【(フランス語復習まとめ)わかりにくい目的語の代名詞の位置を詳しくまとめてみた】
フランス語の目的語が代名詞になるときって、どこに置けばいいの?
この記事を読むと、
フランス語の目的語が代名詞になったときの位置
についてわかるようになります。
目次
フランス語の目的語が代名詞のときの位置をざっくりと
結論から書くと、フランス語の文で代名詞が目的語の場合は、
- 動かない
- 前方に移動
の2つに大きく分かれ、
前方に移動する場合は動詞のグループによって位置が変わってくる
ということが起きます。
というわけでこの記事では、この動詞のグループと代名詞の位置について書いていきます(代名詞が動かないケースについては【(フランス語復習まとめ)penser à elleって何? 間接目的語が人称代名詞になったときに場所が変わらない件をまとめてみた】がご参考になるかと思います)。
代名詞の位置を決めるための動詞の5グループをざっくりと
上でも書いたとおり、フランス語の目的語が代名詞のときは、動詞のグループによってその位置が変わります。
ちなみに動詞のグループとは便宜的に使っているだけで、いわゆるフランス語の-erとか-irとかではありません。
そうではなく、動詞のあたりの形(述部)によって分けたもののことだと思ってください。
というわけで、
単純:
- 単純形
過去分詞と一緒:
- 複合過去
助動詞と一緒:
- 助動詞系
不定詞と一緒:
- 使役形
- 知覚動詞
主語がない:
- 命令形
の5つのタイプについて書いていきます。
5つのグループそれぞれの文での代名詞の位置
上で紹介したグループそれぞれでの代名詞の位置は、
- 単純
- 過去分詞と一緒
- 助動詞と一緒
- 使役と知覚
- 主語がない
という動詞のグループの形で変わります。
単純:
動詞の部分に特にひねりのないタイプです。
単純タイプの代名詞目的語の位置は
動詞の前
です。
例えば、
Je le mange.:それを食べる。
のような文です。
過去分詞と一緒:
複合過去を作るときに現れる過去分詞。
そんな複合過去のときの代名詞目的語の位置は、
複合過去のための助動詞の前
です。
なので、
- Je l’ai mangé.:それを食べた。
- J’y suis allé.:そこへいった。
のようになります。
助動詞と一緒:
Pouvoirやvouloir、aller, penserなど後ろに不定詞を続けて作る文での代名詞目的語の位置は、
不定詞の前(過去形でも)
です。
なので、
- Je peux manger ce chocolat.:このチョコを食べられる。
- Je peux le manger.:それを食べられる。
- J’ai pu le manger.それを食べられた。
のようになります。
使役と知覚:
使役形と知覚動詞の場合は、助動詞系と同じで不定詞を取ります。
ちなみに使役形と知覚動詞を使った文は、
- Elle fait cuisiner son mari.:彼女は夫に料理をさせる。
- Je vois mon enfant jouer dans le parc.:私は子どもが公園で遊んでいるのを見ている。
のようなものです。
そして、
動詞だけの塊を単純な動詞としてみなす
ことがおすすめです(※vois mon enfant jouerはvois jouerとする)
その上で、
- 通常
- 複合過去
- 助動詞のある文
で紹介した代名詞目的語の位置を適応させます。
つまり、
使役形:
- Elle fait cuisiner son mari.:彼女は夫に料理をさせる。
- Elle le fait cuisiner.:彼女はその人に料理させる。
- Elle l’a fait cuisiner.:彼女はその人に料理させた。
- Elle peut le faire cuisiner.:彼女はその人に料理させることができる。
知覚動詞:
- Je vois mon enfant jouer dans le parc.:私は子どもが公園で遊んでいるのを見ている。
- Je le vois jouer dans le parc.:その人が公園で遊んでいるのを見ている。
- Je l’ai vu jouer dans le parc.:その人が公園で遊んでいたのを見た。
- Je peux le voir jouer dans le parc.:その人が公園で遊んでいるのを見られる。
のようになります。
ちなみにですが、複合過去で目的語が動詞の前にくると、その性数に過去分詞を一致させる必要があります。
が、使役のfaitについては一致は起こりません。
主語がない:
命令形には主語がありません。
そのためか、目的語が代名詞のときにどこに置けばいいのか迷うときがあります。
命令形の場合は、
- 肯定文
- 否定文
で代名詞目的語の位置が変わります。
具体的には、
- 肯定文:ハイフンでつなぎ動詞の後ろ
- 否定文:元のまま
なので例えば、
肯定文:
- Mange-le !:それを食べろ。
- Fais-le travailler !:そいつを働かせろ。
否定文:
- Ne le mange.:それを食べるな。
- Ne le fais pas travailler.:そいつを働かせるな。
のようになります。
フランス語の代名詞の目的語の位置にまよったら
フランス語の目的語が代名詞になった場合、まず
- 動かない
- 前方に移動
に分かれ、前方に移動するものは、
- 単純
- 過去分詞と一緒
- 助動詞と一緒
- 使役と知覚
- 主語がない
で位置が変わります。
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