【(フランス語復習まとめ)代名詞のある否定の命令形の作り方をわかりやすく】
フランス語の否定の命令文って肯定の否定形と違うようだけど、目的語の代名詞がでてきたらどうしたらいいの?
この記事を読むと、
フランス語で目的語代名詞があるときの否定の命令文の作り方
についてわかるようになります。
目次
フランス語の命令文のおすすめの勉強の仕方
先に個人的な失敗談から一言書いておくと、
フランス語の肯定の命令文と否定の命令文は同時に勉強しない
ことがおすすめです。
その理由は、
肯定文と命令文で言葉の並びが違うので、どちらがどちらであるか混乱するため
です(個人的には否定の命令文から勉強したほうが頭に入りやすいのではと思っています)。
そのためこの記事では、主に否定の命令文について深掘りしていきます。
フランス語の否定の命令文の基本的な作り方
結論から書くと、
- 動詞の形は命令形と同じ
- 言葉の順番は普通の否定文と同じ(主語だけがない)
というのが、
フランス語の否定の命令文の作り方
です。
肯定の命令文との大きな違いは、
- 肯定の命令文:目的語代名詞は動詞の後ろに置かれる
- 否定の命令文:目的語代名詞は動詞の前に置かれる
というものです。
なので、通常の文で目的語代名詞を使った文をすでに覚えているのなら、否定の命令文から勉強していったほうが混乱を避けられるかと思います。
というわけで、たとえば
- Tu ne le manges pas.:君はそれを食べません。
- Ne le mange pas.:それを食べるな。
となります(命令文のほうは、er動詞が2人称単数の活用からsを削る命令形になっています)。
※もちろんPas以外の否定の表現も使うことができます。
- Tu ne me dis rien.:君は何も私に言いません。
- Ne me dis rien.:わたしに何も言うな。
目的語代名詞が複数ある場合
否定の命令文で複数の目的語代名詞(直接、間接、中性)を使いたい場合も、通常の文と同じです。
つまり、
- me, te, nous, vous (直接・間接混合)
- le, la, les
- lui, leur
- y
- en
のようになります(意味というより、フランス語でありがちな綺麗な音の響きで順番が決まっているのかもしれません)。
覚えたかのコツとしては、
指を挙げながら順番に口に出して覚えていく
です(たとえば、親指を上げながらme, te, nous, vousを唱え、次に人差し指を上げながらle, la, lesと唱える感じです)。
一度覚えてしまうと、徐々に使えるようになっていきます。
※ちなみにですが、全部覚えるからといって、全部を同時に使うということはないので安心してください(日本語でもそうですが、あれそれこれが文にたくさんあると、何を指しているのかわかりにくくなってしまうかと思います)。
では実際に直接目的語を使った否定の命令文を作っていきます。
- Tu ne les lui donnes pas.:君はそれを彼(彼女)にあげません。
- Ne les lui donne pas.:それを彼(彼女)にあげるな。
- Tu ne leur en donnes pas.:君はそれを彼(彼女)にあげません。
- Ne leur en donnez pas.:それを彼(彼女)にあげるな。
- Vous ne les y emmenez pas.:あなたはそこへ彼ら(彼女ら)を連れて行きません。
- Ne les y emmenez pas.:そこへ彼ら(彼女ら)を連れて行かないでください。
もちろん1つだけを代名詞にしたりもできます。
N’y emmenez pas les enfants.:そこに子どもたちを連れて行かないでください。
フランス語の否定の命令文の作り方
フランス語の否定の命令文は、
- 動詞の形は命令形と同じ
- 目的語代名詞を含め言葉の順番は普通の否定文と同じ(主語だけがない)
であり、言葉の順番が肯定の命令文と違うので注意が必要です。
上にも書きましたが、否定の命令文を覚えてから肯定の命令文を勉強するほうが頭に入ってきやすいかもれいません。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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