【(フランス語復習まとめ)混乱しやすい街中での居場所(rue、impasse、place…)と前置詞(à、sur、dans)】
フランス語のrueとかimpasseとかboulvardとかplaceとか色々あるけど、前置詞も違ってよくわからない。
この記事を読むと、
街中での居場所と前置詞
についてわかるようになります。
目次
前置詞と街中での居場所をざっくりと
フランス語のrueとかboulevardとかに付く前置詞について日本人が学ぶときは、
- 名詞の性
- 意味の違い
- 焦点の違い
- 移動と居場所の前置詞の違い
という4つのポイントに気を付ける必要があります。
というのも、
- 日本語には名詞に性がない
- 日本の地名は~通りや~大通りというのが少ない
- 前置詞が使い分けられる理由が日本語的には曖昧なものがある
- 日本語では移動するときと居場所の助詞はしっかり分かれているが、フランス語では同じのが使われるときがある
だからです。
掘り下げます。
意味の違いと名詞の性
この記事で取り上げるのは、フランスなどの地名でよく見かける(そしてよく会話でも使われる)、
道系:
- Rue:道(両側に家が建っている)
- Allée:並木道
- Boulevard:大通り(昔城壁があった道)
- Avenue:大通り(いわゆる日本人が思い浮かべる大通り)
- Route:街道
- Quai:川沿いの道、駅のホーム
- Chemin:具体的な名前のない道
- Impasse:袋小路
空間:
- Quartier:地区
- Parc:公園
- Cours:中庭
- Place:広場
の12個です。
どうでしょうか。
道系の単語は、日本語だとどれも『道』で済ませることが可能ではないでしょうか(impasse=行き止まりの道、のような)。
個人的には、『並木道』なんかは詩的な表現の範疇ではないかと思うぐらい僕が住んだ名古屋や埼玉や東京では意識したことがありません。
それはともかく、これらを性別で分けると、
男性名詞:
- Quai:川沿いの道、駅のホーム
- Parc:公園
- Chemin:具体的な名前のない道
- Quartier:地区
- Impasse:袋小路
- Boulevard:大通り
女性名詞:
- Rue:道(両側に家が建っている)
- Cours:中庭
- Allée:並木道
- Route:街道
- Place:広場
- Avenue:大通り(いわゆる日本人が思い浮かべる大通り)
となります(母音で始まる単語はエリジオンが起こります。『L’impasse』みたいな)。
ある程度まとまった単語の集まりの名詞の性は、男女に分け、音的に短い順に繰り返すとリズムよく覚えやすいので、ひとまず覚えるまで繰り返し声に出し続けるのがおすすめです(が、自分で覚えやすいようにアレンジしてください)。
ちなみにですが、音で単語を覚えてから意味と繋げたほうが覚えやすいかと思います。
焦点の違い
必要な名詞の意味と性別を覚えたら、前置詞の違いに移ります。
紹介した12個の場所の名詞を居場所として使う場合、
- Sur
- Dans
の2つに分かれます。
この2つに分かれる理由は、
- Sur:開けた場所
- Dans:建物に囲まれて開かれてない場所
という焦点の違いがあるとされるからです。
というわけで、surとdansで上の12個の名詞を分けると、
Sur(開けた場所):
- Quai:川沿いの道、駅のホーム
- Chemin:具体的な名前のない道
- Route:街道
- Place:広場
- Boulevard:大通り
Dans(建物に囲まれて開かれてない場所):
- Cours:中庭
- Rue:道(両側に家が建っている)
- Parc:公園
- Quartier:地区
- Allée:並木道
- Impasse:袋小路
- Avenue:大通り(いわゆる日本人が思い浮かべる大通り)
に分かれます。
これも自分が覚えやすい順番にアレンジして、何度も口に出して覚えてしまったほうがいいです。
覚えてしまうと、例えば
Nous avons pris des photos sur la place de la Concorde.
コンコルド広場でみんなで写真を撮りました。
Il y a beaucoup de magasins dans l’avenue Jean-Médecin.
ジャンメドサン大通りにはたくさんお店がある。(ニースにある大通り)
のような文を作ることができるようになります。
移動と居場所の前置詞の違い
この記事では、
- どこどこにいる
- どこどこで何かをする
という
居場所のときに使う街中での場所の前置詞
について書いています。
日本語では、
- 存在場所:に(うちにいる)
- 行為の場所:で、を(公園でBBQをする・公園を散歩する)
- 移動先:に、へ(学校に行く・学校へ行く)
のように分かれていますが、存在場所の『に』と移動先の『に』(そこに行く)の助詞が被っています。
フランス語の道や空間でも、
よく知られた道や空間は居場所の意味でもàが使える
というルールがあります(移動先を表す時(例:Je vais à XX)にも使いますね)。
例えば、
J’adore me promener aux Champs-Élysées le soir.
夜にシャンゼリゼ通りを散歩するのがとても好き。(Chamsが複数形なのでà + les→auxになっています)
のようになります(シャンゼリゼ通りはAvenueです)。
が、どの道や空間がよく知られているかは、僕たちが決めることでなく現地の人が決めることなので注意が必要です。
フランス語の街中での道や空間での居場所
フランス語で街中での抽象的な道や空間の居場所を表す前置詞は、
- Sur:開けた場所
- Dans:建物に囲まれて開かれてない場所
- À:よく知られた場所
の3つがあります。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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