【(フランス語復習まとめ)sur, sous, (en, au-, ci-, par-, là-) dessus, dessousの違い】
フランス語のSur, sous, (en, au-, ci-, par-, là-) dessus / dessousとかたくさんあってよくわからない。
この記事を読むと、
フランス語のsur, sous, (en, au-, ci-, par-, là-) dessus / dessousの使い分け
についてわかるようになります。
目次
大事なところをざっくりと
Sur, sous, (en, au-, ci-, par-, là-) dessus, dessousの使い分けで大事なことは、
- 接着の有無
- 前置詞か副詞か
- au-とen(dessus / dessous)のどちらを使うか
です。
掘り下げます。
接着の有無
接着の有無で重要な点は、
- ~の上という意味では接着の有無がある
- ~の下という意味では接着の有無はない
ということです。
それはたとえば、
机の上に写真がある:
Il y a une photo sur la table:テーブルに乗っかているイメージ
Il y a une photo au-dessus de la table:テーブルから離れて上方にあるイメージ(壁に貼ってあるとか)
のように違うのに対して、
Il y a un chat sous la table(テーブルの下にネコがいる)
というのは、surの対義語であるのに、ネコがテーブルの裏側に接しているわけではない、ことを意味します(au-dessousはまた別のニュアンスがあるので後述します)。
前置詞か副詞か
前置詞であるか副詞であるかの区別も重要です。
ちなみに前提として、
- 前置詞:うしろに名詞がくる
- 副詞:うしろに名詞はこない(単独でも使える)
というものがあります。
それを確認したうえで、
の上(に):
- 前置詞:sur, au-dessus de, par-dessus
- 副詞:dessus, au-dessus, ci-dessus, là-desssus
の下(に):
- 前置詞:sous, au-dessous de, par-dessous, en dessous de
- 副詞:dessous, au-dessous, ci-dessous, là-dessous, en dessous
のように分けられます。
そのためたとえば、
La photo est sur la table(写真はテーブルの上です)
は、
La photo est dessus.(写真は上にあります)
のように言い換えられます(dessusを使うことでla tableの繰り返しを避けられる)。
au-とen(dessus / dessous)のどちらを使うか
結論から書くと、
- の上に:au-dessusのほうをen dessusよりよく使う
- の下に:en dessousのほうをau-dessousよりよく使う
ということになるので、
「の上に」と「の下に」で逆転現象が起きていることに気を付ける必要があります(が、基本的に意味は同じです)。
Sousとen dessous deの違い
接着の有無を気にしない「の下に」では、
Sousとen dessous deの違い
に注意します。
ざっくりいうと、
- Sous:動きがある、一般的
- En dessous de:囲まれている、違う階層である
という違いがあります。
なのでたとえば、
Le bateau est sous le pont.
船は橋の下にある(通り抜けるように移動しているイメージ)
Le chat est sous la table.
ネコはテーブルの下にいる(一般的)
Le royaume des sirènes est en dessous de la mer.
人魚の王国は海の下にある(海に囲まれているイメージ)
Vous êtes en dessous de la ligne.
合格ラインには届いていません(合格ラインという階層には入っていない)
のようになります。
(ci, là, par)-dessus / -dessousの違い
ちょっと変わった使い方をするのが、
副詞:
- ci-dessus / dessous
- là-dessus / dessous
前置詞:
- par-dessus / dessous
です。
ci-dessus / ci-dessos
ci-dessus / dessousは主に文章の中で使います(特にサイン)。
なので、たとえばサインをするようà に書いてあったら、
Signez ci-dessus:この言葉の上に記名
Signez ci-dessous:この言葉の下に記名
のようになります。
là-dessus / là-dessous
Làがついたものは、指し示すジェスチャーとともに使われます。
なのでたとえば、
Ton sac à dos est là-dessus.
君のリュックはそこの上だよ(指さしながら)
のようになります。
par-dessus / par-dessous
まず、par-dessus / par-dessousは前置詞です。
なので、そのあとに名詞が続きます。
ニュアンスとしては、
何か移動の動きがある
というときに使います。
なのでたとえば、
Le chien est passé par-dessous le grillage.
犬がフェンスの下をくぐりぬけた。
Il y a quelqu’un qui regarde par-dessus ton épaule.
君の肩越しに覗いているやつがいるよ(視線が移動しているイメージ)
のように使います。
Sur, sous, dessus, dessousの使い分け
sur, sous, (en, au-, ci-, par-, là-) dessus, dessousの使い分けでは、
- 接着の有無
- 前置詞か副詞か
- au-とen(dessus / dessous)のどちらを使うか
に特に注意し、細かなニュアンスを確認していくのがおすすめです。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
せっかく勉強したフランス語を忘れてしまわないためにもネイティブとの会話練習がおすすめです→ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中)
フランス語の勉強ならこちらもおすすめです:
- 【この11冊でだいじょうぶ!フランス語学習におすすめな教科書・参考書・テキストのまとめ】
- 【(徹底比較)フランス語の試験はどれを受けるべき?仏検、DALF、DELF、TCF、TEFの概要と3つの比較】
- 【フランス語が話せるようになるためのあと一歩を教えます】
- 【(徹底解説)独学でフランス語を勉強する方法・コツ】
- 【(徹底解説)フランス語会話ができるようになる4ステップの勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の発音のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の聞き取り(リスニング)のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の文法のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語単語の効率的な勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の読解(リーディング)のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語のライティング(フランス語作文)のおすすめ勉強方法】
- 【(徹底解説)フランス語の綴り(スペル)を覚えるおすすめな2ステップ】
>> ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中なのでお急ぎで(通常料金19800円から))