【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・34 (存在文の疑問形)】
全然ちがうように思えるフランス語と日本語。
実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?
存在するものとは?
前回の記事で存在文の否定形について書きました。というわけで、肯定も否定も準備が整ったので、次は疑問文です。
繋辞文の疑問形の作り方の記事でも書いた通り、疑問文の作り方は大きく3つ。
- イントネーション
- Est-ce que
- 主語動詞倒置
なので、繋辞を使った存在文は以下の通り。
Il est en france?
Est-ce qu’il est en france?
Est-il en france?
こんな調子でIl y a 文も、
Il y a un chat sous la table?
Est-ce qu’il y a un chat sous la table?
って、主語動詞倒置文はどうしたら……。
これはちょっとトリッキー。
Y a-t-il un chat sous la table?
になります。
実はaは動詞。
そしてyは中性代名詞というものです。
しかし中性代名詞についてはまた別の機会に書くのでひとまず置いておいて、存在文il y aの倒置文は
動詞aの後ろに主語ilを持ってきて完成
と覚えてしまいましょう。
オープンクエスチョンは?
以前の記事でも書きましたが、質問の形式には閉じたものと開いたものがあります。
- 閉じた質問とは、上の例のように「はい、いいえ」で答えられるもの。
- 開いた質問とは、「はい、いいえ」で答えられず具体的な答えを求めるもの。
開いた質問には疑問詞(なに、だれ、いつ…)というものが必要でした。
というわけでIl y a文は簡単に2つ。
Qu’est-ce qu’il y a sur la table? (テーブルの上に何がありますか?)
Il y a quoi sur la table? (テーブルの上に何がありますか?)
問題は繋辞文。
3つあります。
Qui 誰が
Qui est-ce qui 誰が
Qu’est-ce qui 何が
Qui est en france? 誰がフランスにいますか)
Qui est-ce qui est au japon? (誰が日本にいますか)
Qu’est-ce qui est sur la table? (何がテーブルにありますか)
人が主語のときにだけ特別扱いでquiが使えます。
いくつ?
レストランで働いていてお客様がぞろぞろ来た!
というときに使いたい疑問詞が
combien de (量を聞きたいときの疑問詞)
Il y a combien de personnes? (何名様ですか)
でも文の初めに持ってくるときは注意。
Combien y a-t-il de personnes?
とcombienとdeが分かれてしまいます。
まとめ
存在文il y aの疑問形の倒置型は主語ilを動詞の後に持ってくる
繋辞の存在文の主語2つに大別。
人:qui (qui est-ce qui)
物:qu’est ce qui
Combien deを使ったil y a 疑問文の倒置型では、de以降は移動しないでその場に残る。
問題
次のフランス語の質問にフランス語で答えましょう。
1:Qu’est-ce qu’il y a dans votre frigo?
2:Qui est-ce qui est au japon?
3:Combien y a-t-il de verres chez vous?
(frigo 冷蔵庫・男, verre コップ・男)
解答例
↓
↓
↓
↓
↓
1 : Il n’y a rien.
2 : Ma mère est au japon.
3 : Il y a 5 verres chez moi.
いかがだったでしょうか。
ちょっとだけ管理人のプライベート情報がでてしまいました。
そういえば、
Qu’est-ce qu’il y a?
という一文で、どうしたの?困りごと?という意味にもなります。
困っていそうなフランス人やベルギー人とかがいたらぜひ使ってみてください。
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