【(フランス語復習まとめ)ここ・そこだけの違いじゃないlàとiciの使い方】
フランス語のlàとiciって、なんか微妙に日本語のここ・そこと違う気がする……?
この記事を読むと、
ここそこ以外のlàとiciの使い方
についてわかるようになります。
目次
làとiciの使い分けをざっくりと
フランス語のlàとiciには、ざっくりと
- 話し手がいるところ
- 同じ枠内で違う場所を指すとき
- 話し手も聞き手も同じところを指すとき
- いま現在いる(存在している)と言うとき
で使い分けがあります。
掘り下げます。
話し手がいるところ
話し手とは1人称のこと。
いわゆるJeで始まる文を使うときに、その話し手がいる場所を
ici
で表すことができます。
この使い方でよく使うのが、電話時です。
たとえば、
Allô, ici Nobi NOBITA. (もしもし、こちら野比のび太ですが)
のように使います。
同じ枠内で違う場所を指すとき
ある同じところに一緒にいながらも、違う場所を指すときってありませんでしょうか。
たとえば、間違い探しで見つけた間違いを指すとき。
そういう
対照させるためのiciとlà
があります。
たとえば、
J’ai déjà mangé ici et ah oui, j’ai aussi déjà mangé là. (ここではもう食べたことあるし、あっ、ここももう食べたことある)
のように使います。
話し手も聞き手も同じところを指すとき
日本語でも、
- 話し手の場所:ここ
- 聞き手の場所:そこ
となるような使い方では、ここ・そこが同じ場所を指すことがあります。
それが話し手と聞き手の訳が交代するときです。
わたしにとってのここ=あなたにとってのそこ
になるからです(例:A:ここはどこ? B:そこは天国だよ。)。
それはフランス語でも同じです。
なのでたとえば、
Tu manges ici ?(ここで食べるの?)
Oui, je mange là.(うん、そこで食べる)
のようになります。
いま現在いる(存在している)と言うとき
場所ではなく、
いま現在そこに存在している
という意味で
Être + là
を使うことが可能です。
たとえば、
Pourquoi ? Elle n’est pas là !(なんで? 彼女がいないんだけど)
のように使います。
強調構文での文の構造の違い
強調構文でlàやiciを使うときには、
- là : queもoùも使える
- ici : queだけ使える
というルールがあります。
なので、
Là : わたしが食べるのはそこです。
- C’est là que je mange.
- C’est là où je mange.
Ici : わたしが食べるのはここです。
- C’est ici que je mange.
のような非対称な文となります。
フランス語のiciとlàの違いは
フランス語のiciとlàには、
- 話し手がいるところ
- 同じ枠内で違う場所を指すとき
- 話し手も聞き手も同じところを指すとき
- いま現在いる(存在している)と言うとき
という使う場面での違いと、
強調構文:
- là : queもoùも使える
- ici : queだけ使える
という文法上での違いがあります。
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