【(フランス語復習まとめ)間接話法の作り方をわかりやすく①:基本的な作り方】
フランス語の間接話法がよくわからなくて混乱している……。
この記事を読むと、
フランス語の間接話法の作り方の基本
についてわかるようになります。
目次
直接話法と間接話法の違い
具体的なフランス語の文法の話をする前に、直接話法と間接話法の違いについての確認をします。
が、さらにそのまえに、
直接話法と間接話法が必要になるとき
について書きます。
直接話法と間接話法は、
話を引用するときに使われる話法
です。
なのでたとえば、
ドラえもんとのび太でした話を、のび太がしずかちゃんに伝える
ようなときに使われます。
そのように話を引用するときに使われるのが、直接話法と間接話法の2つです。
その違いは、
- 直接話法:いわゆる鉤括弧で誰かが言ったことをそのまま引用する
- 間接話法:誰かが言った話の内容を引用する
です。
たとえば日本語だと、
直接話法:しずちゃん、「どこでもドアで明日アメリカに行く」って、ドラえもんが昨日言っていたよ。
間接話法:しずちゃん、どこでもドアで今日アメリカへ行くって、ドラえもんが昨日言っていたよ。
のようになります(この例では、鉤括弧の有無だけでなく、内容を鑑みて『明日→今日』となっています)。
直接話法では、引用をそのまま括弧にいれるだけなので問題がありません。
しかし、間接話法では内容を調整する必要があるので、問題がでてきます。
フランス語の間接話法の作り方をざっくりと
フランス語の間接話法で大きなチェックポイントは、
- 引用する文の種類
- 人称代名詞や形容詞を変更する必要があるか
- 現在の文であるか過去の文であるか
の3つです。
それは、
- 引用する文の種類:通常文、疑問文、命令形で変わってくる(例:siを使った文で主節と従属節をつなぐなど)
- 人称代名詞や形容詞を変更する必要があるか : 内容によっては変更する必要がある(例:「君は~」とXが言った→わたしは~とXが言った)
- 過去の文の場合:引用する文の時制や時間・場所表現を変更しなければならない(例:現在形が半過去形になるなど)
ということが起きるからです。
というわけで今回のこの記事では、なるべく単純化するために、
間接話法の現在の作り方
について書いていきます。
なぜなら、
- 引用する文の種類
- 人称代名詞や形容詞の変更の必要の有無
に関しては、間接話法の過去形のときにも関わってくるからです。
フランス語の間接話法(現在)の作り方
フランス語の間接話法の作り方の基本でもある、現在の間接話法の作り方で気を付けることは、
- 引用する文の種類
- 人称代名詞や形容詞の変更の有無
の2つです。
と、その前に、間接話法には、基本的には、
- 主節:メインの文
- 従属節:引用する文
の2つが必要です。
たとえば、
どこでもドアで今日アメリカへ行くと、ドラえもんが昨日言っていたよ。
という文では、太字にした箇所が主節になります。
なので、メインの文である主節を抜くと、
しずちゃん、どこでもドアで今日アメリカへ行くと、
というように、文が完成しません。
反対に、従属節(この文では引用文の部分)を抜くと
ドラえもんが昨日言っていたよ。
のように、きちんとした文ができます。
引用する文の種類
で、主節と従属節という文法用語を紹介したのは、
間接話法では引用する文の種類で、主節と従属節をつなぐ単語が変わるから
です。
つまり、
- 通常文:que
- 疑問文:間接疑問文用の疑問代名詞
- 命令形:de + 不定詞(動詞の原形)
を使って文をつなぎます。
ちょっと追加の説明が必要なのが疑問文のときで、
- 通常の疑問文のとき:si
- 主語(モノ)を尋ねる疑問文のとき:ce qui
- 目的語(モノ)を尋ねる疑問文のとき:ce que
- それ以外の疑問詞を使って尋ねる疑問文のとき:その疑問詞を使う
のように分かれます。
なのでたとえば、
通常文:
- Doraemon dit : « Un robot fabrique une fleur dans une usine. »:「ロボットが工場で一輪の花を作っている」とドラえもんが言う。
- Doraemon dit qu’un robot fabrique une fleur dans une usine. :ロボットが工場で一輪の花を作っているとドラえもんが言う。
疑問文:
通常の疑問文:
- Doraemon demande : « Un robot, fabrique-t-il une fleur dans une usine ? »:「ロボットが工場で一輪の花を作っているの?」とドラえもんが聞く。
- Doraemon demande si un robot fabrique une fleur dans une usine.:ロボットが工場で一輪の花を作っているのかとドラえもんが聞く。
主語(モノ)を尋ねる疑問文:
- Doraemon demande : « Qu’est-ce qui fabrique une fleur dans une usine ? »:「何が工場で一輪の花を作っているの」とドラえもんが聞く。
- Doraemon demande ce qui fabrique une fleur dans une usine.:何が工場で一輪の花を作っているのかとドラえもんが聞く。
目的語(モノ)を尋ねる疑問文:
- Doraemon demande : « Qu’est-ce que fabrique un robot dans une usine ? »:「ロボットが工場で何を作っているの」とドラえもんが聞く。
- Doraemon demande ce qu’un robot fabrique dans une usine.:ロボットが工場で何を作っているかとドラえもんが聞く。
それ以外の疑問詞を使って尋ねる疑問文:
- Doraemon demande : « Où est-ce qu’un robot fabrique une fleur ? »:「どこでロボットが一輪の花を作っているの?」とドラえもんが聞く。
- Doraemon demande où un robot fabrique une fleur.:どこでロボットが一輪の花を作っているのかとドラえもんが聞く。
命令文:
Doraemon demande à un robot : « Fabrique une fleur dans une usine ! »:ドラえもんはロボットに「工場で一輪の花を作れ」と命令した。
Doraemon demande à un robot de fabriquer une fleur dans une usine.:ドラえもんはロボットに一輪の花を作るように命令した。
のようになります(例文(笑))。
ちなみにですが、わかりやすいように一番シンプルな動詞、direとdemanderを使っているので、affirmerとかconterとか、questionnerとかなど別の動詞も使えます。
人称代名詞や形容詞の変更の有無
間接話法では、内容的に人称代名詞や形容詞の変更が必要になることがあります。
間接話法は内容を引用するものなので、実際の引用文のままの人称代名詞や形容詞だと意味が通じないことがあるからです。
たとえば、
Doraemon dit : « Tu fabrique une fleur dans une usine. »:「君は工場で一輪の花を作っている」とドラえもんが言う。
Doraemon dit que je fabrique une fleur dans une usine. :僕が工場で一輪の花を作っているとドラえもんが言う。
のようになります。
フランス語の間接話法(現在)の作り方の基本
フランス語の間接話法は、現在の文のときは、
- 引用する文の種類
- 人称代名詞や形容詞の変更の必要の有無
の2つに気を付けて作ります。
具体的には、
- 通常文:que
- 疑問文:間接疑問文用の疑問代名詞
- 命令形:de + 不定詞(動詞の原形)
疑問文については、
- 通常の疑問文のとき:si
- 主語(モノ)を尋ねる疑問文のとき:ce qui
- 目的語(モノ)を尋ねる疑問文のとき:ce que
- それ以外の疑問詞を使って尋ねる疑問文のとき:その疑問詞を使う
のようになります。
人称代名詞や形容詞の変更の有無に関しては、
引用する内容を鑑みて必要なら変更する
となります。
※過去の文の間接話法については、別の記事で書きます。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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