉):ni + à + 強勢形

 

です。

 

なのでたとえば、

 

Il ne mange ni fruits ni poisson.

彼は果物も魚も食べない。

 

Ce n‘est pas mon argent ni votre argent.

これは私のでも、あなたのでもないお金だ。*口頭表現の二重否定で使われるpasを入れてみました

 

Il ne voit ni moi ni elle.

彼はわたしも彼女も見ない。

 

Il ne parle ni à moi ni à elle.

彼はわたしにも彼女にも話しかけない。

 

のようになります。

 

別の動詞の複数否定:

 

別の動詞というのは、

 

  • 別の動詞がメインの動詞に直接くっつく:Je sais nager.(泳げます)
  • 別の動詞がメインの動詞に前置詞を交えてくっつく:Je rêve d’être artiste.(アーティストになる夢を持っている)

 

の2つのタイプがあります。

 

この場合

 

  • 直接くっつく:別の動詞の前にni:Je ne sais ni nager ni prolonger.(泳げも潜れもしない)
  • 前置詞を交えてくっつく:前置詞を繰り返しその前にni:Je ne rêve ni d’être artiste ni d’être chanteur.(アーティストにも歌手にもなりたくない)

 

のようになります。

 

文の複数否定:

 

文を複数否定する場合というのは、たとえば

 

Je veux que tu viennes.

君に来てほしい。

 

のように接続詞で従属節の文が繋がっている場合を指します。

 

この場合は、

 

接続詞を含んだ従属節の前にni

 

となります。

 

なので、

 

Je ne veux ni que tu viennes ni elle vienne.

君にも彼女にも来てほしくない。

 

のようになります。

 

Ni…ni…neの二重否定は主語の否定

 

サブタイトルと同じになってしまいますが、Ni…ni…neを使うことで、主語の二重否定ができるようになります。

 

なのでたとえば、

 

Ni toi ni elle ne viennent.

君も彼女も来ない。

 

のようになります(動詞は複数形に活用します)。

 

フランス語の二重否定

 

フランス語の二重否定には、

 

  • 動詞以下の二重否定
  • 主語の二重否定

 

があります。

 

基本的には否定する言葉の前にniを置きますが、

 

  • 前置詞
  • 接続詞

 

がある場合は、前置詞や接続詞を繰り返した上でその前にniを置きます。

 

他にも、

 

  • 不定冠詞が必要な名詞は無冠詞にする
  • 人称代名詞の直接目的語(いわゆる「わたしを」のような言葉):ni + 強勢形
  • 人称代名詞の間接目的語(いわゆる「わたしに」のような言葉):ni + à + 強勢形

 

といったルールがあります。

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー


 

 

現代フランス広文典[改訂版]


 

 

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