【(フランス語復習まとめ)文中の代名詞の4つの位置をわかりやすく】
フランス語で直接目的語とか間接目的語とか中性代名詞を使いたいけど、文の中のどこに入れればいいかこんがらがっている……。
この記事を読むと、
フランス語の文中での代名詞(直接目的語、間接目的語、中性代名詞)の位置
についてわかるようになります。
目次
位置が変わる代名詞と4つの文の種類
結論から書くと、
フランス語の代名詞の内、目的語(直接・間接)、中性代名詞は元の文の普通名詞とは違う位置に置かれる
ということになります。
ちなみにそれぞれの代名詞は、
- 直接目的語:me, te, le(la), nous, vous, les
- 間接目的語:me, te, lui, nous, vous, leur
- 中性代名詞:y, en
となります。
それを踏まえたうえで、代名詞を置く位置に注意したい文型が、
- 単純時制の文(例:Je mange)
- 複合時制の文(例:J’ai mangé)
- 助動詞を使った文(例:Je veux manger)
- 命令形の文(例:Mangeons!)
の4つです。
掘り下げます。
単純時制の文
単純時制には現在形とか未来形とか条件法などいろいろありますが、単純時制とは文の中にいわゆる動詞が1つだけある文のタイプのことを意味します。
単純時制の文に目的語代名詞や中性代名詞を使う場合は、
肯定文:
主語 + 代名詞 + 動詞
否定文:
主語 + ne + 代名詞 + 動詞 + pas
※否定の副詞は色々ありますが、この記事ではわかりやすくするためにne pasだけを使います。
なのでたとえば、
Je le mange.:わたしはそれを食べます
Je ne le mange pas.:わたしはそれを食べません
のようになります。
複合時制の文
複合時制の文は、普通の過去や大過去や前未来などなどがあります。
いわゆる、
- avoir + 過去分詞
- être + 過去分詞
の形で作られる文のことです。
そんな複合時制の文に目的語代名詞や中性代名詞を使う場合は、
肯定文:
主語 + 代名詞 + avoir(être) + 過去分詞
否定文:
主語 + ne + 代名詞 + avoir(être) + pas + 過去分詞
のようになります。
具体的には、たとえば
- Je lui ai dit.:彼(彼女)に言います
- Je ne lui ai pas dit.:彼(彼女)に言いません
という順番です。
助動詞を使った文
助動詞にもpouvoirやdevoirなどいろいろありますが、いわゆる
助動詞 + 動詞の原形(不定詞)
という形を取っている文(なので近接未来のaller + 動詞の原形や、~するのがすごい好きであるという意味のaimer + 動詞の原形も含みます)について書きます。
助動詞を使った文に目的語代名詞や中性代名詞を組み込む場合は、
肯定文:
主語 + 助動詞 + 代名詞 + 動詞
否定文:
主語 + ne + 助動詞 + pas + 代名詞 + 動詞
のようになります。
というわけでたとえば、
- Je vais en parler.:それについて話します
- Je ne vais pas en parler.:それについて話しません
のようになります。
命令形の文
主語が消える命令文に目的語代名詞を使う場合は、
肯定文:
動詞 + – + 代名詞
※ハイフン必須
否定文:
Ne + 代名詞 + 動詞 + pas
のようになります。
なのでたとえば、
- Fais-le!:それをしろ
- Ne le fais pas!:それをするな
のようになります。
目的語代名詞や中性代名詞の位置は
フランス語で目的語代名詞や中性代名詞の文中に使う場合は、
単純時制の文(例:Je mange):
- 主語 + 代名詞 + 動詞
- 主語 + ne + 代名詞 + 動詞 + pas
複合時制の文(例:J’ai mangé)
- 主語 + 代名詞 + avoir(être) + 過去分詞
- 主語 + ne + 代名詞 + avoir(être) + pas + 過去分詞
助動詞を使った文(例:Je veux manger)
- 主語 + 助動詞 + 代名詞 + 動詞
- 主語 + ne + 助動詞 + pas + 代名詞 + 動詞
命令形の文(例:Mangeons!)
- 動詞 + – + 代名詞 ※ハイフン必須
- Ne + 代名詞 + 動詞 + pas
というふうに位置が決まっています。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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