【フランス語の聞き取り(リスニング)は毎日何時間勉強すればいいのか】
フランス語の聞き取り(リスニング)は毎日どのくらい勉強すれば上手になれるの?
この記事を読むと
毎日どれくらい勉強したらリスニング力が上がるのか
についてわかるようになります。
目次
毎日リスニングを何時間勉強したらリスニング力が上がるのか
結論から書くと、
勉強にかかった時間ではなく、どう勉強したかがリスニングの向上には重要
であるので、
勉強時間よりも勉強のやり方に気をつけるようにする
と
リスニング力が上がる
ようになります。
掘り下げます。
勉強のやり方でリスニングの勉強時間を変更したほうがよい理由
闇雲にリスニングの勉強に時間を費やしても効果はあまりありません。
なぜなら、
きちんとした順番で勉強しないと力が伸びない
からです。
たとえば、リスニングに必須な力として
発音力
がありますが、発音力がついていない状態でどれだけリスニングに時間を消費しても伸びには限界があります。
ですから、
- 勉強するものをきちんと決め
- 理解したら次に行くという順番で勉強していく
ことが大切になります。
リスニングの勉強の仕方
リスニングの勉強は、
- 基礎
- 実践
の2つに分かれます。
基礎に当たるものが、
- 発音力
- 単語力
- 決まり文句力
- 文法力
で、実践に当たるものが
- リスニングのトレーニング
です。
まずは基礎についてです。
- 発音力が不足している場合
- 単語力が不足している場合
- 決まり文句力が不足している場合
- 文法力が不足している場合
の4つのケースが考えらるので、1つずつ解説していきます。
発音力が不足している場合
発音力は、
- 知識
- 技術
の2つが必要になります。
知識が必要なのは、
人間の脳は幼児期に母語の音を効率よく聞き取るようにチューニングされるから
です。
たとえば、日本人でも幼児のときはLとRの音の区別がつきます。
そのため、
フランス語の発音を聞くだけで発音力をつけることができない
ようになっています。
ですから、
知識をつけて音の意識を変える必要
があります。
発音の知識には、
- 発音箇所(口元のどこで発音するのか)
- 発音方法(どうやって音を作るのか)
- フランス語の音のルール(アンシェヌマンなど発音時に起きる現象のルール)
があります。
理想では、
口頭で他人に説明できるくらいに覚えること
です。
また発音の知識と同時か少し遅れて、技術も覚える必要があります。
発音の知識と違い、技術には4つあります。
- フランス語特有のメロディやリズム
- 発音箇所(口元のどこで発音するのか)
- 発音方法(どうやって音を作るのか)
- フランス語の音のルール(アンシェヌマンなど発音時に起きる現象のルール)
です。
- フランス語特有のメロディやリズム
とは、いわゆるフランス語っぽさを作る根幹です。
各言語にはそれぞれ固有のメロディやリズムがあります。
そのため僕たち日本人が、フランス語の特有のメロディやリズムを使わずにフランス語を話そうとすると、
どんなに個々の音の発音がよくてもカタコトっぽさが残る発音
になってしまいます。
なぜなら、
日本語特有のメロディやリズムにフランス語の個々の音を乗せているから
です。
もちろん発音のときだけでなく、リスニングのときにも、フランス語特有のメロディやリズムが身についていたほうが聞き取りやすくなります。
逆に、フランス語のメロディやリズム感が身についていないと、
メロディやリズムに釣られて聞き取りで騙されやすくなる
ようになります。
それでいて、メロディやリズムは他の3つとは違い、明確なルールがありません。
ですから、
発音の勉強のときやリスニングの勉強のときに注意を向けて身につけていく(リズムやメロディだけのシャドーイングなどで)
ようにしましょう。
単語力が不足している場合
ここでリスニングの教材のスクリプト(台本)を使います。
基本的には、スクリプトにある単語はすべて
- 発音
- 意味
がわかるようにします。
スペルは覚えなくてもよいです。
また、リスニング教材すべてのページの単語を一気に覚えるのではなく、レッスンごとで大丈夫です。
決まり文句力が不足している場合
決まり文句とは、
Ça va ?(調子はどう?)
のように、
文単位で意味を覚えたほうがよいもの
です。
というのは、各単語を調べても、『調子』も『どう』という意味もでてこないので、文単位で覚えなければならないからです。
とはいえ、文法の力も要らないので、覚え方は単語のように、スクリプトにある決まり文句はすべて
- 発音
- 意味
がわかるようにしましょう。
文法力が不足している場合
単語力と同じで、スクリプトに書いてある文の文法が、
- 理解できる
- 使える
ようにします。
スクリプトにあるフランス語の文を理解するために必要な文法を読んで勉強するだけでなく、
実際に自分でも利用してフランス語の文を作る
ようにしておくと、文法の理解が深まります。
リスニングのトレーニング(実践)
リスニングの基礎の勉強が終わったら、実際にリスニングの力をつけていきます。
具体的には、
- 音源を細かく区切る
- リピートする
- 理解するまで聞く
という方法になります。
音源の単語も文を理解するための文法も知っている状態にあるので
音で理解することに慣れる
ようにします。
この際コツが2つあります。
- 聞こえてきたフランス語の音が正しいと言い聞かせる
- 文の理解は単語より遅れてできるようになる
です。
聞こえてきたフランス語の音が正しいと言い聞かせる
基本的に、非ネイティブである僕たちの中にあるフランス語の発音は間違っています。
もしくは、バリエーションが少ない状態です。
そのため単語や文法の勉強にいくら発音を確認しながら勉強していたとしても、
音源から聞こえてきたフランス語の発音が正解として迎合する
ようにします。
特に、スクリプトの文を『読める』のに『聞き取れない』場合は、自分の中にある発音が間違っていることが多いです。
文の理解は単語より遅れてできるようになる
リスニングではよく、
単語は聞き取れるようになったけど、文が聞き取れない
ということが起きます。
しかしそれは当然です。
- アンシェヌマンなどの発音のルールで、分かち書きされている書かれた文からは一瞬わからない発音になっている
- 音だけで文法を分析することに慣れるには時間がかかる
からです。
そのため、
聞き取れない文は、短く区切りながら何度もリピートして聞き直す
ようにして勉強にします。
一日どれくらいの勉強をすればリスニング力が伸びるのか
リスニングの基礎に当たるものが、
- 発音力
- 単語力
- 決まり文句力
- 文法力
で、実践に当たるものが
- リスニングのトレーニング
でした。
それぞれにどのくらいの時間をかければよいのかは人によります。
1日15分でも、1時間でもよいのですが、
勉強する順番を守る
ようにしましょう。
※注意
発音の勉強に関しては、一度覚えてしまえばスキップできます。
順番をきちんと守りながら勉強すると、総計20時間ぐらいでかなりのリスニング力が付くかと思います。
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