【(フランス語復習まとめ)わかりにくいquand mêmeの使い方をわかりやすく】
映画とかラジオとかユーチューブとかでフランス語を勉強してると、よくquand mêmeってでてくるけど、どうやって解釈したらいいのかわからない……。
目次
quand mêmeの特徴
フランス語のquand mêmeは、
会話文でしか使われない
という特徴があります。
なので、ニュースフランス語やアカデミックなフランス語を勉強していてもお目にかかることはほぼ皆無です。
逆に、会話的ではあれば使われるので、フランス語の英語やドラマ、ユーチューブ、そして日常会話だけでなく、メッセージやEメールでも使われます。
結構高頻度で遭遇するのですが、あまり参考書とかには載っていないので、僕たちフランス語学習者は気をつける必要があります。
quand mêmeの意味をざっくりと
フランス語のquand mêmeには、ざっくり書くと
- 譲歩
- 確認
- 驚嘆
- 強調
という4つの用法があります。
分かりやすいように、それぞれに日本語訳をつけると
- 譲歩(でも)
- 確認(だよね?)
- 驚嘆(いやいやいや)
- 強調(!)
のようになります(強調の『!』については、文に意味でなく強調を追加していることを表しています)。
掘り下げます。
Quand même:譲歩(でも)
譲歩というのは、
主張を弱める
というときに使われます。
なので例えば、
(何かは簡単だという話をしていて):
- C’est difficile.:難しいです。
- C’est quand même difficile.:とはいえ、難しそうです。
(忙しいので行けないと匂わせながら、その主張を弱めて):
- Je suis occupé, mais je vais quand même.:忙しいですが、それでも行ってみます。
のように使います。
Quand même:確認(だよね?)
Quand mêmeを確認の意味として使う場合は、
- 文は未来形(近未来でも単純未来でもいい)
- quand mêmeは文末に置く
という決まりがあります。
なので例えば、
Tu vas sortir quand même.:君は出かけるんだよね?
のようになります。
Quand même:驚嘆(いやいやいや)
Quand mêmeを驚嘆の意味で使う場合は、
- 単なる驚き
- 嫌な気持ち(なにこれ?的な)
の両方を表せることに注意が要ります(単なる驚きなのか不満なのかわからないので)。
というわけで、
- Tu ne viens pas ? Ce n’est pas si tard quand même !:来ないの?いやいやいやそんなに遅くないよ!
- Quand même tu es venu.:いやいやいや、来たね(ようやく来やがったか、的な不満のニュアンスを込めて)。
のように使えます。
Quand même:強調(!)
個人的にはこの強調のquand mêmeが曲者だと思います。
というのも、上に紹介した3つの用法では、曲がりなりにもある程度決まった日本語を追加することができます。
が、強調のquand mêmeは意味を追加しないので、上の用法の解釈が邪魔してくるときがあるからです。
例えば、
- C’est magnifique, quand même.:もう、なんてすばらしいんだ。
- Quel idiot, quand même ! :馬鹿だろ!
のように言えるわけなのですが、日本語では『もう』とか『!』の部分で訳してみました。
とはいえ、譲歩の意味でも解釈できるので、文脈が重要です。
というか、僕たちが下手に使うとそっちの意味で捉えられてしまうこともあるかもなので、使わないほうが無難(でも遭遇したら理解できるようにはしておく)です。
Quand même pasは1つのまとまりとして
Quand mêmeには、pasをつけた
Quand même pas.:でも嫌だ。
というような表現があります。
独立して使えます。
フランス語のQuand mêmeを勉強するなら
フランス語のquand mêmeは、会話的シチュエーションのみに使われ
- 譲歩(でも)
- 確認(だよね?)
- 驚嘆(いやいやいや)
- 強調(!)
そしてpasをつけた、
Quand même pas.:でも嫌だ。
という意味もあります。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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