【メルシーじゃない!?フランス語で『ありがとう』はこう言います】

フランス語のありがとうはメルシーじゃないの?

 

この記事を読むと、

 

  • フランス語の『ありがとう』はメルシーじゃない理由
  • メルシーからたどる日本人が陥りがちな発音の間違い
  • Merciを言えるようにする

 

がわかるようになります。

 

フランス語で『ありがとう』はメルシーじゃありません

 

フランス語の『ありがとう』は、日本語でもメルシーとして有名です。

 

しかし、それが原因で、日本人はフランス語の『ありがとう』が言えなくなっていることがあります。

 

なぜなら、

 

メルシー(Merushii)

 

とフランス語の

 

Merci

 

似て非なるものだからです。

 

メルシーからたどる日本人の発音の弱点

 

日本語化されたフランス語のMerciである『メルシー』は、その時点でフランス語のMerciとは違う発音になっています。

 

なにはともあれ、実際のフランス語のMerciをまず聞いてみましょう。

 

 

これを聞いて、

 

『メルシー』じゃん!

 

と思った方は、

 

特に注意が必要

 

です。

当てはまった場合、Merciを

 

Merushii

 

と発音している可能性が高いです。

 

実際のMerciには、

 

  • u
  • shi

 

音が存在していなく

 

  • r

 

フランス語のrの音で発音されていて

 

ciはshiの音ではなくsi

 

だからです。

 

このように、

 

  • 存在しない母音をいれてしまう
  • siの音とshiの音の区別ができない

 

というのが日本人が間違いやすい発音であり、

 

フランス語のr

 

きちんと知識と練習で身につけないとだせない音です。

 

というわけで、まずそれを言えるようにしましょう。

 

 

Merciを言えるようにする

 

フランス語のMerciで僕たち日本人に必要なのは、

 

  • フランス語のrの音
  • ciの部分の音
  • rの後に母音を入れない

 

です。

 

フランス語のrの音

参考動画を見ましょう。

 

 

ciの部分の音

同じく参考動画を見ましょう。

 

フランス語のrとci(si)の音を簡単にまとめると、

 

rの音は:

・舌の先は日本語のように上がらない

・発音する場所は口の奥のほう

 

ci(si)の音は:

・日本語の『し』と違う

・舌の先は下の歯の裏

 

ということです。

 

rの

 

・発音する場所は口の奥のほう

 

を難しいと思うかもしれませんが、よく言われるのが

 

  • がぎぐげごを発音している時の発音箇所を意識する
  • うがいするときにぶるぶるする場所を意識する

 

と、徐々にできるようになっていきます。

 

存在しない母音をいれないようにする方法

 

(メルシー(Merushiiのruのuのこと))

 

日本人が子音だけを発音するときに使われるテクニックは2つあります。

 

  • 日本語の子音の連続を意識する
  • 子音を発音したあとにぽかんと口をあける習慣を作る

 

です。

掘り下げます。

 

日本語の子音の連続を意識する

 

日本人が外国語を聞いて存在しない母音を入れてしまうのは、

 

意識的に子音の後は母音を入れなければならないと考えている

 

からです。

しかし実際には

 

母音の入っていない発音もしている

 

のが僕たち日本人です。

そして、その

 

日本語の子音だけの発音(母音の入っていない発音)を意識する

 

ことが、Merciにおいてrの音のあとに母音を挟まないようにする練習の1つです。

 

たとえば、

 

シチュー

 

という単語を普通の速さで言ってみましょう。

 

僕たちが母音を発音しているのは、

 

一番最後の長音の『ー(『う』みたいな音)』だけ

 

ではないでしょうか。

ここでは、

 

  • 意識上では『シ』は『い段の音』、『チュ』は『う段の音』として発音している
  • 実際には子音の連続として発音している

 

ということが起きています。

 

それが

 

子音だけを発音する

 

ということです。

 

子音だけの発音をしている

 

という意識を持てるまで、いろいろな日本語を言いつつよく聞いてみましょう。

 

 

子音を発音したあとにぽかんと口をあける習慣を作る

 

子音を発音したあとに、特定の母音をしてしまう口の開きをしない

 

というのが、

 

子音だけを発音する

 

ためのもう1つの練習方法です。

 

なぜかというと、

 

日本人は子音を聞いて母音を意識してしまう

 

からです。

たとえば、

 

Merciのrの音を聞いたときに『う』の音があると思ってしまう

 

ようなことです。

 

もう一度Merciを聞いてみましょう。

 

 

というわけで、日本人が母音を意識してしまう影響で、

 

日本人は子音を発音したあとに特定の母音の口の形を作ってしまいがち

 

ということになります。

 

それを防ぐのが、

 

母音じゃない口元

 

です。

 

力なくぽかんと開いているような、

 

ハニワのような口元

 

です。

 

もう一度シチューを例に取ると、僕たちが唯一母音っぽいのを発音しているものが、それに近いです。

 

ためしにもう一度

 

シチュー

 

と言ってみて、唯一『う』みたいな音を出しているときの口元を確認してみましょう。

 

あ・い・う……と言っているときの『う』よりも唇の突き出し感が弱くありませんか?

 

そのような、

 

微妙な口の開き

 

が、

 

子音だけを発音しているときの口元の開きのことが多い

 

です。

 

※ちなみmの音のように、口を閉じなければならないものには使えない方法です。

 

 

実際にMerciを発音してみる

 

  • フランス語のrの音の作り方
  • rのあとに母音はない
  • ciは『シ』ではない

 

ということを知ったうえで、もう一度Merciを発音してみましょう。

 

 

今度はかなりフランス語のMerciになっているのではないでしょうか?

 

 

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