【(フランス語復習まとめ)リエゾンしてもしなくてもよい7つのケース】

フランス語を聞いていると、ときどき同じ言葉だけどリエゾンしているときとしていないときがある気がする。聞き間違い?

 

この記事を読むと、

 

リエゾンしてもしなくてもよい場合

 

についてわかるようになります。

 

リエゾンについては、

 

  • 必須
  • 禁止
  • 任意

 

の3つのタイプがあります。

 

個人的には、一気に覚えるようにするよりは、

 

  1. 必須
  2. 禁止
  3. 任意

 

の順で覚えるのがよいかと思います(任意のリエゾンは忘れても大丈夫なため)。

 

リエゾンに関するまとめ:

 

リエゾンするかしないかはどちらでもよい7つのケース

 

結論から書くと、

 

  1. êtreのあと
  2. Maisのあと
  3. 複数形の名詞のあと
  4. 動詞の複数形活用のあと
  5. 複数音節の副詞や前置詞の後
  6. 二人称単数に活用された動詞以外で助動詞と過去分詞の間
  7. 動詞と冠詞、前置詞の間(フォーマルなときはする)

 

という7つのケースのとき、

 

リエゾンしてもしなくてもよい

 

となります。

 

ただし、

 

動詞と冠詞、前置詞の間(フォーマルなときはする)

 

については、ちょっと特別なので注意が必要です。

 

掘り下げます。

 

êtreのあと

 

Être動詞のあとに来る言葉との間では、リエゾンはしてもしなくてもよいです。

 

なのでたとえば、

 

C’est utile.

これは便利。

 

というとき、tとuの間でリエゾンしてもしなくてもどちらでもいいということになります。

 

Maisのあと

 

Maisの最後のsも、リエゾンして発音するかしないかは話者次第です。

 

なのでたとえば、

 

Mais aujourd’hui…

だけど今日…

 

というような文で、sとaの間でリエゾンはあってもなくてもよいです。

 

複数形の名詞のあと

 

複数形の名詞は多くの場合sで終わりますが、このsをリエゾンして発音するかしないかはどちらでも大丈夫です。

 

そのため、

 

des livres utiles

便利な本

 

のような例文の名詞のlivresのsのリエゾンはどちらでもよいということになります。

 

動詞の複数形活用のあと

 

複数形に活用した動詞の最後の文字を、続く言葉の頭の音でリエゾンするかどうかは話者次第です。

 

なのでたとえば、

 

Nous irons en France.

我々はフランスに行きます。

 

Vous irez en Suisse.

あなたはスイスに行きます。

 

Elles vont au Maroc.

彼女たちはモロッコへ行きます。

 

のような例文の黒字にしたところは、リエゾンしてもしなくても大丈夫ということになります。

 

複数音節の副詞や前置詞の後

 

複数の音節(基本的には、1つの母音が入った音のかたまりが1つの音節)の副詞や前置詞のあとにくる言葉との間では、リエゾンは好みによります。

 

なのでたとえば、

 

assez utile

充分便利

 

après un an

一年後

 

のようなときのリエゾンは、あったりなかったりでOKです。

 

二人称単数に活用された動詞以外で助動詞と過去分詞の間

 

二人称単数で活用された動詞はリエゾンが禁止されています(参考:あならはたまらか)。

 

が、それ以外の助動詞の活用形と過去分詞の間ではリエゾンは可能です。

 

なのでたとえば、

 

J’avais appris à lire avant que…

…の前に読み方を習っていた(主節は省略)

 

Elles sont allées au parc.

彼女たちは庭園へ行った。

 

Je me suis inscrite à ce cours.

わたしはこのコースに申し込んだ。

 

のようなときは、リエゾンは任意になります。

 

気をつけたいのが動詞と冠詞、前置詞の間のリエゾン

 

うえで紹介した6つのケースと同じように、

 

動詞と冠詞、前置詞の間のリエゾン

 

という場合も基本的には任意です。 

が、

 

フォーマルな場面では動詞と冠詞、前置詞の間のリエゾンは必ずする

 

という特別なきまりがあります。

 

そのため、

 

普段:リエゾンしてもしなくてもよい

Il dort à midi.

彼は正午に寝る。

 

Il prend un café.

彼はコーヒーを一杯飲む。

 

フォーマルな場面:リエゾン必須

Il dort à midi.

彼は正午に寝る。

 

Il prend un café.

彼はコーヒーを一杯飲む。

 

となります。

 

リエゾンが任意なとき

 

フランス語でリエゾンが任意なときは、

 

  1. êtreのあと
  2. Maisのあと
  3. 複数形の名詞のあと
  4. 動詞の複数形活用のあと
  5. 複数音節の副詞や前置詞の後
  6. 二人称単数に活用された動詞以外で助動詞と過去分詞の間
  7. 動詞と冠詞、前置詞の間

 

です。

 

このうち、

 

動詞と冠詞、前置詞の間のリエゾンはフォーマルなときは必須

 

となります。

 

初めにも書きましたが、リエゾンについては、

 

  • 必須
  • 禁止
  • 任意

 

の3つのタイプがあります。

 

個人的には、一気に覚えるようにするよりは、

 

  1. 必須
  2. 禁止
  3. 任意

 

の順で覚えるのがよいかと思います(任意のリエゾンは忘れても大丈夫なため)。

 

リエゾンに関するまとめ:

 

参考は以下の本でした。

 

Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー


 

 

現代フランス広文典[改訂版]


 

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