【(フランス語復習まとめ)使えるようになると即レベル上昇!enを使った8つの表現】

フランス語の勉強をしているんだけど、ときどきenをどう訳したらいいのかわからない文がある……。

 

この記事を読むと、

 

enを使った8つの表現

 

についてわかるようになります。

 

Enを使った文で理解ができない場合

 

フランス語のenは前置詞や中性代名詞として使われます。

が、その知識を持っていてもときどき理解できない文がでてきたりしないでしょうか。

 

そういうときは、

 

enを使った決まり文句(表現)

 

かもしれません。

 

決まり文句である場合は、文法的な知識で理解しようとするのではなく、単語のまとまりとして見做す必要があります。

 

そんなわけで、この記事では知っていたり使えたりすると役に立つenを使った表現を8つ紹介します。

 

enを使った8つの表現

 

この記事で紹介するのは、

 

  • en être à 名詞(段階):ある行為のある段階(状態)に達している
  • en vouloir à 人:~を許せない
  • en avoir assez (de):我慢できない(口語的)
  • n’en pouvoir plus (de):我慢できない・疲れている
  • s’en prendre à:攻撃する
  • s’en vouloir:後悔している
  • s’en faire:心配する
  • s’en sortir:うまく切り抜ける

 

のよく見かけたり聞く8つの表現です(ちょっとだけ物語になるように並べてみましたがどうでしょうか)。

 

en être à 名詞(段階):ある行為のある段階(状態)に達している

 

初めに紹介するのが、

 

何かの行為中であり、その行為の段階や状態を表す

 

という、日本語では一言にならない表現です。

 

たとえば、

 

Nous en sommes à la dernière étape du projet.:私たちはプロジェクトの最終段階にいます

 

というように使います。

 

  • 行為中:プロジェクト
  • 段階:最終段階

 

という情報が文に組み込まれていますが、もちろん、

 

Avez-vous fini ton projet ? en êtes-vous ?:プロジェクトは終わりましたか。今、どの段階ですか。

Nous en sommes à la dernière étape.:最終段階にあります。

 

のようにも言うことができます(疑問文ではà以下がoùになっているところにも注目です)。

 

en vouloir à 人:~を許せない

 

誰かに対して敵意を持っている時に使うのが、

 

en vouloir à 人

 

という表現です(僕はvouloirがあるせいで、何かいい意味ではないかと初め大きな勘違いをしていました(笑))。

 

というわけでたとえば、

 

Il en veut à son ami pour avoir révélé son secret.:秘密を暴露したことに関して、彼は友だちを恨んでいる

 

というふうに使います。

 

そしてもちろん、à son amiを代名詞にした、

 

Il lui en veut pour avoir révélé son secret.:秘密を暴露したことに関して、彼はそいつを恨んでいる

 

という文にもできます。

 

en avoir assez (de):我慢できない(口語的)

 

何かにもう我慢できなくなったときによく日常的に使われているのが、

 

en avoir assez (de)

 

です。

 

単体で使うこともできますし、de以下に我慢できない対象を追加することもできます。

 

なのでたとえば、

 

J’en ai assez !:もう無理!

J’en ai assez de ce temps pluvieux.:この雨模様にはもううんざりだ

 

のように使います。

 

n’en pouvoir plus (de):我慢できない・疲れている

 

en avoir assezよりはすこし丁寧な言い方に、

 

n’en pouvoir plus (de)

 

というものがあります。

 

こちらは、en avoir assezよりもニュアンスが弱いためか、

 

  • 我慢できない
  • 疲れている

 

という2つの意味を持っています(疲れていて我慢できない、という発想なのかもしれません)。

 

というわけで、

 

  • Elle n’en peut plus de ses voisins bruyants. :彼女は騒々しい隣人にはもう耐えられない。
  • Je suis rentré chez moi après une longue journée de travail et je n’en pouvais plus. :長い一日の仕事の後、家に帰ってきて、疲れ切っています

 

のように使います。

 

s’en prendre à:攻撃する

 

精神的にでも肉体的にでも誰かを攻撃するという意味で使えるのが、

 

s’en prendre à

 

です。

 

たとえば、

 

Ils s’en prennent au gouvernement pour son manque d’action sur le changement climatique. :彼らは気候変動に対して政府が何もしていないことを非難しています

 

のように使えます。

 

s’en vouloir:後悔している

 

後悔していることをenを使って表すと、

 

s’en vouloir

 

となります。

 

たとえば、

 

Ils s’en veulent d’avoir gaspillé autant d’argent en vacances. :休暇中に多額のお金を浪費したことを彼らは後悔しています

 

のようなことを言えます。

 

s’en faire:心配する

 

心配しているという表現をenを使って表せるのが、

 

s’en faire (pour)

 

です(対象を追加するときはpourを使います)。

 

なので、

 

Il s’en fait pour son examen d’entrée à l’université. :彼は大学入試のことで心配しています

 

というように使います。

 

が、よく聞くのが否定形で、

 

Ne t’en fais pas pour moi. :私のことは心配しないでください

 

のように、心配しないでという言い方です。

 

s’en sortir:うまく切り抜ける

 

何か問題に直面しても、うまいこと対処できるということを

 

s’en sortir

 

という言い方を使って表すことができます。

 

たとえば、

 

Il a eu des difficultés financières, mais il s’en est sorti.:彼は金銭的な問題があったが、乗り越えました

 

のように言うことができます。

 

enを使ったフランス語の表現

 

フランス語でenが使われている文が、前置詞や通常の中性代名詞として理解できない場合は、

 

enを使った決まり文句(表現)

 

かもしれません。

 

この記事では、

 

  • en être à 名詞(段階):ある行為のある段階(状態)に達している
  • en vouloir à 人:~を許せない
  • en avoir assez (de):我慢できない(口語的)
  • n’en pouvoir plus (de):我慢できない・疲れている
  • s’en prendre à:攻撃する
  • s’en vouloir:後悔している
  • s’en faire:心配する
  • s’en sortir:うまく切り抜ける

 

のよく使われる8つを紹介しました。

 

が、もちろん他にもあるので、もしenがあるフランス語の文がどうしても理解できない場合は、前後の言葉も含めて辞書やネットで調べてみるのがおすすめです。

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー


 

 

現代フランス広文典[改訂版]


 

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